キキリ・キキリ・キキリ

-北海道の昆蟲と自然-

北海道の昆虫の写真を中心に、身近な生き物や自然を紹介しています。

四国旅行(東京散歩編)

2006年04月13日 | その他
昨日は東京でも大雨だったそうです。
天気に関しては、驚くようなニュースが毎年ある。
20年位前から、時々「異常気象」という言葉を耳にしていた。
最近は、気象以外でも「異常」という言葉が「日常」的に溢れている。
せめて今年くらいは「異常」なくらい「異常」が少ない年であってほしい。
それでは、三日目の旅行記を・・・。

-4月9日- 松山→多摩動物園→○○神社→札幌

AM6:30
あわただしい。あーあわだたしい。
明るくなったと思えば、もうチェックアウトしなければならない。
松山の町並みをじっくり見ることなく、空港までのタクシーに乗った。

AM7:15
松山発・羽田行に乗る。
せっかくの四国旅行なのに、朝一番で羽田に向うには訳がある。
年度末のくそ忙しい中、予約の関係上、希望する便を早く決めてほしいとの事。
その時は旅行の事など考える余裕もなかったし、四国の事も良くわからなかったので、
東京に早く出れば時間を潰せると思ったのである。
今となってはもったいない話である。
飛行機の中で、東京に着いたらどこに行こうかあれこれ考えた。
「たしか多摩動物園に昆虫館があったはず・・・。」
だけど、羽田からのアクセスは全然わからない。
まぁ、着いたら考えよう。

AM8:30
羽田着。一応、都内の電車路線図がついた地図を買い、急いで京急に乗る。
う~ん、動物園まで2時間くらい掛かりそうだ。
新千歳行きの便がPM6:15だから、その1時間半前に空港に戻って、飯を食おう。
ということは、PM3:00までゆっくりできる。(ゆっくりでもないが・・・)
品川でJRに、新宿で京王線に乗り換える。高幡不動駅で降りて、もう一本乗り換える。
東京では毎度のことだが、足腰が痛くなる(泣)

AM11:00
ようやく、多摩動物園に着いた。



天気が良く、桜も綺麗で親子連れがとても多い。
そんな中、男一人で動物園を歩くのである。まぁ、「旅の恥はかきすて」である。
早速、昆虫園本館に向った。建物の外観はトンボをモチーフにしている。
標本も結構展示してあったと思うが、何があったか忘れた。
親子に混じり一通り一巡し、次は昆虫園生態園に行く。
昆虫園生態園の外観はチョウをモチーフにしている。
中に入ると、「モワッ」と生暖かい。
中はとても広く熱帯系の植物で埋めつくされている。
オオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラ、カバマダラ、ツマベニチョウ、
シロオビアゲハ・・・その他もろもろ。
とにかく南方系のチョウの楽園だ。



カメラの練習にと、飛翔中のチョウを何度か撮ってみるが、背景が悪い。
静止している個体が居たので撮ってみた。



しばらくしても動かないので、指で突付いてみると「ポトッ」と落ちた。
既に息絶えていた。

順路を進むと、なぜかハチドリが1羽いた。



「ほぉ~、これがハチドリか。」
ならば、本で良く見る、ホバリング状態を撮ってみよう。
「飛んだ!おっ、蜜吸ってる。」
「今だ!カシャッ。」
瞬間移動でファインダーから姿が消えている。

「速いなぁ。よーし意地でも撮ってやる。」
「来たぞ。カシャッ、カシャッ、カシャッ。」







フラッシュを使わず、鳥に優しく撮れました。

PM1:00
なんだかんだで、昆虫園で2時間潰した。
あとは何があるんだろう。案内看板を見る。
「広すぎる・・・。」



「どうしよう。とりあえず新宿に戻るかぁ。」
園を出ようとすると、出入り口付近の特別展示室で「小笠原展」をやっていた。
「ついでのついでで見てみるか。」軽い気持ちで覗いてみる。



オガサワラノスリとハハジマメグロ



オガサワラオオコウモリ



アカガシラカラスバト



オガサワラクマバチ



シマアカネ

天然記念物をはじめ、小笠原で問題になっている外来種の展示もあり、非常に参考になった。
見終わった後、新宿に向う。

PM2:00
新宿駅に着く。
電車の中でどこにいこうか迷ったあげく、いろいろと問題となっている神社が新宿から近いことがわかる。
都営地下鉄市ヶ谷線に乗り継ぎ、15分程で靖国神社に着いた。
いったい、どんな所だろう?一度来てみたかった。



桜は散りかかっていたが、とても穏やかな空気が流れ、
花見客や外国人観光客の姿も多い。



特に入ってみたかったのが、「遊就館」である。
海外メディアでは「恥知らずにも戦争を美化している」と批判されている。
本当はどうなのであろうか?

古代日本から幕末維新、日清・日露戦争、第二次大戦まで、
時代順に武器や戦争関連の資料が多数展示される、いわゆる軍事博物館である。
高校時代習ってきた日本史は時代の文化よりは、ほとんどが権力抗争や戦争
について習った来た。
そういった意味では歴史資料館である。正直、1時間では絶対に見切れない。
自分は函館の出という事で戊辰戦争や明治維新あたりの歴史に興味があった。
そこをじっくり見ていたら、その以降の近代史の部分は時間が無く
流し見程度になってしまった。
戦争体験者の手記も一部だけ読んだが、とても切ない内容である。
「戦争を美化している」部分や、「あの戦争は時代が悪かった」という
ニュアンスの部分は少しあったように思う。
全体を通して思ったことは、靖国問題は根が深いのである。
首相が参拝しなければOK、というものではないかもしれない。
こういう問題が、中国・韓国から出てくるということは未だに日本を警戒している事の証明であろう。
これからの日本人は一人一人が歴史を知る努力をし、
世界に対しては前向きな発言をしないといけないのではないでしょうか?

たまに深いテーマについて考えるのも良いかも。
また、じっくり時間を掛けて拝観したいです。



PM5:00
羽田空港に着く。飲食店はどこも満員。
仕方なく搭乗口でお弁当買って食べる。

PM6:15
羽田発・新千歳行離陸。

PM8:10
予定より少し遅れて新千歳到着。自宅にはPM9:00に着きました。

以上、四国(+東京)旅行について、終わりです。

次回から虫ネタに戻ります(^^)