いのち・未来 うべ

わたしたちは、原発のない安全な未来を
子どもたちに残すことを願って活動しています

【下関の鍬野さんから】 下関、山陽小野田、宇部から山口県全体へ。世界の原発をなくそう。

2014年10月07日 | お知らせ

下関から一緒に参加した鍬野さんの当日のレポートを掲載させていただきます。

ストップ!川内原発再稼動の現地の熱気が伝わってきます。

この力を、全県に波及させ、10月25日の上関現地・室津の取り組みにいかしましょう。

上関原発計画の白紙撤回を実現しましょう。


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ストップ川内原発再稼働!9.28全国集会に参加

                              報告  2014/10/5 鍬野 保雄     

 

 928日朝、645分過ぎ下関市王司パーキングから7名の下関市民が“ストップ川内原発再稼動!928全国集会”に向かう「38山陽小野田・宇部実行委員会」がチャーターした大型バスに乗り込んだ。

バスには既に宇部、山陽小野田、周南、萩等からの参加者が乗っておられ温かく迎えられた。

バスは一路鹿児島へと向かう。天気は快晴でなんとなく行楽地へ向かう楽しい気持になる。大牟田から5名の方が乗車されるために、それまではお互いの自己紹介も控え、ひたすらバスの乗客となる。

 

 前日、御嶽山が噴火し、火山噴火が予知できないということを知らされた。川内原発は地図で見れば桜島から約50km、霧島山からは約60kmでいずれも今も噴火を続けている。まさに火山列島における火山密集地帯の一角にある。予知できない火山の噴火による火山灰による原発の停電、冷却機能喪失、メルトダウンが想定される。原子力規制委員会は「再稼働の基準はクリヤーしているが、安全とは言わない」という。また火山の専門家は納得していないし、国民の実感としても予知できない噴火、地震というものを想定しないで基準クリヤーといっても理解出来るはずはない。それでも再稼働をするというのはすじが通らない。

 

 バスは9時過ぎに南関I.C.先の高速バス停で大牟田の知人のYさん達5名も同乗。そこから各自自己紹介に入る。いろいろと説明をしたい人も居て、その話を聞きながらバスが進む。34名の参加者の自己紹介を聞きながら、バスは熊本県内を南下、八代から人吉へ向かう道は深く切り立った山間部をトンネルが相次ぎ人吉を過ぎて長いトンネルを抜けると視界が大きく開け、宮崎県のえびのP.A.へ着く。南国の明るい日差しがさんさんと降り注いでいる。バスはそこよりさらに一路南下、昼前に桜島S.A.到着。パーキングエリアには大型バスが沢山止まっており、バスの側面のガラスには「川内原発再稼動反対」の紙が貼られていたりして、九州各地から集結しているのが分かり心強かった。

   バスは鹿児島の高速I.C.を出て見慣れぬ鹿児島市内を通り抜けて、予定通り12時過ぎに会場の天文館公園近くまで私たちを運んでくれた。会場の天文館公園では午後1時からの開会に合わせて人々が集まってきている。公園入口ではチラシ配りが行われていた。それを受取りつつ会場に着くと緑の芝生がきれいに刈りそろえられていた。舞台の上には“さよならげんぱつ”“再稼動するな!”の横断幕とカラフルな織物のようなものが吊り下げられる等、カラフルな装飾が目に飛び込んだ。

 午後1時開会を司会者が宣言すると舞台上にはずらりと今日の発言者等が並んでいる。 鹿児島の主催者の挨拶は先ず若い女性が立ち「九州は安全な農産物供給地でありそれを放射能で汚染する川内原発再稼動は許さない」と力強く訴えた。

 

 続いて主催者団体事務局長の向原さんが、地震、火山の脅威の中で川内1号機は1984年、2号機は1985年のポンコツであり、安全というのは科学を冒涜している。安倍が九電の会長との会談で「何とかしますよ」といった718日は、規制委で審理中であり許せない。109日から15日に県内5ヶ所の説明会に押しかけよう。

 一部30km圏内に入る姶良市議会は24名の議員中、1名を除き「再稼動反対」決議を出した。また市来串木野市では住民の過半数が反対署名、薩摩川内市でも推進派囲む包囲網が厚くなっている。放射線を知らぬ無知蒙昧な権力に屈する臆病者、拝金主義者に、一歩も引かずに再稼動を止めさせる。


 開会して、会場の熱気も盛り上がり、陽射しは真夏のような暑さになった。さすが鹿児島である。   

 続いて鎌田慧さんが東京での川内原発再稼動反対集会(16,000人結集)をふまえて、安倍内閣の悪政が民意を全部踏みにじるもので、再稼動は「人は死んでももうければ良い」これだけあからさまな国民への挑戦である。福島の郷土は荒廃し、人々は流民になっている。原発はもうけられない、東電はメチャメチャになっている。原発はいったん稼働すれば半減期10万年の核廃棄物を残すが、安倍は10万年の禁固刑にしなければ。人間を助けるべき経済が人間を殺す。国内植民地に経済で従属させる。破綻した安心安全。絶対に未来の子どもを守るため、川内原発再稼働阻止は全国の子どもを守る闘いであり、今日一日がんばろう。

  次々にスピーチが続いた後で菅元首相が登壇した。 御嶽山噴火は予知出来なかった。川内原発の危険性は誰の目にも明らかである。3・11の午後630分には福島第11号機はメルトダウンが始まった。そして8時間後、地震津波から11時間でメルトスルーした。半径250km、5千万人の避難が必要と考えた。川内原発再稼働となれば九州一円がモノをいう権利がある。250km圏内の再稼働ストップに全力を挙げる。 

 共産党の国会議員2名、社民党の国会議員1名からそれぞれ連帯の挨拶があった。山本太郎参院議員も参加されていた。

  福島からは小川さんという男性より「3,11後26ヶ月、現在も22万5千名の人々が仮設の避難生活が続いており、原発による避難者は13万5千名であり、九州の人々にご支援いただいている。福島過酷事故は収束どころか、毎日400トンの地下水による汚染水を海に流そうとしている。既に1,700人が震災死しており、原発はいらない。莫大な血税が震災、原発事故につぎ込まれている。全国54基の原発をなくすてめに全力で発信をし、川内の人々と脱原発に向けていきましょう」と福島の報告。

 また川内村元村議の西山ちか子さんは川内村が「福島は安全で原発怖くない」と安全アピールしていることと「川内原発再稼働反対と原発は安全でないことを一般の人々に伝えてください」とアピールした。

 


  地元のいちき串木野市の住民代表達が壇上に上がり、私たちは故郷を失いたくないと数人で5月から始めた署名が今、人の過半数を超える15,655名分となった。市民の意見は再稼働反対である。(なお、9月30日、いちき串木野市議会と日置市議会は再稼働に同意を求めるよう鹿児島県知事へのそれぞれの意見書を採択した。)次々とアピールが続き、最後に本日の参加者7,500名と司会者が知らせた後、デモ行進に移った。

 

 

 県外参加者の隊列は前の方であった。自分たちの隊列の後についたグループのアピールがとてもまとまっていた。隊列の先頭に横断幕、その中央でマイクを握り歌を歌う人、その横でギターを弾き、その後ろで携帯スピーカーから音を流し、人々はノボリをもつか、竹の杖で道路を打ち、リズムを取りながらみんなが一緒にアピールするのだ。歌を歌いながら進む一団の横断幕にある「脱原発四万十行動」とはとネットで見ると四国電力の伊方原発に反対運動をしているグループだった。こんな楽しげに注目を集めるアピールデモはきっとやる方も楽しみがあると思った。

 8月末に来たときのように右翼の街宣車や大型車両が10台ぐらい来て、大音響で暴言を吐き威圧しようとした。どこからかお金が出てやっている「仕事」であろう。警察が彼等を規制していた。 

 4時過ぎにデモを終えてから、私たちを乗せて来たバスを待つ間、次々にデモ参加者が私たちの前を過ぎていったが、九州各地はもとより大阪の釜ヶ崎日雇労働組合の旗をもった労働者の一団もあった。

 

 私たちはバスを待つ間にみんなで記念写真を撮った。みんな無事デモを終えてホッとした表情だ。

 帰りのバスの中でまた一人ひとりが感想を述べ合った。 

 ある方は「孫の運動会は行かずに来れて良かった」

 また別の人は「力強い発言に勇気づけられた。これから子どもたちが健やかに育ってほしい」

 重度の身体障害をもつ岡本さんは「脳性マヒの不随意運動で途中で歩けなくなりました。これからも出来る限りがんばります。避難計画が必要な原発は要りません」

 また宇部の安藤さんは「250km圏内は当事者というのは常識だが、当事者は全国民にしなければ。川崎市の下水処理場では今、汚泥が450~700ベクレル/kgになっている。この汚泥を溜める所を持たない。今後問題になるだろう。(川崎市でこのレベルということが恐ろしい。)「原発を止めるためにも、山口から安倍退陣の声をあ げよう。そのために周南市で開かれる11月16日の集会デモに参加しましょう」と呼びかけた。首相退陣を求める思いを形に示して行きたい。そして参加者各自が感想を寄せ合って疲れも忘れて、話が続いた。

  バスは大牟田からの参加者5名とも別れ、山口県へ。下関到着は午後11時前。下関の参加者たち7名は王司P.A.で降りた。残り22名は宇部へと向かった。長い長い充実した一日だった。この体験を生かしてこれからも歩んでいくことだろう。この企画を準備してくれた「38山陽小野田・宇部実行委員会」の皆さんありがとうございました。これからも川内原発再稼働阻止と、上関原発計画阻止、そして世界の原発をなくしていくために共に闘いの炎を拡げていきましょう。

  


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