みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

7/15 ゼミ報告

2011-08-20 08:19:01 | ゼミ活動
法学部3回の吉村です。

定期試験前の最後のゼミである15日は私が読書報告を行いました。

著書は農薬ゼミOBの原山浩介さんが執筆した「消費者の戦後史~闇市から主婦の時代へ~」(日本経済評論社)です。

章立ては以下の通りです:

序章 「消費者」という考え方
第1章 戦後闇市の興亡
第2章 生協運動のなかの消費者
第3章 生産性向上と消費者教育
第4章 カラーテレビ価格をめぐる攻防
第5章 消費者の有機農業運動史
終章 「消費者」の生成と変容

詳細はここでは割愛させていただきますが、「消費者」という言葉が多様な意味を含んでいること、そしてそれが時代の変遷によって変わって来たことを学びました。
特に、70年代の有機農業運動以降、社会の変化に伴って消費者運動のあり方も大きく様変わりしました。

また、報告中は石田先生がご自身の経験を語られたり、学生の方は大学で学んできた理論で現象の説明を試みたりと、非常に活発な議論が行われました。

農薬ゼミもまさに70年代の有機農業運動という消費者運動の中から生まれてきたものであり、消費者とは決して無縁のものではありません。

今日の消費者・消費者運動はどのようになっているのか。そして、農薬ゼミは今後どうなり、またどうなっていくべきなのか、非常に考えさせられる良書でした。

以上、ゼミ報告です。

発表したレジュメはこちらです。