どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

うさぎさん てつだって ほしいの

2023年07月24日 | 絵本(外国)

   うさぎさん てつだって ほしいの/シャーロット・ゾロトウ・文 モーリス・センダック・絵 こだま ともこ・訳/富山房/1974年

 

 女の子が、うさぎさんに手伝ってもらいながら、お母さんが好きな色から、赤いもの、黄色いもの、緑のもの、青いものと、お母さんにあげる誕生日プレゼントを次々に選んでゆきます。

 選ぶ途中の会話で、女の子とお母さんの性格が 浮かび上がってきます。

 べにすずめ、カナリア、オウム、青い鳥は、お母さんは鳥が、外の樹で、うれしそうに歌っているのが好きと、プレゼントの対象にはなりません。

 お母さんは、消防自動車やいもむしは 好きでありません。

 バターは、家にあります。

 エメラルド、サファイアは、高すぎて、女の子には 買えません。

 タクシーや湖もプレゼント候補にあがってきます。

 結局、おんなの子が かごにいれたのは、あかいリンゴ、きいろいバナナ、あおいブドウ、みどりいろのナシでした。

 

 女の子の左肩に、右手の肘をあてているうさぎは、耳が長く、おまけに二本足で、動き回って、これまでのうさぎとは、ややイメージがことなります。

 原著は1962年発刊です。センダックの絵は、いまとなっては、やや古風でしょうか。


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