ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

泥沼に咲く蓮

2019-04-17 | 私事・リタイア・人生
クライストチャーチのテロ事件から1ヵ月。
日本の友人がわざわざメールをくれました。


NZの首相のメッセージは、この不寛容が蔓延る世界
という泥沼に咲く蓮の花のようでした。

多様性を認めることこそが成熟した社会への希望を
繋いでいくと思います。

人とは誰もが阿呆な生き物だと、そろそろみんなで
気がつかないと、ですね。

自分だけが正しいと考えてしまうことがないように、
時々要点検します。

(※メールより)


泥沼に咲く



蓮の花

なんと詩人なんだ


ネットを通じて瞬時に情報が伝わることで、
情報に対する支持・不支持も瞬時に分かれ、
自分の正しさを主張もしくは誇張するために、
意見がどんどん先鋭化し、他者に不寛容になり
怒り、不満、欲望、妬み、恨み、憎しみといった
ネガティブな感情がネットがなかった時代よりも
遥かに遥かに高水位になっていると感じる現在。


事件現場で素人たちが懸命の救助に当たったり、
イスラム教徒をクルマに乗せて避難させたり、
逃げてくる彼らにドアを開いて自宅で匿ったり、
事件の最中から身の危険も顧みずに支援に走った
地元の人たちが大勢いたことには、励まされます。


ネットとは真反対の人と人との面と向かった繋がり。
助けを求める手を知らない誰かの手がしっかりと掴む。
生きるか死ぬかの時に、そんな手が伸びてくる社会。
そんな国に生きていることを皆が改めて気づいた事件。


自分を認めてほしければ、まず自分が認めること。
多様性を認めるとはそういうことではないでしょうか。
受け入れることも、愛することも根は同じでしょう。


人とは誰もが阿呆な生き物
あっぱれまさにそのとおり
これぐらい謙虚に生きられたら、幸せなはず。


自分だけが正しいと考えてしまうことがないように
というのも焼きが回った50代にはウェイクアップコール
小さく生きて狭量にならないよう、
新しい事や変化に尻込みしないよう、
文句を言う前に、言う必要があるか
一瞬間をおいて考えられるように


こちらも要点検ですわ






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