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のこのこせそこ~アートの似合うまちぐゎーから~ vol.6 瀬底芳章

2009年10月12日 | 月曜(2009年9~10月):瀬底芳章さん
みなさんこんにちは。
のこのこせそこも第6回目となりました。

いきなりですが、アカデミックなアートやコンテンポラリーアートだけがアートではありません。
ということで今回は、沖縄で大流行中のご当地ヒーロー「琉神マブヤー(http://www.mabuyer.com/)」のご紹介。




ご存じの方も多いかもしれませんが、「琉神マブヤー」は昨年沖縄ローカルの地上波TVで
放映されたヒーローモノの番組です。
下掲載の写真とキャラクター名を見ればお分かりの通り「沖縄」色を前面にだした
構成・内容で大人から子供まで人気を獲得しました。
噂によると、ケータイキャリアのショップでマブヤーショウを開催したところ
数百人のお客さんを集めたそうです。


キャラクターの紹介


琉神マブヤー



ハブデービル


オニヒトデービル


マングーチュ


クーバー1号・2号(沖縄方言でクモ)

で、この琉神マブヤー、美術やキャラデザインを担当するのはハリウッドでも
活躍していた比嘉ブラザーズです。
すべてのデザインを担当している訳ではないようですが、内容や人材も基本が
地産池消というスタイルで好感持てます。
もちろん、県外の人も多く関わってますし、県外の方の経験や知識が入ったから
こそ高品質なご当地ヒーローとして成功したのだと思います。

僕もDVDを買って観たのですが、ホント、面白かったです。おそらく30代前半より
若いうちなーんちゅにはわからない方言や伝統の説明などもさりげないようで露骨
に挿入しているあたりが印象的でした。

以前、縁あってプロデューサーのお話を聞く機会があって色々と質問したことが
あります。プロデューサーからお聞きした内容についてはプライベートな場で
聞いたお話なのでここで勝手に公表する訳にはいきませんが、ご当地ヒーローと
いっても安易な企画ではなく非常によく練られたモノであることがわかりました。
商業ベースのクリエイティブワークは普通のアーティストとはことなり数字と
いう明確な結果を要求されます。その善悪は別として、ビジネスの現場でモノ作り
をしているからこそのシビアさとケレンミの絶妙さがあって初めて成立するクリエ
イティビティというのがあるのは確かでしょう。同時に狭義のアート業界の人間が
一度立ち止まって考えなければいけないことも山のように存在するのだろうな、と
考えさせられました。


ちなみに10月6日からBS11で放送開始したので、沖縄にいなくても琉神マブヤーを
観ることができます。興味のある方は是非、BS11でご覧ください。


(画像はすべて権利者の許可を得て掲載)




text:瀬底 芳章




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