どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふくはなにからできているの?-せんいのはなしー

2017年03月06日 | 絵本(日本)


    ふくはなにからできているの?-せんいのはなしー/佐藤哲也・文 網中いづる・絵/福音館書店/2016年初版 

 

 服は布から、布は糸からとはじまって、さまざまな素材についてふれられています。

 ウール、シルク、コットン、ナイロン、ポリウレタン。

 うれしいのは、昔ながらの糸つむぎ機が描かれていること。
 とくに、コットンのところで、綿花のタネをとるワタくり機、ワタ打ち弓、糸車がでてきます。本当に手間ひまかけて作られてきた布。

 スーツを一着作るのに羊一頭分の毛、一着のシルクの着物をつくるのに、マユ3000個、テーシャツ一枚をつくるのに綿花を100個と具体的にあるのもわかりやすくなっています。

 身近な動物や植物から繊維をとり、糸をつむぎ、それを織ったり編んだりして、服をつくってきた歴史。
 
 民族衣装を着た人のページはカラフルですが、ほとんどが女性です。

 当地でも少し前までは養蚕業が盛んだったようですが、今では養蚕をしている人はみかけられません。桑はあちこちにみられるのですが・・・。