うさぎさん てつだって ほしいの/シャーロット・ゾロトウ・文 モーリス・センダック・絵 こだま ともこ・訳/富山房/1974年
女の子が、うさぎさんに手伝ってもらいながら、お母さんが好きな色から、赤いもの、黄色いもの、緑のもの、青いものと、お母さんにあげる誕生日プレゼントを次々に選んでゆきます。
選ぶ途中の会話で、女の子とお母さんの性格が 浮かび上がってきます。
べにすずめ、カナリア、オウム、青い鳥は、お母さんは鳥が、外の樹で、うれしそうに歌っているのが好きと、プレゼントの対象にはなりません。
お母さんは、消防自動車やいもむしは 好きでありません。
バターは、家にあります。
エメラルド、サファイアは、高すぎて、女の子には 買えません。
タクシーや湖もプレゼント候補にあがってきます。
結局、おんなの子が かごにいれたのは、あかいリンゴ、きいろいバナナ、あおいブドウ、みどりいろのナシでした。
女の子の左肩に、右手の肘をあてているうさぎは、耳が長く、おまけに二本足で、動き回って、これまでのうさぎとは、ややイメージがことなります。
原著は1962年発刊です。センダックの絵は、いまとなっては、やや古風でしょうか。