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The Okinawan spirits ~泡盛百花~vol.7 稲垣千明

2009年08月12日 | 水曜(2009年7~8月):稲垣千明さん
 夏真っ盛りながら、ここのところ、沖縄も本州も、台風の影響を受けたり、雨空に包まれがちですね。カラッと晴れても、じりじりと肌を焼くような「熱さ」、雨模様でも、今度はじとじとと、うだるような「暑さ」…。いずれにしても、日本の夏は、とにかく「あつい」!

 あつい日本の夏には、やっぱり、なんといっても、よく冷えたビールが欠かせないという方が、きっと多くいらっしゃるんでしょうね。かくいう私、じつはビールって、そんなに飲めないんです。炭酸飲料を含め、泡の立つ飲み物全般、得手としていなくて、ビールも、おいしく飲めるのは、最初の一杯だけ。本当は、最初から泡盛がベストだったりします。泡盛は二日酔いもしにくいですしね。

私は、泡盛は、古酒と限らず、ストレートかオンザロックでいただくことがほとんどなのですが、泡盛にも、いろんな飲み方が♪アレンジ自在なので、そのときの気分や体調によって、飲み方を変えてみるのも楽しいですよ。暑い沖縄だけに、夏向きの飲み方も☆

県外の皆さんの中にも、泡盛を飲んではみたいものの、度数が強いイメージがあったり、水割りくらいしか飲み方が思い浮かばず、手を出しかねている、という方が少なくないのではないでしょうか? お土産でもらった泡盛を飲みあぐねている、という方とか…。

そこで今回は、簡単な泡盛のアレンジを、ご紹介してみたいと思います。


★ まずは、沖縄でも、ごく一般的なものから ★

◆ シークヮサー割り



基本は、氷を入れたグラスで泡盛を水割りにし、そこにシークヮーサーを絞り入れるだけですが、お好みによってサイダーやソーダで割ってみても♪ 生のシークヮサーが手に入らなければ、シークヮーサージュースでもいいですし、それも無ければ、身近な柑橘系のもので試してみてはいかがでしょう? オリジナルが完成するかも?!


◆ うっちん茶割り



うっちんとは、ウコンのことです。沖縄では、うっちん茶は、缶やペットボトルでも販売されていて、コンビニや自動販売機でも買うことができます。居酒屋で、家庭で、健康を気遣うお父さんたちにも人気の飲み方です。

 
★ つづいて、教わったばかりの絶品アレンジをご紹介 ★

◆ パッションフルーツカクテル

 カクテルといっても、シェーカーも不要! ついでにグラスも不要!! 「うりずん」のオーナー・土屋さんから教わった絶品カクテルは、パッションフルーツと泡盛、それに氷さえあればOK。
① パッションフルーツの上部を切り取る
② 中に泡盛を少量入れ、スプーンで中身をごとかき混ぜる。適当な量の氷を入れ、さらに混ぜれば、できあがり!

 デザート感覚で、あっさり飲めてしまいます。泡盛とパッションフルーツが、こんなにも好相性とは! 口当たりがとてもいいので、飲みすぎには、要注意です。

  
(知人が馴染みのバーにパッションフルーツを持ち込んでアレンジしてもらった泡盛カクテル・モヒート風。さすがプロの技で、さらにおしゃれです☆)


★ 私のちょっと思いつきチャレンジ ★

◆ さんぴん茶割り



うっちん茶割りがあるなら、これまた沖縄では身近にある、さんぴん茶(ジャスミンティー)で割ってみるのもいいかと。香りもいいので、うっちん茶より、女性向きかもしれません。ジャスミンティーならば、県外でも入手しやすいですよね。


◆ 黒糖入り



紹興酒に氷砂糖を入れて飲むことがあるのを思い出して、ひらめきました。黒糖の種類や泡盛の銘柄の組み合わせによって、味も変わると思われますが、黒糖の自然な甘さが、泡盛にマッチしていると思います。ちなみに私は、粗くて溶けやすい感じの黒糖を使ってみました。

 
★ 知られざる定番(?!)★

◆ ワシミルク割り




 「ワシミルク」というと、何?と思われるかもしれませんが、コンデンスミルクのことです。沖縄では、けっこう流通の歴史が古いようですが、一番おなじみだったコンデンスミルクがEagleという銘柄のもので、缶にワシのイラストが描かれていたことから、今でも沖縄ではコンデンスミルク=ワシミルクが一般的です。



今回、この缶を買うにあたって県内某大手スーパーの陳列棚の商品名を見ると、しっかり、そこには「ワシミルク」と打ち込まれていました。
 ワシミルク割りは、私の今までの調査では、主に沖縄本島南部の糸満と宮古島の年輩男性に好まれている飲み方のようで、両地域に、かつて漁業面でのつながりがあったとされていることから、漁師さんの間で流行したのかも、などと想像しています。
どの程度の比率で割るのかというところまで、教わる機会は得ていないので、自己流で適当に割ってみましたが、カルーアミルクのミルク版(?)と思っていただければいいでしょうか。想像していたより飲みやすくて、氷多めにすると夏場は、ちょっとかき氷気分を味わえるかもしれません。ちょっとクセになってしまいそうです。
戦後の、砂糖などがまだ貴重だった時代、ワシミルク缶は米軍の統治下にあった沖縄では入手しやすかったのでしょう。気分的には、そもそもぜいたくな飲み方だったのかもしれませんね。


 ほんの一例しかご紹介できませんでしたが、このように、泡盛もいろんなアレンジが可能ということを知っていただければ、きっとチャレンジしやすくなるのではないでしょうか?
 そのままの泡盛を味わってみるのもさることながら、ぜひ、ご自身のアイディアで、いろんな飲み方にチャレンジしてみてください。皆さんも、おすすめの飲み方があれば、お教えくださいね。

 それにしても、今回、写真を添えるために一度にいろいろ作ってしまったので、これを全部飲むのはひと仕事かも…?(笑)





text:稲垣千明





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kappa-rock)
2009-08-12 22:10:24
確かに、一度に作っちゃったら、大変だにぃ。
奈良盆地、今日はサウナのようでした。
kappaの飲みたいのは・・・と。
シークァーサーとワシミルクと・・・いやいや、やっぱしパッションフルーツに100票!

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知らなかったー!! (よしの)
2009-08-15 14:01:31
泡盛に、いろいろな飲み方があったなんて

とくに、パッションフルーツ
飲んでみた~い

泡盛に入れても、
種はプチプチしているのかなぁ?

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