ふくはなにからできているの?-せんいのはなしー/佐藤哲也・文 網中いづる・絵/福音館書店/2016年初版
服は布から、布は糸からとはじまって、さまざまな素材についてふれられています。
ウール、シルク、コットン、ナイロン、ポリウレタン。
うれしいのは、昔ながらの糸つむぎ機が描かれていること。
とくに、コットンのところで、綿花のタネをとるワタくり機、ワタ打ち弓、糸車がでてきます。本当に手間ひまかけて作られてきた布。
スーツを一着作るのに羊一頭分の毛、一着のシルクの着物をつくるのに、マユ3000個、テーシャツ一枚をつくるのに綿花を100個と具体的にあるのもわかりやすくなっています。
身近な動物や植物から繊維をとり、糸をつむぎ、それを織ったり編んだりして、服をつくってきた歴史。
民族衣装を着た人のページはカラフルですが、ほとんどが女性です。
当地でも少し前までは養蚕業が盛んだったようですが、今では養蚕をしている人はみかけられません。桑はあちこちにみられるのですが・・・。