大道具さーん ちょっとー!

舞台美術製作 金井大道具㈱ごきげん営業阿部 ここに日々の業務を垣間見る。お気楽に「大道具さーん、ちょっとー!」

成田山新勝寺 本番

2008年04月26日 | 歌舞伎 国内公演
成田山新勝寺

日中は一般の方が参拝できるように、
仮設ステージの所作台は片付けられ、
階段が置かれる。
気持ちよくよいお天気である。この時は。


客席にはパイプ椅子。
花道を仮設。所作台、山台を並べる。
お客さんが入り始め、開演を待つ。
「こっちは降ってきたけどそっちは大丈夫?」
都内では結構な雨が降っているらしい。
ここ成田はいつ降りだしてもおかしくない空模様。
不動明王のご加護を願う


演目は「連獅子」
親獅子、子獅子が本堂から降りてくる。
途中少しパラついていたのだが、
このころはピタリと雨はやむ。
お不動様のお守りだ。

終演後、ステージ撤去作業の終盤に本格的に雨模様になった。
雨よ風よ、よく持ちこたえてくれました。
不動明王に御礼申し上げます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成田山新勝寺

2008年04月25日 | 歌舞伎 国内公演
千葉県成田市:成田山新勝寺。
交通安全祈祷が有名で、成田山のステッカーを貼った車をよく見かける。

今年は開基1070年の記念の年。
歌舞伎の“成田屋”が舞を奉納する。
大本堂の正面に間口10間程の仮設ステージ。
下手側には花道も設置。
所作台を敷き詰めて奉納演舞の舞台が完成。

心配なのは空模様。
26日の天気予報は、「日本各地で不安定な天気」とのこと。
開演前には参道でお練りも行われる。
どうか雨風の無い一日でありますように

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お岩様

2008年04月24日 | 新橋演舞場
新橋演舞場 五月大歌舞伎公演で「東海道四谷怪談」が掛かる。
四谷怪談を上演する場合、出演者、裏方は
西巣鴨・妙行寺(みょうぎょうじ)にお岩様のお墓参りをし、
四谷左門町にある“田宮神社”と“陽運寺 於岩稲荷”を参拝する。

初日から千穐楽まで、無事に勤まりますように。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/15 名古屋

2008年04月16日 | 新橋演舞場
名古屋、御園座へ行く。
新橋演舞場「五月大歌舞伎」平成20年5月2日(金)~26日(月)
の打ち合わせ。
終了後、お昼時で名古屋とくればうなぎかなあ。ということで、
劇場裏のうなぎ屋でひつまぶしを食べる。
なかなかおいしい。いや、とてもおいしい。

中日劇場へご挨拶に行く。
「中日劇場ヤマトタケル」平成20年6月9日(月)~27日(金)
道具の運搬についていろいろと話し合う。

新幹線で帰る。
三越劇場へ向かう。
新「裸の大将放浪記」2008年4月17日(木)~22日(火)
こちらは大道具の搬入、仕込み。
大道具は名古屋の華新さんで作ったものです。

東京⇔名古屋で行ったり来たりしていますね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昔の話

2008年04月14日 | 大道具
昔の話ばかりしていると、若い人に煙たがられるもんであるが、そんな昔の話である。

「おう、そこの若けーの、水割り作ってくれ」
入社三日目の私は、初めて参加した演舞場裏方の宴会ですごく緊張していた。それでも水割りの作り方くらいは心得ているつもりで、まずグラスに氷を入れて、ウィスキー(その頃はオールドだったかな)を1/3くらい入れて、水を入れて、カラカラとかき混ぜて、
「はい、おまちどお様でした。」と差し出した。
(うん、水割りの作り方なんてかんたんかんたん・・・)
と、ほっとしようとしたところ、
「ウスイッ!!!こんなの飲めるかよー。」
と言われたのである。
「すいません!」
すぐに作り直しである。こんどは氷を入れて、ウィスキーを2/3くらい入れて水を入れてカラカラをして出す。
先輩、チロリとなめる。
「だからウスイって言ってんだおー。」
「すいません!」
もうパニック状態である。
その先輩はパンチパーマに金のネックレス。大道具さんというよりどうみてもその筋のお方のようなのだ。鬼のような顔をして睨みつける。
ドキドキしてしまっている私は、こんどは氷を入れて、ウィスキーをなみなみと注ぎーと思ったら、水を入れるところが無くなってしまった。もうしょうがないので水は入れた振りだけして、カラカラとかき混ぜて、
「先ほどは失礼しました!」とその筋の子分のような気分でグラスを差し出した。
それをごくりとひと飲みした先輩。
「うん、ちょうどいいっ!これだよこれ。」

そんな水割りの作り方を教えていただいた田口先輩がお亡くなりになった。
お通夜。最後のお別れ。やさしいお顔だ。
享年65歳。合掌。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みんななくなってしまう

2008年04月10日 | 大道具
大阪のくいだおれが閉店するというニュースがあった。
時代の波にのりおくれたのか、パチンコ屋に飲み込まれてしまうのか。
ミナミの風景がまたひとつ変わってしまうのだなあ。
なんてことを考えていた矢先に、

富士重工業が軽自動車から撤退!!
のニュースが・・・
なんとまあ、スバルが無くなってしまうのか?
トヨタに飲み込まれてしまうのか。
我が愛車、スバルサンバークラシックの行く末は如何に。
購入時からすでに10年以上がたち、
そろそろ変え時かなあなんて思ったこともあったが、
ごめんねサンバーチャン。
急に君がいとおしくなってきたよ。
この気持ちはなんだろう。
もう買い換えるのやめた。
浮気するのはやめた。
♪僕は君を離さないぞお♪「君といつまでも」

今度の日曜日にタイヤ交換しに行こうっと。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/3 ヤマトタケル博多座 開幕

2008年04月03日 | スーパー歌舞伎

劇場近くの公園では桜が満開。
おにぎりとお茶持参でベンチに腰掛け、花見。一人で。

本日初日。
客席最後列から観劇する。
私が言うのもなんですが、
「面白いなあ」と思う。
たとえば、
第二幕の“焼津”の場では舞台一面が炎で覆われる。
“走水”の場では一面が海になる。
それは本物の火や水ではなく、
役者とスタッフが協力して作り上げる“炎”と“海”です。
もともと歌舞伎にある手法なのだけれど、新鮮さを感じます。
20年前に観たときも感動したけれども、
今見ても改めてそのすばらしさを感じる。
あふれるスピード感と驚きの連続。でもその中にしっかりとしたお芝居がある。
こういう作品があるということを多くの方に知ってもらいたいですね。
たくさんのお客さんに観て欲しいなあと思います。

カーテンコールでは猿之助さんも舞台に並ばれて、
客席は総立ちでした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/1 ヤマトタケル博多座

2008年04月01日 | スーパー歌舞伎
先月演舞場で上演されていた「ヤマトタケル」
今月は福岡県の博多座で上演されます。
仕込みも無事に終わり、昨日から舞台稽古が始まりました。

第一幕は小碓命(オウスノミコト)が九州:筑紫の国のクマソタケル兄弟を征伐するシーンがハイライト。
そこでタケルの名前をもらい、以後ヤマトタケルと名乗るようになります。
博多のお客さんはこのシーンをどう観るのでしょうか。

4月3日初日→26日千穐楽 です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする