ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

それが介護。慣れるしかない。 ~ はじめて聞いた同僚の弱音 ~

2023年08月16日 | 老いと生きる

 先日、夜勤の待機部屋の台所で晩飯のカップ焼きそばのお湯を捨てていたら、同僚の一人が私の横にそっと立ちました。

 その同僚(元請け会社の正社員で40代)とは普段はあまり話をしないので、「なんだろう。珍しいなぁ。」と思って顔を見たら、悲痛な表情で私に向かって一言発しました。それは、

 「家に帰りたくない。」

でした。いつも強気の同僚の口から出たとは思えない意外な言葉でした。

 その同僚とはたまにお互いの高齢の両親の話をしていて、彼の両親が病気がちなのは聞いていたので、おそらく家の話だろうと推測して「どうしました。」と聞いたところ、

 「家に帰るとうんこの後始末ばっかり。もうキツい。」

との事でした。

 その同僚からは『両親のボケは進んでいるけど下の世話をするまでには至っていない』と以前聞いていたのですが、ここ数ヶ月で次のステージに進んでしまったようですね。去年の私の家と同じような状況ですね。

 その話を聞いて私は「それが介護ですよ。慣れるしかないですよ。そして、慣れますよ。」と返したところ、同僚は寂しそうな顔をして「そうですよね。」と言って私の隣りから去っていきました。


 その後、私はカップ焼きそばを食べましたが、あまり美味しくなかったですね。介護の大変さは判るので、ヘビーな話をした後は食欲が落ちます。

 ちなみに、うんこの話は私は父親の介護で慣れたので気になりませんし食欲も落ちません。赤ちゃんやペットと一緒に生活している人も同じ感じじゃないですかね。


 以上、はじめて聞いた同僚の弱音の話でした。どうしようもないです。

 今回のように親の介護の話をする同僚は少数派です。親を施設に預けている同僚や親と同居していない同僚(別の兄弟が親の介護を行なっている)には介護の話をしてもその辛さが伝わりません。「なんで施設に入れないの。介護しながらだとちゃんと仕事できないよ。会社に迷惑をかけるよ。」と言われたこともあります。

 「なんだかなぁ。」と思いながら生きている今日この頃です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ガレージキットだらけですや... | トップ | ラスボスが好みではなかった... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

老いと生きる」カテゴリの最新記事