観察 Observation

研究室メンバーによる自然についてのエッセー

手作りパン

2015-03-11 08:30:49 | 15
戸田美樹

高槻先生へ

 学生達の卒業研究も無事に全て終わったでしょうか。先ほど、たまたま卒業間際の先生とのやりとりのメールを見つけて読み返していたのですが、先生に怒られる内容ばかりで、笑ってしまいました。
 最後の学生さん達の卒業式もあと数日ですね。いつもは学生達を送り出す立場だったのに、今度は先生も一緒に卒業なさるのですね。未だに、大西さんと山田さん(奥さん)と「信じられないね~」なんて話をしています。
 先日の最終講義の日は、早川はとても忙しい日だったのですが、大西さんが「私だけでも」とお休みをくださり、先生の最終講義を受けに大学に足を運ぶことができました。
 大西さんは、出席できないのは残念がっていましたが、「ボクは、また高槻さんのうちで奥さんの手作りのパンを食べながらお話できればいいんだ」とおっしゃっていました。私も奥様の手作りのパンが食べたいので、いつかご自宅に伺わせてもらえたら嬉しいです。
 講義は、ご自身の人生を振り返りながら、自分自身の研究を分析して考察なさり、そしてすべてが「つながっている」んだと、とても先生らしく壮大な講義でした。手描きのイラストがたくさんあったのも楽しかったです。大西さんにもイラストをお見せしたかったのですが、冊子にはなかったのが残念です。研究者としての自然への視点と、動植物を慈しむ気持ちで自然を見る心の両方を持つ高槻先生のような方に指導していただけて、本当によかったです。改めて、本当にありがとうございました。(もっとしっかりやればよかったと卒業後に反省しています)
 なにより、先生の幸せそうな姿を見ることができて、最後に一緒に歌をうたえてよかったです。ただ、先生が引っ張りだこで、いつ話しかけていいものかわからず、全然お話できなかったのが心残りなので、いつか改めて挨拶に伺いたいと思います。
 
戸田さんは麻布大学の研究室の卒業生。いまは早川にある南アルプス生態邑でインタープリターとして働いています。上司の大西信正さんは金華山で長年シカの調査をしてきた人で、ときどき仙台の我が家によってくれました。昨年は家族が早川に遊びに行きました(高槻)。

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