最高指導者「カダフィー大佐」の国リビアに行ってきました。
旅行会社<ユーラシア>の添乗員さんと現地のガイドさんから、聞いた話や実際見て
印象に残った話を書いてみます。
カダフィー大佐のキーホルダー
●緑の書
リビア全土の町で見かけるカダフィーの大きなポスターと、「40」の数字は
革命後40年の意味です。
自書「緑の書」は、この国ではコーランより重用され、カダフィーは自らを
キリストやモーゼに例えています。
国土は日本の約4.6倍、地中海に面してエジプトとチュニジアが国境を接しています。
リビアの国土の93%以上が砂漠で、海岸線のすぐそばまで砂漠が迫っています。
また砂漠の地下には、確認されているだけで世界第8位の原油埋蔵量が
眠っているといわれています。
また飲料水よりガソリンが安いと言われていて、車を買う時も国から援助が
あるとも聞きました。
リビアの教育制度は、6・3・3・4制と標準的ですが、体育の時間は
ありません。
ほとんどの地域で中・高一貫の教育がなされており、7割の生徒が大学進学を
果たしています。
学校・病院など石油収入により無料であるからかもしれません。
人々はみんなカダフィーが好きで、明るく生活を楽しんでいるように
見えます。
そんなリビアには5件の世界遺産があり、地中海沿岸に紀元前6世紀頃の
ギリシャ遺跡と2世紀末頃のローマ時代の巨大な遺跡があります。
遺跡から見る地中海
ギリシャ遺跡のゼウス神殿
古代ローマ遺跡
また砂漠の地下には3万8000年ほど前の時期に貯められた巨大な地下湖
<化石水>が溜まっています。
カダフィー大佐は農業促進のため、この地下水をくみ上げて巨大なパイプラインに
よって、何千キロも先の地中海沿岸まで送るというすごい計画を実行中です。
バスの中から撮りました。
直径4m・長さ6.5mの給水管
ただし化石水には限りがあり、残存量のことも考えて海水淡水化事業も
考えられています。
●リビアを走る日本車小型トラック
リビアの道路を長距離バスで移動して分かることは、地中海沿いのそばまで
乾燥した「土漠」が広がっていることです。
国土の93%が砂漠といわれるリビアでは、人間が住める場所は
かぎられています。
こんな土漠の中の道路をブンブン走っている車は、なんと!日本の
小型トラックたちです。
「MAZUDAの町」といわれているほど、MAZUDA車のフアンが
いる町も通りました。
TOYOTA、 MAZUDA、 NISSAN・・・・・など、私が
知っている5~6社の社名の車を見ると日本人としてうれしくなって、
ガンバって~!とエールを送りたくなります。
●でもこんな中国車もみかけます。
「TOYOTA」 ではなく 「TAYOTA」?
スピードを出して走っている車の中からでは写真が撮れなかったので、この写真は
今回参加した旅行会社の「ユーラシアの旅」に載っていた写真です。
●「TAYO-AUTO」?
●「MITUBISHI」 ではなく 「MITUBASHI」?
も走っていました。
笑えました!
閉鎖的だった時代は終わり、世界に向けて一歩を踏み出し始めたリビア。
観光でも地中海沿岸に外国系の豪華ホテルが建築中です。
どんな変わり方をするのでしょうか?