政府の情報収集衛星光学6号機を搭載したH2Aロケット38号機が27日午後1時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。衛星は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。正常に機能すれば核・ミサイル開発を続ける北朝鮮の監視強化に役立つ。光学6号機は、設計上の寿命を超えて運用している4号機の後継となる衛星。デジタルカメラのようなセンサーを搭載し、日中の晴天時に地上を撮影する。
裁量労働制に関する政府の調査データ問題をめぐり、自民党の森山裕国対委員長は26日、立憲民主党の辻元清美国対委員長と国会内で会談した。同制度の対象拡大を含む「働き方改革」関連法案の今国会提出断念など野党6党の要求に対し、森山氏は、調査結果を精査した上で法案を提出するとの政府・与党の方針を伝えたとみられる。野党の反発は必至だ。一方、2018年度予算案について、与党は27日に衆院を通過させる構えだ。
北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長が率いる代表団が25日午前、陸路で韓国入りした。同日夜、平昌冬季五輪の閉会式に出席する。27日まで韓国に滞在し、文在寅大統領とも会談する見通し。韓国の保守派は、対南強硬派とされる金英哲氏の訪韓に抗議する集会を開いた。代表団は、金英哲氏と、開会式でも訪韓した祖国平和統一委員会の李善権委員長の2人で構成。ほかに6人が随行している。代表団が韓国側に到着した際、韓国統一省次官らが出迎えた。
韓国統一省は23日、平昌五輪で脚光を浴びた北朝鮮の「美女応援団」が26日、母国に帰還すると発表した。五輪開催に合わせ、欧米や韓国メディアは応援団をどう伝えたか-。「事実上、(南北)両国が戦争状態にある中、イメージを操作する重要な政治道具となった」。こう指摘した英紙テレグラフ(電子版)は米FOXニュースと同様、美女応援団を「美の陸軍」と形容。米誌ニューヨーカーのジア・トレンティーノ記者も応援団について、「武器化された」顔立ちの良さと規律を持つ、と指摘した。
フロリダ州の高校で17人が死亡した銃乱射事件を受け、トランプ米大統領は21日、ホワイトハウスで、遺族や在校生、教師らと面会した。 トランプ氏は学校の安全強化策として、教員らに銃を所持させることを検討すべきだとの考えを示した。トランプ氏は、学校が銃の持ち込み禁止区域となっていることを問題視。乱射事件が発生した場合、通報から警察などが現場に到着するまでの間に被害が拡大すると指摘した。その上で「銃の扱いに精通した教師が学校にいれば、襲撃をかなり早く鎮圧できただろう」と述べ、訓練を受けた教師や職員に銃を隠し持たせる案を披露した。銃購入者の身元確認などの対策を徹底する考えも強調した。
米ホワイトハウスは21日、トランプ大統領の長女、イバンカ大統領補佐官が訪韓し、25日平昌五輪の閉会式に米政府代表団のトップとして出席すると発表し。ホワイハウス高官によると、イバンカ氏は23日にソウルに到着、同日夜に韓国大統領府で文在寅大統領との夕食会に出席する。24~25日には平昌で一部競技を観戦する。一方、同高官はイバンカ氏が韓国での滞在中、北朝鮮政府関係者と会談する予定はないと明らかにした。同高官はイバンカ氏の訪韓について、「米国の選手を応援し、米韓同盟を再確認し、五輪の成功を祝福することだ」と指摘した。
日本の冬季五輪史に、新たなページが刻まれた。21日、スピードスケート女子団体追い抜きの準決勝で、日本はカナダを下し銀メダル以上が確定。その後の決勝でオランダに勝ち、金メダル。一緒に滑った高木菜那(25)=日本電産サンキョー=と妹の美帆(23)=日体大助手=が、冬季五輪の日本勢では初めてきょうだいでメダリストになった。また高木美は、1500メートルの銀、1000メートルの銅に続く三つ目のメダルが金となった。長野五輪で金2個、銀1個を獲得したスキー・ジャンプの船木和喜に次いで、冬季五輪の1大会で三つのメダルを得た2人目の日本選手となったが、金銀銅の3種類をそろえたのは冬季で初めてだ。
米西部アイダホ州にあるボイシ州立大は20日までに、政治学者ら170人の評価に基づく米大統領経験者44人の格付けを発表した。トップは奴隷解放を宣言したリンカーン、現職のトランプ大統領は44位で最下位となった。一方で、トランプ氏は「米国を最も分断する大統領」のランキングでは首位だった。大統領や行政機関などを研究対象とする専門家が、外交、内政を含む総合的な「偉大さ」を100点満点で採点した。トランプ氏は共和党支持者の専門家の間でも40位にとどまった。リンカーンが総合評価で95・03点を獲得したのに対し、トランプ氏は12・34点だった。
平昌五輪第12日の20日、アイスホッケー女子7、8位決定戦が行われ、韓国・北朝鮮合同チーム(コリア)はスウェーデンに1―6で敗れ、1次リーグと併せて5戦全敗で五輪を終えた。コリアは5戦合計で2得点、28失点と他チームとの力の差は明らかだった。
米南部フロリダ州パークランドの高校で十四日に起きた銃乱射事件を受け、銃規制を求める集会が同州フォートローダーデールで十七日開かれ、数千人が集まった。生徒らは、規制反対を訴える「全米ライフル協会」から献金を受けているトランプ大統領ら政治家に「恥を知れ」と厳しく非難した。事件では十七人が殺害された。同校の女子生徒エマ・ゴンザレスさんは「容疑者がもしナイフを使っていれば、これほど多くの人に危害を加えられなかったはずだ」と演説した。連邦議会に銃乱射の再発を防ぐための法改正を強く要求。「NRAから献金を受け取る全ての政治家は恥を知れ」と叫ぶと、聴衆も「恥を知れ」と声を上げた。
米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は15日、トランプ米政権が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に先制攻撃をする場合、巡航ミサイルなどによる物理的攻撃よりも先に、サイバー攻撃を行う可能性が高いと報じた。トランプ政権の軍事的措置の準備状況を知る複数の元米情報機関当局者らの話として伝えた。同誌によると、米政府はこの半年間で、韓国や日本を含む複数の国々で、北朝鮮に対するサイバー攻撃の下準備を進めてきたといい、下準備には北朝鮮のインターネット環境に外部からアクセスするためのファイバーケーブルの導入や、遠隔操作の拠点設置などが含まれている。
希望の党前代表の小池百合子東京都知事の側近として結党を主導した若狭勝・前衆院議員の政治塾「輝照塾」が17日、都内で最後の講義を行った。年10月の衆院選で塾生約30人を擁立したが、小池氏の「排除」発言などで失速して全敗し、一人も国政に送り出せないまま幕を閉じた。最終講義には約80人が出席した。結党メンバーの細野豪志衆院議員が登壇し、分党騒ぎで混乱する党の現状を「改革保守政党の名に値しているか」と嘆いた。塾は昨年9月、約600人の応募者から約200人を選抜して開講した。半年程度かけて衆院選候補となる人材を育成する予定だったが、突然の衆院解散で準備不足のまま選挙戦に突入した。若狭氏も落選して政界を引退した。
平昌五輪第9日は17日、フィギュアスケート男子のフリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦が206・17点でフリー2位となり、合計317・85点でこの種目66年ぶりの連覇を達成した。サルコーなど2種類の4回転ジャンプを計4回着氷し、大きなミスのない演技を見せた。SP3位の宇野昌磨は、冒頭の4回転ループで転倒したものの、202・73点でフリー3位となり、合計306・90点で銀メダルを獲得。フィギュア日本勢が表彰台に2人立つのは、男女通じて史上初の快挙となった。
カジノを含む統合型リゾート(IR)への入場規制に関する原案が15日、明らかになった。日本人客がカジノに入場できる回数について「1週間に3回まで」などと制限を設けることが柱だ。原案の内容は、政府が今国会への提出を目指すIR実施法案に盛り込まれる見通しだ。2020年代前半にIRを開業させ、20年東京五輪・パラリンピック後の成長戦略の一つに位置づける。
韓国政府は14日、北朝鮮の平昌冬季五輪の参加にからみ、南北協力基金から28億6千万ウォン(約2億9千万円)を支援し、韓国政府が負担することを決めた。同日開いた南北交流協力推進協議会で決定したもので、支援金は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏ら北朝鮮代表団や芸術団、応援団、テコンドー演武団の韓国での滞在や移動にかかった経費などに充てられる。