六畳の神殿

私の神さまは様々な姿をしています。他者の善意、自分の良心、自然、文化、季節、社会・・それらへの祈りの記。

最初から「ガス田」だった?

2005年04月14日 | 文化・社会
 もはや記憶に無いのですが。現在、日中関係においてよく耳にする単語のひとつ、「ガス田」開発。あれって当初から「ガス田」でしたかしら。最初は「海上油田」じゃなかった?
 そして私の記憶が確かなら、最初はいわゆる「外資」、アメリカ資本の民間会社が中国との共同開発に乗り出して、その後、撤退してるはず。

 何で撤退したかなー。
 米中関係より日米関係を重視したとか?いやいや、日本側がまだぼーんやりした反応しかしてないのに、アメリカの、しかも民間会社が、そんな事に気を遣うとは思えない。

 そう思っていた去年の晩秋。
 たまたま参加したボランティア活動のメンバーの中に、かつては石油ディベロッパーで、世界中を飛び回ってきた紳士がおられた。中国の内陸部でも長くお仕事をされたとか。
 待ち時間の多い活動だったのでそれを幸い、「春暁」の件の感想を、面白がって聞いてみた。

 私:アメリカ資本はなぜ撤退したんでしょう?日中の政治的イザコザに巻き込まれたくなかったのでしょうか?

 紳士:いや、彼らに限ってそれはないでしょう。たぶん試掘の時点で純粋に、経済的な採算が合わないと判断したんでしょうな。あのあたりはあまり質のいい油田は無いようです。

 油田としては採算が合わなくても、ガス田なら何とか・・って事で、最近は「ガス田」問題、と言うようになったのでは?・・というのが私のシロウト考え。

 つまり「春暁」は純粋な経済活動として考えてはいけない場所であり、そういう問題、じゃないかな。

 だから「仲良く日中一緒に開発すればいい」という社説を掲げる新聞社は、正しい事を言っているように聞こえるが、コトの本質を見誤っていると思う。第一「お互いのデータを見せ合いっこしましょう」と日本が言ってるのに、中国は自分のは見せない方針、なんでしょ?それってズルイ。「共同」とは言えないじゃん(怒)
 中国側も、この開発は「経済活動」だなんて思っていない。そういう顔をしているけどポーズだというのはミエミエ。

 ご油断めさるな、日本。・・つーか、政府を支持する一般市民がまず、ぼんやりしてちゃいけないね。今、私たちは「領海侵攻工作」にさらされているんだ。竹島もそうだけど。心地いい理想論ばかりに耳を傾けていてはいけないと思う。現実を直視するのは、時に苦痛だったりするけど。

 もちろん、そのうえで「理想を灯と掲げて」ゆかねば。常に心に戒めを。