みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

5/13-14 みかん山花見

2017-05-21 19:01:10 | 告知

こんにちは。先週の5/13-14とみかん山訪問に行ってきたのでその報告をしたいと思います。

今回のメインはみかんの花見。ぜひとも新入生と一緒に行きたかったのですが、残念ながら参加者はゼロ。しかも金曜の夜から土曜の午前にかけて雨の予報となってしまい、急遽土曜の昼出発にしての訪問となりました。

買い出しをして午前10時に市民研を出発。岸和田に着く頃には雨も上がり、心もなんとなく晴れやかに。私ふじいも初めて運転できました。

ゴールデンウィークの次の週だからか車も少なく、スイスイと進み13時に悟の家に到着。普段はあまりできないところも念入りに掃除をし、いざみかん山へ。



待望のみかんの花は・・・まだ蕾ばかりでした...。ただ、ちらほらと咲いているものもありました。やはりほんのりと柑橘のいい香りがします。
下津の集落全体では花の数が例年になく少ないようですが、うちの省農薬園は変わらず、といった感じでした。



今回みかん山で予定していた作業は、えひめAIの散布実験の続きと、農薬散布体験、そして畑です。前者二つは翌日に回すことにして、できる範囲で畑をいじることにしました。



いざ畑に行くと、予想どおり荒れ放題。2月にビニールと草のマルチをしたみたいですが、跡形もありません...苦笑



とりあえずマルチを剥がし雑草を抜きました。さらに、2月に仕込んだ堆肥を混ぜ直しました。



ぬかるんでいる中、できることも済ましたので、早いですが夕飯の準備をしました。



湿気ていて火を起こすのに苦労しましたが、時間はたっぷりあります。今夜はバーベキューです。



肉だけでも贅沢なのに、イカの醤油漬けも出てきておいしいおいしいお酒たちが進んでしまいます...



さらにデザートに焼きリンゴまで登場。私たちは何をしに来たのでしょう。笑 大丈夫です、明日は仕事します。



20時頃には香川で農業をされているOBの冨山さんも合流。車とフェリーで7時間かけてきてくださったようで、ありがとうございました。逆に夏休みにでも香川にお邪魔したいねと盛り上がりました。宴のあとは、えひめAI散布実験の下準備としてpH試験をして就寝です。

朝は6時起き。火おこしに時間がかかり、予定よりも遅くなってしまいましたが朝ごはんの卵あんかけを食べて園に出発です。





仲田さんに来てもらい、農薬散布の体験をさせてもらいます。農薬散布といっても今回撒くのは水です。軽トラに積んだエンジンでタンクに貯めた農薬(水)を送り出し、園の隅に届くぐらい長いホースから噴射される仕組みです。前回の農薬(マシン油)を除いてから行ないました。





仲田さんに見本を見せてもらいました。近いところは霧状で、遠いところはストレートにして一本の木ごとを回ってまんべんなく撒いていきます。



さて、一人ずつ交代で散布体験をすることにしましょう。感想ですが、まずホースを引っ張るのが予想以上に重労働であり、さらに散布を始めてすぐさま防護服の中が蒸れました。5月中旬の短時間でこの有り様、7月、8月の炎天下のなかでの日をまたぐ散布作業は厳しいものだと改めて感じました。下津の慣行みかん園でも設備投資できる農家さんはスプリンクラーを用いて散布を行なっているようです。ただ、農薬によっては手でしっかりと撒くようですし、スプリンクラーだとどうしても無駄な農薬散布量が増えるようです。





散布体験をしていない人は何をしているかというと、えひめAIの散布実験と畑です。
2月に引き続き、省農薬園のみかん2本ずつにえひめAI、食酢、水を散布をし、病害虫の発生を調べます。果たして効果はあるのでしょうか。実験に協力してくださっている仲田さんにも感謝です。





畑の方はというと、マルチを張り直し、さつまいも、かぼちゃ、アスパラ、落花生を植えました。基本ほったらかしなので、どうなることやらわかりません。雨もふっていないので心配です・・・。





さて、無事に午前中で仕事が片付いたので昼飯です。回鍋肉です。



さて、あとは片付けをして帰洛です。次は夏調査。害虫の発生がどうなるか、かんのさんが指摘する害虫の隔年現象は続くのか、確かめたいと思います。

ふじい