大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

どもまた

2009年11月05日 | 歌舞伎巡業


「松竹大歌舞伎 秋季公演」
  傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
   二幕目 土佐将監閑居の場

“どもまた”と呼ばれている場ですね。
主人公の又平は生まれつきの吃り(どもり)。どもりの又平、略して“どもまた”です。
この場だけで上演されることが多いです。
話がわかりやすいし、ハッピーエンドの物語なので、巡業ではよく上演されます。
定式幕、手水鉢、入れ歯三段、ヤブなど、この場には大道具にも決まりごとがたくさんあります。


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塀外竹薮の場

2009年11月04日 | 歌舞伎巡業


「松竹大歌舞伎 秋季公演」
  傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
   序 幕 館外竹薮の場

背景の湖は琵琶湖。お決まりの浮見堂が遠くに見えて。上手と下手の竹薮を無くしてしまえば、舞踊『近江のお兼』にそのまま使えそうな背景です。


道具調べの風景
その竹薮の絵を仕上げるせんがくん。
コメント (2)
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秋の巡業1

2009年11月03日 | 歌舞伎巡業


「松竹大歌舞伎 秋季公演」
  傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
   序 幕 近江国高嶋館の場

上手のちょぼ床に竹本(義太夫)さんが3人入るので、今回は幅広の“囲い”を用意している。大臣間口八間。新橋演舞場と寸分替わらない寸法になりました。
この場では、体を縛られた狩野四郎二郎元信が口に絵筆をくわえて自らの血で正面のふすまにトラの絵を描きます。するとそのトラが抜け出して元信を救います。ふすまのトラの絵は消えています。ちょっと複雑な仕掛けがあります。

コメント (1)
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神田福丸の会

2009年11月02日 | 三越劇場
10月某日 三越劇場
第13回 端唄『神田福丸の会』
“高速度 忠臣蔵”のセット。
美術は同じく、長倉稠先生。

背景に『仮名手本忠臣蔵』に出てくるデザインをあしらった色紙を並べる。
こちらにも“赤穂浪士”の文字が配置されている。

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第三十回 栄芝の会

2009年11月01日 | 三越劇場
10月某日 三越劇場
『栄芝の会』
新作小唄“太宰治物語”のセット。
美術:長倉稠

太宰治の原稿を背景の色紙に。
背景に文字が入るのは難しい。
文字は見ている人にかなりの印象を与えるので、
ともすると目障りなほど目だってしまう。
なかなか気を使うものである。

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