米国務省のラッセル次官補は21日、ワシントンで記者会見し、中国が領有権を主張し岩礁を埋め立てている南シナ海の南沙諸島周辺で、米軍機・艦船のパトロールを続けると述べた。国防総省のウォレン報道部長も同日、中国が造成した人工島の「領海」と主張する12カイリ以内への米軍の進入が「次の目標」だと明言、埋め立て作業を強くけん制した。一方、中国外務省の洪磊副報道局長は22日の定例記者会見で、中国が南シナ海の人工島の「領海」と主張する12カイリ(約22キロ)内の海域や上空に、米国が米軍の航空機、艦船を進入させる方針を示したことに「言動を慎むよう要求する」と述べ、強い不快感を表明した