大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

鍾馗様 ( しょうきさま)

2011年12月21日 | 新橋演舞場
21日深夜。
『ガブリエルシャネル』がBSで放映されている。
今年五月に日生劇場で上演されたものだ。
こういうのは事前に告知しなきゃいけませんな。反省。
改めて映像で観ていてもおもしろいなあ。
言葉がストレートに伝わってくる。
ああ、カペルが死んじゃったところだ。
背景のドロップは暗くて見えない。
劇場ではもうすこし見えていたけどな。




『銀のかんざし』
瓦屋根に乗っている“鍾馗様”
“鍾馗様”といえば家では五月の節句に飾りつける。
京都の町の軒上?にはこういう風習が結構残っているらしい。
この舞台ではオペラグラスをもっている人しか見つけられないと思う。
舞台の中の隠れキャラ。
工場の造形部が精魂こめて作ったもの。
これから舞台をご覧になる方は是非探してほしい。
コメント (1)
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大道具小道具

2011年12月19日 | 新橋演舞場
喜劇特別公演『銀のかんざし』より



路地裏の地蔵様。
石垣と祠は大道具さんがつくる。
地蔵さまやお供え物、お飾りは小道具さんが担当。
桶やひしゃくも小道具さん。
引っ越しで運ぶものが小道具さん担当。
引っ越しで運べないものが大道具担当。

まあお地蔵さんはなかなか引っ越さないとは思うけど。


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井戸を掘る

2011年12月18日 | 新橋演舞場
前回のつづき



井戸からはつるべが上がってきたり、
井戸掃除のおっちゃんが上がってきたりするので、
舞台に井戸を掘る。
お芝居とはいえ、
本物に近いくらい深い穴。
この井戸を掘るのも、
大道具さんの仕事。


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井戸

2011年12月17日 | 新橋演舞場


現代では水道が当たり前になった。
昔は街中にこういう共同井戸があって、
炊事や洗濯に使っていたのだ・・・そうだ。
庶民の暮らしを支えていたのだ・・・そうだ。
そんな共同井戸も年に一度井戸換えといって、
その中の大掃除をやる日があったのだ・・・そうだ。
町内の人たちが総出で行なうのだ・・・そうだ。
そら井戸の中からいろんなものが出てくるのだ・・・そうだ。

そんな昔の、ところは京都の路地裏。
井戸替えの日の一日。
が東京の劇場で観られる。

新橋演舞場 年忘れ喜劇特別公演『銀のかんざし』


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包装

2011年12月12日 | 休日
久しぶりの休日、日曜日。
買い物とハウスキーピングDAYとなる。
ニトリ千葉幕張店に行く。
初めて訪れたが、なかなかに工夫された商品がたくさん並べられている。
しかも値段が安い。
おねだんいじょうーにとり!
というキャッチコピーが本当かどうかは使ってみないとわからないが、
この混雑ぶりからして品物もそこそこにいいものが多いのだろう。
うちの近所には東京インテリア、島忠ホームセンター、IKEYAなど似たようなショップがたくさん。
その中で競い合っていくのは大変だろうなあ、
とか思いながらレジで、
「これプレゼント用に包装してほしいんですけど」
とお願いすると、
「あちらで、セルフで」
とお姉さんは指をさす。
包装紙やリボンやシール、テープなどが置かれた台が。
こうやって包装にかかる時間と手間を省いているのか。
掛かる原価の削減かあ、
とか思いながら自分でまずい包装をした。
いろいろ考える買いものであった。





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一枚のふすま絵

2011年12月11日 | 歌舞伎 国内公演


これは10月日生劇場で使用した銀のふすま絵。
下地となるパネルの材料、銀紙の選定、その貼りかた。
デザイン前田さんの着想から検証、道具帳作成。そして作画。
この一枚を仕上げるのに幾人の足跡が残っているのか。


「坂東玉三郎特別舞踊公演」 『傾城』の道具。

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絵力

2011年12月10日 | 歌舞伎 国内公演


『瞼の母』第一場面の民家の軒先のセット。

屋根の藁ぶき、奥に積んである焚き木、その奥の竹やぶ。

これらすべて絵描きさんの手による“絵”なのだ。

油断するとちょっと本物っぽく見えてきそうだ。

絵描きさんは何でも描いちゃう人たちの集まり。

ちなみに手前の椿の花は造花なんだな。

背景の絵と立体の花がさりげなくリズムを作っている。

お見事。

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『瞼の母』

2011年12月09日 | 歌舞伎 国内公演
上の瞼と下の瞼をあわせると、
遠い昔に別れたおっかさんの姿が今でもはっきりと思い出されるのさ。
それでいいのさ。
おふくろに会いたくなったら俺はまた目をつむろうよ。


『瞼の母』 大詰めの荒川土手の場

11月の巡業の初日がサンパール荒川だったのは、偶然だったのか。

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初日 喜劇特別公演

2011年12月01日 | 新橋演舞場
12月1日 新橋演舞場

『喜劇特別公演』の初日。

おめでとうございます。

歌舞伎公演の続く演舞場で久しぶりに喜劇公演。

楽しいですね。
コメント (2)
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