裸のヤコブ

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【あ】 どうしたんだい Hey-hey Baby

2006年07月14日 | ある日の戯言
今朝、目覚ましTVを見ていたびっくりした。中学・高校とたいへんお世話になった、自分をバンド・マンというものに目覚めさせてくれた「忌野清志郎」氏が喉頭がんのために入院した。

エレキギターを買ったのはRCサクセションみたいになりたかったからだった。チャボに憧れてレスポール(もどき)を買った。そのギターで初めてコピーしたのは名曲“雨上がりの夜空に”だった。2曲目は“どかどかうるさいR&Rバンド”だった。授業をサボって裏山に行き、ウォークマンを聞きながら煙草を吸っていた。中学生の時“シングルマン“が再発された。東京なんて行ったこともないのに「甲州街道」って言葉だけ知っていた。数多くの失恋の痛みは“エンジェル“を聞きながらこらえていた。“わかってもらえるさ!“って自分を励ましたこともあった。“役立たずの神様!“なんて悪態をつくこともあった。サントリーのCMで「退屈なこの国に~♪」と流れていた清志郎の歌声が、レコードになったらメロディーが変わっていて驚いた。「そいつはよかった」ってミラージュのCMを真似して言っていた。R&Bやソウル、ストーンズへの扉を開けてくれたのもRCだ。今だに「お月様が笑っている」なんてフレーズが口から出てきてしまう。BABYを「ベイベー」と読んでしまう。日本語の言葉の強さを教えてくれたのも清志郎だ。RC活動停止後、やや離れていた時期もあったが、KINGなどのソロ作品はやっぱり買っていた。


そんな清志郎が癌…。


私の世代で音楽が好きな人間は、直接であれ間接であれRC(清志郎)の影響を受けているのではないだろうか。RCを聞いていなかったら、自分の曲作りにおいても日本語の言い回しが変わっていたと思う。


ず~っと歌いつづけて欲しい。そんな思いだ。


こんなことを思っている人が、この日本に何万人いることだろう。声を失うと決まったわけではない。手術が必要かどうかもはっきりしない。いろんなことが頭をよぎる。こんなとき聞こえてくるのはやっぱりこんな歌だ。



すべてはAlright。Yeah Baby。
すべてはAlright。Yeah Baby。

夢を見るのは、悪いことじゃない。
ことをあせりすぎちゃダメさ。
ちょっとだけ時の流れが、君をじらしてるだけさ。

すべてはAlright。Yeah Baby。
すべてはAlright。Yeah Baby。

頭ごなしに笑われても
うぬぼれて踊ってりゃいいのさ
突然の贈り物を受け取る時がきっと来るさ。

すべてはAlright。Yeah Baby。
すべてはAlright。Yeah Baby……





完全復活を、心から祈っています。



ONE LOVE