キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

おしりから~虫~♪

2007年11月25日 | ゾウムシ科など
今日は「おしりから虫」です。
子供たちに人気の「おしりかじり虫」ではありません。
幼虫系が弱い方は見るのをやめましょう。
もしご覧になって気持ち悪くなっても自己責任ですよ!




2007.5.16 日高支庁

北海道の山中では良く見かける地味なゾウムシ。吻を除いた大きさは7.5㎜程。
これがチシマゾウムシ[Kurilio monachus]かな?と思って撮影したのだが、
まだちゃんと調べたことがない・・・。誰か正体教えて~



この後、ウロウロして、十数分経って戻ってきたらビックリ仰天!




「おしりから虫」が、頭?をクネクネさせながら
ゾウムシのお尻からゆっくり出てきたのであった。
良く見たら、1枚目の写真の時点で少し頭が出ています。




このゾウムシに対して「おしりから虫」の比率は結構なものである。
人間に例えてみたら実に恐ろしい
このゾウムシは雄なのか雌なのか判らないが、
産みの苦しみは相当なものであったに違いない。




「おしりから虫」は恐らく寄生バエの幼虫。
チョウやガの幼虫を複数飼育すると、かなりの数が寄生バエや寄生バチに
犯されているという話も聞くが、甲虫類も寄生率は結構高いのかも知れない。
そうそう、キボシマダラカミキリの材を採ってきた時も、
材からはヒメバチしか出てこなかったなぁ

本家「おしりかじり虫」のHPを見てみると、かじられた人は、
「すごく楽しくなる とても歌いたくなる さらに踊りたくなる」とあるのだが、
「おしりから虫」が出て行ったゾウムシは、その後、微動だにしなかった。


自然って奥が深いなぁ・・・と、改めて思った出来事であった。