どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

きのいいサンタ

2023年11月20日 | 絵本(日本)

    きのいいサンタ/さとう わきこ・作絵/金の星社/2023年改訂初版

 

 改訂は今年ですが、初版は40年前の1983年と息の長い絵本です。

 12月24日、サンタさんは、準備万端で、プレゼントをくばるために出発です。とちゅう、すてねこ、すていぬ、すてあひるを、「おまえさんたちのねるところぐらいあるさ」と、いっしょになります。

 プレゼントを配っている間、捨てられている おもちゃのトラック、人形、楽器、そしてないているおばけ!(ここで日付が25日に)、シロクマ、タコ、鬼・・・・をそりに乗せますが、のせきれないほど。のりきれないキツネやクマは 捨てられていたバスに乗せ、サンタハウスへ。

 おやおやサンタハウスには、キリンもシマウマも、ブタも、ヘビ、宇宙人まで。

 そしてクリスマスのおいわいが はじまります。再会あり、ダジャレあり。

 配るより持ち帰りのおおいサンタさんに、「おかえり。おや まあ まあ・・ おまえさんたら・・ またかい! いいかげんにしておくれ」という奥さんですが、サンタさんがかえってくると、特大ケーキ、無数のジュース、果物がならんでいますから、奥さんの苦労のほどがわかります。「またか」といいながら、どっしりとしているのは、「ばばばあちゃん」そのもの。

 漫画風のコマわり。すべて吹き出しのセリフが いい感じです。

 広間に集まった動物たち、数えるのが大変ですが、描くほうはもっと、たいへんでしょう。

 来年も増えると、サンタハウスの増築も必要かな。 

 それにしてもいろんな理由で居場所がない動物たちが、いかに多いことか。そして、いかに ものがポイポイ すてられているやら!。

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