きこりとおおかみ/山口智子・訳 堀内 誠一・絵/福音館書店/1977年
煮立ったすかんぽのスープを頭にかけられ、やけどをしたおおかみは、よこっとびに すっとんで もりのおくににげこみます。
それから一年後、あたまのはげたオオカミは、15匹はくだらない おおかみのむれを したがえて、いつかの仕返しをしようと、やってきます。
きこりはすばやく木の枝にとびついて、木の上にのぼります。
おおかみたちは、ものすごいうなり声をあげ、やがて、おおかみ梯子をつくって、木の上のきこりにせまっていきます。
はじまりは、きこりとおかみさんのカトリーヌがすかんぽスープをつくっているとき、薪がなかなか燃えなくて、家じゅう、煙でいっぱいになって、戸をあけておいたところに、やってきたのがおおかみ。
おおかみは、きこりと、おかみさんと、スープと、どれからさきに いただくとよかろう?と悩む姿は、捕らぬ狸の皮算用です。
皮算用はうまくいかないのが常。すかんぽスープをかけられ、にげだします。そのスープも、そんなにたっぷりでは なかったようですが と、皮肉たっぷりです。
それにしても、煙りであたりがみえないなかで、おおかみに気がついたときは、驚いたでしょうね。
おおかみ梯子(数えてみたら、たしかに15匹いました)と、梯子がくずれる様子は迫力があります。
やっぱりきになるのは すかんぽスープ。
「すかんぽスープ」で検索したら、ヤフー知恵袋の回答にありました。
材料(4人分)
オゼイユ(すいば)の葉;400g
バター;50g
チキンブイヨン;1L
卵の黄身;4個分
サワークリーム(なければ、生クリーム);300cc
あれば、セルフィーユ(ディル、シブレットなどのハーブでもOK);少々
塩、胡椒;少々
作り方;
1.スイバ(すかんぽ)の葉を水で洗い、乾かしてから、細切りにする。
2.なべにバターを溶かし、スイバを入れ、いためる。
3.ブイヨンを流し込み、弱火で、15分煮込む。
4.その間に、ボールに黄身、クリーム、塩、胡椒を混ぜ合わせる。
スープが煮立ったら4を鍋に加え、沸騰させないように注意しながら、滑らかになるまで泡だて器を使って混ぜ合わせる。
5.温めておいたスープ皿に流し入れ、セルフィーユを上に散らす。
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