ひがたは たからばこ/写真・文 よしのゆうすけ/徳間書店/2022年
撮影で、80か国ほどを訪れたという作者が、西表島のひがたの小さな生き物を通して、自然の営みを再認識させてくれます。
おなじ場所が、海になったり、陸になったりする干潟。何もないようにみえて、よくよくみると小さな生き物が。
シオマネキというカニが うごきだす。
しこしたつと青いカニ。青い色をするのは子どものあいだだけというヤエヤマシオマネキ。
陸で生活する魚ミナミトビハゼ
エサを食べたあとに どろのだんごをつくるコメツキガ。
シオマネキたちは、海の水がおしよせてくる時間がわかるように、すあなに どろをかかえて あっというまに かくれてしまう。
この時期、海に出かける人も多いが、岩場などもよく見てみるとさまざまな生き物を見つけ出すこともできそう。
食物連鎖にもふれられており、自然への興味を育んでくれそうです。