どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

よもぎだんご

2014年05月05日 | 絵本(日本)
よもぎだんご  

     よもぎだんご/さとう わきこ さく/福音館書店/1989年初版

 

 よもぎだんごとあるので、よもぎがでてきますが、なずな、よめな、いたどり、つくし、のびる、せりなども。
 つくしのはかまというのをはじめてしりました。

  ばばばあちゃんが、つくしをまわしながら、指先ではかまをとります。

 ころんだあとによもぎをもんで、くっつけてくすりのかわりに。

 おばあちゃん(もしかするとおばあちゃんのおばあちゃんかも)の知恵がいっぱい盛り込まれています。
 手際よく、よもぎだんごを作る様子もよくわかります。

作っただんごは、ばばばあちゃんの誕生日に、だんごづくりした子どもたちといっしょにいただきます。


 なつかしい光景がひろがっています。

 野の草を生活の中にうまく取り込んでいた少し昔。今は見向きもしなくなったものに、貴重な知恵も置き去りにしてしまっているのではないでしょうか。

 自然と共生するという意味を再度考えさせてくれる絵本かなぁ・・。