裸のヤコブ

・・・ ・・・・

【R】 遠くから聞こえてくるのはBINGHI DRUM

2006年07月24日 | REGGAE



 北海道とはいえ、クーラーなどのない熱帯のような職場。窓を開けると砂埃が舞い込み、間違いなくコンピューターの中身までもジャリジャリしてしまう環境では、どうにかしてこの暑さと対話をしなければやっていけない。通勤時の車の中も、日曜日の家の中もそれ相応の蒸し暑さだ。暖冬冷夏と言われているが、ジリジリと照りつけるような日差しなんかないくせにジワッと汗をかかせるるのはどういうことだ!


 そんな季節。


 「夏と言えばレゲエ!」と巷では大騒ぎ。CDショップに足を運ぶと、ジャケットをこちらに向けたCDCDCDCDCD…赤と黄色と緑と黒で「どうだ!」と言わんばかりの大プッシュ。ダンスモノのDVDだって一昔前には考えられないような品揃えで、どのジャケットもセックスアピール満点の、知らない人が見たら洋モノのアレみたい。

 昔々スカからロックステディに流行が変わっていたのは「ただただ暑かったから」という嘘みたいな話もあるが、最近の自分はそんな気分。クラブで盛り上がるだろう音ならなおさら、スピーカーから流れ出る楽器の厚みに心がついていけないのだ。



 日曜日の午前中に…

 田舎に向かう車の中で…

 虫の声が聞こえる山のふもとで…

 小さなたき火を囲んで…

 聴きたいのは太鼓の音。

 優しくて強い…

 遠くから聞えてくるBinghi Drum の音だ。


①              

Torojan Box-set 

②         

Winglessangels


  



Ras Michael

  ①は3枚入りでどれもはずれ無し。(Ras Michael のもの〈④〉がほとんど網羅されており、はじめにこっちを買っておけばよかったと後悔したが・・・。)ストーンズ好きなら②(キースプロデュース&ギター&ベース。メインの歌い手はあのジャスティンハインズ)。より本物をお求めなら③。

 CDにあわせて太鼓を叩いていると、ティーバとの時間が蘇ってくる。人としての暮らしを感じさせてくれる。太鼓が叩けない人だって、こんな音楽を聞けば都会の喧騒を忘れて木漏れ日の中に身を置いているような錯覚にとらわれること間違いなし。カウントオジーなどの大御所のものでもティーバみたいな日本に知られていない人のものでも、別の世界の扉を開けてくれるのではないでしょうか。


※最近訪れている方で”ティーバ”をご存知ない方は、ジャマイカ旅日記「ビンギマンと呼ばれた男」をぜひご覧下さい。

では。


ONE LOVE