大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

4/30 はかなくも・・・

2006年04月30日 | 三越劇場
天皇賞ははかなくもやぶれたり。チャンチャン。
ディープインパクトは本気で走ってましたねえ。これぞ怪物です。



今日は三越劇場で「第六回 龍秀会」がありました。
日本舞踊のおさらい会です。
12時開演で、全部で十五番。

写真は会主の踊った「雪傾城」

GWということもあって、客席はとても賑わっていました。

終演後は仮設の花道をばらし。
閉店後に舞踊大道具の搬出。
同時に、「STASレビュー」の大道具を搬入。
そのまま仕込みに入る。
大まかな仕込をして、22:00終了。
明日は9:00から仕込みの続き。お疲れ様でした。
コメント (1)
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4/29 くらま会・・・

2006年04月29日 | 三越劇場
三越劇場 「第五十五回 日本橋くらま会」

ロビーに飾られた天狗のお面。

こんなことや(常磐津演奏)


こんなこと(舞踊「お祭り」)


こんなにお客さんも一杯で


最後は大喜利

日本橋芸者のお姐さん達。(全員旦那衆です)

飛び交う声援や野次の中、皆さん最後まで無事に勤め上げました。

ちょっと競馬の話。
明日は天皇賞。
⑦ディープインパクトは、期待もこめて本命 ◎
前日3番人気の②マッキーマックス
同じく4番人気のデルタブルース が3着にはいると予想。というか予感。
二着は総流し。
⑦-全部-②
⑦-全部-⑨ の三連単 30通り。
これでどうでしょうか。


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4/28 大型連休前夜・・・

2006年04月28日 | 三越劇場
今日は三越劇場で「扇よし和 二代目家元襲名二十周年記念演奏会」が開かれました。扇よし和さんは、小唄扇派の家元です。


これは、開幕に扇派社中で演奏される“ご祝儀”


二床(ふたゆか)に組みなおしてここで五十番、かわりばんこに幕が開きます。


途中、噺家さんとの競演もあったりして楽しませた後、最後は立方さんをゲストに招いての“小唄振り”

平日にもかかわらず、盛況でした。

閉店後、大道具の搬入。7階の催事場「イタリアフェア」の最終日と重なってしまったため、搬入口はごちゃごちゃ。
あすは「日本橋くらま会」
あさっては「藤間龍秀舞踊会」
二日からは「STASレビュー公演
とGW週間が始まります。

6月の「三越歌舞伎」の道具帳も打ち合わせをして本日いただきました。
早速、“書き抜き”“見積もり”作業に入ります。

すばらしいゴールデンウィークになる予感。間違いなしです。

ちょっと野球の話。
午後、演舞場に伺いました。“五月歌舞伎公演”の道具調べ。
「ロッテ、五割に戻ったねえ。」みんなが声をかけてくれます。
演舞場の人たちは全員マリーンズファンです。
「間違いない。」




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4/26 そうこばん・・・

2006年04月26日 | 大道具

昨日25日は、新橋演舞場「滝沢演舞場」の千穐楽でした。
今朝までかかって、客席の天井に仕掛けられたフライング用のトラスとゴンドラが
撤去されました。
そして、朝、10:00にはそのトラスとゴンドラたちが倉庫にやってきました。

ようこそいらっしゃい。

何の写真かわかりにくいですが、
奥のほうに立っている黒いものがトラスたちです。

約二ヶ月の間、客席の上にぶら下がりっぱなしで、随分とお疲れになったようだから、ここでしばらく休んでいてね。

たまには会いに来て上げるから。


余談:
マリーンズはバファローズに快勝!!
小林宏 今季初先発、初完封!!
勝率・500に復帰!!
ラジオ日本 実況ありがとう!!
ギャオス内藤 あんたは日本一の名解説者だ!!



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その六 「納品」

2006年04月24日 | ブログ de 営業部
久々の“ブログ de 営業部”です。
もうどこまでやったか忘れました。

はじめに
その一
その二
その三
その四
その五


前回は“道具調べ(検品)~積み込み(出荷)”までを説明しました。
今回は出荷されたものが、納品されるまでを簡単に説明します。

出荷された大道具は劇場やイベント会場に運び込まれます。
これは搬入作業です。
規模の大きなものは、学生アルバイトさんの手を借ります。

余談:私も学生時代に舞台設営のアルバイトを何件かやりました。先輩の紹介や、学生課の紹介です。「中島みゆきコンサートツアー」の手伝いで両国国技館へ行ったとき、“金井大道具”と印字された平台を死ぬほど運ばされました。それがある会社の名前だとはまったく知りませんでした。幸せな時代でした。

話は戻って
搬入が終わると、舞台の大道具さんが仕込みに入ります。
通常は“吊り物”(劇場の美術バトンにぶら下げる道具)から仕込み始めます。
それが終わると、舞台上の仕込みに移ります。

余談:照明さん音響さんも仕込みをやりますが、大道具とバッティングしないように仕込みのスケジュールを組みます。このスケジュールを組むのは舞台監督さんの仕事です。歌舞伎の世界には舞台監督がいないので、大道具と照明が相談して決めます。

大道具の仕込が終わると、そのセットに照明さんがスポットを当てる作業に入ります。“サスあわせ”とか“シュート”と呼ばれます。
それが終わると“明かりあわせ”といって、一場面ごとにすべてのセットを飾って、照明の具合を一つづつ丁寧に決めていきます。小道具さんや特効さんも飾り付けをします。

シュートから明かりあわせの間、大道具を飾りながら不具合(ダメ)があればすぐに直します。演出家や美術家から変更や追加の注文が出ることもあります。というか必ず注文が出ます。時にはすべて塗り直しとか描きなおし、せっかく作った道具がカットされることもあります。

余談:一度言って見たい言葉
「ノークレーム、ノーリターンでお願いします。」


この時点まで、役者はまだ舞台には上がりません。

明かりあわせが終わると、“舞台稽古”になります。役者さんはこのとき初めて舞台の大道具とご対面します。一枚の道具帳が実際に組みあがっているのです。
役者さんから注文が出たときも即座に対応します。
この舞台稽古が最終的な大道具の仕上げになるわけですが、これは大道具に限ったことではなく、照明、小道具、音響、衣装、床山、その他、各セクションの仕上げ作業になるわけです。

こうして舞台稽古が終わり、通し稽古をやり終えるといよいよ初日を迎えます。
一ヶ月公演の場合、初日から千秋楽まで、毎日お客さんの前に飾り付けるわけですから、毎日が納品作業の繰り返しなのですが、書類の納品日の欄には、舞台の初日の日付がつけられます。
初日が開いた後も、直しや変更が出ることもあります。言ってみれば“メンテナンス”でしょうか。
舞台の大道具さんは、毎日が納品とメンテナンスの繰り返しになります。
この一連の作業が、大道具の納品作業です。

高校生の皆さんへ
自分で作ったものが、人の目に触れるというのはこの上なくうれしいものです。私は新人のころ自分の手がけた舞台を見るのが好きでした。簡単なものでも「あの部分は俺様が作ったのだ。エヘン。」と自己満足に浸っていました。幸せな時代でした。
コメント (3)
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4/23 ネポスナポス

2006年04月23日 | 三越劇場
ネポスナポスをご存知ですか?
子供向け番組のタイトルです。
うちの功太郎も呪文のようにぶつぶつつぶやいています。
そのキャラクターがなぜか三越劇場にやってきました。

右がネポと左がパンナ です。

親ばかです。子供を劇場に連れてきてしまいました。
ファミリーコンサートは、あずみお姉さんの唄が中心で、ネポとパンナは少ししか出ませんでしたが、ロビーで握手会をしていました。
功太郎も握手させられていましたが、腰が引けてました。ああ・・

終演後、子供と嫁は先に返して、
「日本橋くらま会」の稽古に立ち会いました。
これは、地元日本橋の飲食店組合の方たちが、毎年4月29日に三越劇場で行う発表会です。(というかお祭りに近い)
地元の親父さん女将さんたちが小唄、長唄、清元、常磐津、日舞などで、日ごろ鍛えたその腕をお披露目します。
毎年客席は大入り満員。拍手、声援、冷やかし、野次などが飛び交います。
最後の大喜利は大笑い。時間通りに終わったことが無いです。
今年はその55回目。記念の年なのでいつもより盛大にやるそうですが、どうなることやら。


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4/22 手羽先は・・・

2006年04月22日 | 大道具
今日は急な出張で名古屋行き。

目的地はここ。

業務は打ち合わせなのだが、5分で終了。
名古屋駅着が14:15
名古屋駅発が15:47
名古屋滞在時間1時間32分
出張業務滞在時間最短記録 自己新であります。
夜の部を見せてもらおうかと思っていたら、この日は昼の部一回のみ。
せめて名古屋に来た記念にと“味噌カツえびふりゃー弁当”を購入。

東京に着いて、三越劇場に立ち寄り雑務。
それから演舞場へ向かい、名古屋打ち合わせの報告。打ち合わせより報告のほうが時間がかかった。
コメント (5)
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4/20 雪之丞・・・

2006年04月20日 | 大道具
午前中は「雪之丞変化2006」の稽古場へ見学にいきました。

5月の名古屋/中日劇場公演ですが、稽古は東京で。

十一年ぶりの再演です。
初演のときはパルコ劇場や大阪/ドラマシティーなど中規模劇場で上演されましたが、今回は中日劇場ということで大道具もスケールアップしています。
宙乗りもあるそうなので楽しみですね。(中日の宙乗りは普通とちょっと違います。)

気持ちとしては新作に近いです。大道具もフレッシュなサカゲンが担当しております。
コメント (2)
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4/18 お岩さま・・・

2006年04月19日 | 観ました
コクーン歌舞伎「東海道四谷怪談」北番を観劇。
“伊右衛門浪宅の場”での出来事。
頭の上の非常灯がいきなりついたので、何事か?演出か?
と思ったら舞台上は真っ暗。
勘三郎丈と橋之助丈は何事も無いように演じ続けているのだが、
しばらくして
「こりゃトラブルだな」とわかってきた。
非常灯だけの薄明かりの中で演じられる“浪宅の場”
中断する気配はまったく無い。
もうすぐ髪すきのシーンがあるけど、どこまでやりつづけるのかなあ。
と、思っていたらピンスポットが点いて、徐々に舞台の照明も復活し始めた。
その間約5分。
点いてよかった。お歯黒~髪梳きはしっかり見ることが出来ました。

休憩中、舞台袖に行くと
「お岩さんをつれて来ないでください。」
と、ダメだしをされました。

この時、文化村全体が停電になったそうで、原因は不明。
お岩さんのいたづらとしか考えられないですね。
大道具部屋には簡素な神棚がしつらえてありました。お神酒代わりのチオビタが泣ける。

千穐楽までどうぞご無事で。

コメント (3)
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4/17 親分の・・・

2006年04月18日 | 観ました
清水の次郎長、森の石松といえば“広沢虎造”
が真っ先に思い浮かぶ私ですが、
この次郎長はなんと“任侠もの ミュージカル”でした。

「清水の次郎長外伝~恋女房お蝶の奮闘記~」三越劇場 4/22まで

次郎長一家と都鳥一家の抗争。そして黒幕の登場から大団円。お決まりのパターンのお話が、歌あり、踊りあり芝居ありのエンターテインメントになっておりました。見せ場の大詰めはヘビメタに乗っての大立ち回り。ルミコお姉さまのダンスもすばらしいです。
大道具も工夫が凝らされていて、スペースの狭い三越劇場でうまい場面転換をしていました。

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