裸のヤコブ

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【あ】 懐かしい手触りの映画「コーラス」を見ました

2006年07月26日 | ある日の戯言



 先日、妻が何気なく借りてきたDVD「コーラスを見ました。去年、職場の人が「良い映画ですよ。Iyahkieさんも好きそうな。」と言われていたものでしたが、フランス映画ということもあって心が落ち着いていないときちんと見ることができないだろうと思い、今まで見ていませんでした。ここにきてどういうわけか縁があって出会ったのです。




 内容は…

 1949年のフランスの片田舎。貧しい親元を離れて寄宿学校で暮らす子供達。そこは「池の底」と呼ばれていた。校長はそんな子供達を厳しい体罰で縛りつけていたのだが、そこに新しい舎監が現れる。音楽の道を目指していたが挫折した彼が寂しさをいたずらで紛らわそうとする子供達を叱る代わりに歌を教える。歌うことで希望と笑い声を取り戻す子供達。その中には「奇跡の歌声」を持つ少年ピエールが居た。だが彼は学校一の問題児…。紆余曲折を経て「歌うこと」の素晴らしさを知った少年達だが心を開けた先生との別れの時が来てしまう…


  

 といったもので、大雑把に言うと「今を生きる」、日本で言うと昔の「ゆうひが丘の総理大臣(その他もろもろありますが)」ちっくな、『風変わりな先生がやってきて手におえない子供たちと心を通わせ、だけど学校側と合わない先生がクビになる』といったありがちなものでした。感想を言うと…良い映画でした。フランス産のせいでしょうか、とりたてて「ここが最高に面白い」「ここがドキドキした」「マジで感動!」のような、心が猛烈に動かされるような映画ではなかったのですが、ぽわ~~~っと心に染みるような、「だからこの人が…」と思えるような、そんな作品だと思います。しかも歌を歌う子供達の表情がすごく良く、その表情で心の中を表現しているというすばらしさも感じてしまい、合格点を与えてしまいました。やはり歌が絡んだ作品はどうしても点数が甘くなってしまいがちな自分がいたりします。しかも今回は子供! ずるいです。







 笑いたい方、刺激が欲しい方、号泣したい方にはお勧めしませんが、ほのぼのとした気持ちになりたい方は、ちょびっとだけ涼しい夜に大好きな人と並んで見てみてはいかがでしょうか。




ONE LOVE


次回予告(←ご存知の方は懐かしいやり方かもしれません)
 ◆ある日の戯言 「歌にかかわる映画の話の続き」を公開予定です。次に書く音楽がらみの映画は、大勢の方がすぐ思い浮かべるアレかもしれません。