土曜日の夜、県北に住む姪の長男から電話があり、「明日行くよ」という。次男と2人、バイクでわが家までツーリングするという。高校卒業時にそれぞれバイクを買ってもらって、2人でよく出かけるらしい。
お昼に美味しいものが食べたいというので、時々行く小料理屋の名を伝え、そこで待ち合わせようかというと、「バイクの後ろに乗せてあげるから、家で待っていて」という。「えーっ、ばーばんがバイクに乗るの?」 72歳にしてババの初体験、はてさてその結末はいかに
やってきたバイクを見ると、こんなのが倒れたらどうやって起こすのだろうかと思うほど、大きくて重たそう。黒いバイクが次男のもの、長男の赤いバイクに乗せてくれるという。
その昔、50ccの原付に乗っていたことがあるが、あれでも倒れたのを起こすのは一苦労だったのに、400ccで70万円以上するそうである。長男が「ばーばんはスマホ?」って聞く。ヘルメットにはスマホ同士ならヘルメットをかぶっていても会話ができるマイクがついているそうだが、私のは“ガラケー”だからダメだ。
ヘルメットをかぶり、後ろのシートへよじ登るがごとく座る。だが、持つところがないからこわーい! 「僕の背中の方に倒れるようにして、しっかりつかまってて…」と言うので、 映画やテレビで見るような若い女性(ヘルメットをかぶっているから、誰も72歳のババとは思うまい)よろしく、長男の背中に抱きついて、前に手を回して革ジャンをしっかりと持つ。
いざ出発。手袋をはめているので革ジャンがすべってうまくつかめない。「スピードを出さないで…」というが、頭全体が隠れるヘルメットだから何を言っても聞こえないようだ。周囲を見回す余裕などまったくない。ただ、早く降りたいー。
本当に怖くてたまらなかった。多分、あの時の私は顔面蒼白、すごい形相だったろうけど、ヘルメットで隠れていてよかった。たった10分足らずの間なのに、降りると心臓はパクパク、足はヨロヨロ、もう死にそう。「50キロくらいしか出してないよ」というが、スピードが怖くて車の免許も取らなかったババには強烈すぎた。
食事を終えると、「ばーばんのところで休憩して帰るわ」「じゃー、ばーばんは歩いて帰るから、先に帰ってて」「ほんとに歩いて帰るん?」と笑いながら言う。もう絶対乗りたくない! 展望台へ登ってみるという彼らと別れて徒歩で帰宅、やれやれ歩くのが一番だ。若い人ならあのスピード感がたまらないのだろうが、やはり「年寄りの冷や水」はよくないネ。
しばらくして帰ってきてコーヒータイム。来なかった末っ子にもとお年玉1万円ずつで3万円、食事代が9400円、正月早々痛い出費だが、実の孫でもないのによくぞ訪ねてくれたという思いで気持ちはほっこり…。
4時前に「GWにまた来るね」といい置いて帰って行った。ああ、今日もいい1日だった、とそこまではよかったが、夕方、急にエアコンが調子がおかしくなった。電気店は6日からの営業だし、困ったなあ。
だが、10月末に買った『アラジン』社製の「遠赤外線シーズヒーター」のおかげで助かった。いつもは一番弱の400wで十分暖が取れるのだが、最強の800wにしたらとても暖かくて、エアコンなしでもどうにか過ごせた。これは本当にお買い得だったネ。
9時を待ちかねて電気店に電話、営業マンがカタログを持ってきたのでそれで選んだが、日立製は評判が良くて、入荷は22日だという。ならば富士通ゼネラル製でと思ったら、これまた早くて17日入荷だという。富士通ゼネラル製の方が2万円ほど高いが、少しでも早く欲しいのでそれに決めた。
今年の正月はどうしたことだろう。いいことがあったかと思えば悪いことが、そしてまたうれしいことがあったり…。これも「人間万事塞翁が馬(人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではない)」ということなのか。
昨年、11月末に出雲大社に参拝しておみくじを引いたら「第一番 大吉」だった。一緒に行った親友にそれを言うと、「それは昨年中が大吉だということ。100円で今年の運まで期待するのは欲張りというものよ」と笑われた。ホントにそうだけど、不意の出費だけは勘弁ねがいたいネ。
オールドレディさまの勇気に拍手!きっと本年も活躍の場所は広大。
ぞくぞく愉快な話題が投稿されると期待しています。
自分の姿を想像すると笑えます。ブログのネタになるかと勇んで乗りましたが、あれほど怖いとは…。
車でも人に乗せてもらうほうが怖いといいますね。
高所恐怖症で、白馬のジャンプ台へ2人乗りのリフトに乗ったとき、怖くて怖くてロープを持つ手がガチガチでした。でも、頂上の足場がしっかりしているところは何ともないのです。
飛行機やエレベーターは平気です。ブランコやリフトのように足の置き場がないのはダメ、変でしょう?
昔、那須高原近くのテーマパークで船が前後に大きく揺れる乗り物がありますが、乗ったとたんにもう半泣きでした。
だからディズニーランドなど、タダでも行きたいとは思いません。
今年の正月はいろいろありました。この1年が思いやられます。