(前回よりつづく) 3月2日夜、国会からほど近いホテル。平野博文官房長官、北沢俊美防衛相が大使との極秘会談に臨んだ。「いろいろ案件を抱え忙しいでしょう」と水を向ける大使に、平野氏は「週末はすべて普天間に費やしています」と答えた。環境面で配慮する姿勢を示しながら「現行案か、その修正で対応できないか」と迫る大使。北沢氏は名護市長選結果などを理由に「現行計画は政治的にも困難」と回答。平野氏も「よりよい案を検討している」と畳み掛けた。なおも食い下がるルース氏に、平野氏は「次はきちんとした政府案を提示する」と語り、その場をようやく収めた。
この会談がセットされたのは2月末だが、岡田氏には事前に知らされていない。当初、米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)への統合案を主張しながら、難しいと分かると現行計画に急旋回した岡田氏の関与は、新たな代替案で決着させたい平野氏らにとって「障害」となるためだ。
もっとも、平野氏は米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)沖合いの埋め立て案を推し、北沢氏はキャンプ・シュワブ(名護市など)陸上にヘリパッドか、1500m超の滑走路建設が有力との立場。「岡田外し」を画策した2人の間でも、政府案は一本化されていないのが実態だ。
「関係各省と連携を取りながら、日米交渉ルートを決める」。11日の衆院安全保障委員会で、松野頼久官房副長官がこう語ると、後ろにいた岡田氏が松野氏を遮り発言した。「対米交渉は外務省で責任を持つ」。「外された」岡田氏の精いっぱいの抵抗だった。(原文通り)
もちろん、鳩山総理をはじめ、平野官房長官、岡田外相らは、それぞれこの記事について強く否定している。まるで小説かドラマになりそうな内容ではあるが、日時を追った詳細な経緯にはリアル感があり、まんざら根拠のない話でもなさそうに思うのだが…。
もし、これが事実とすれば、「国外・県外移設」は政権交代後すぐに雲散霧消し、単なる時間の引き延ばしの方便に過ぎなかったことになる。しかし、冷静に考えてみれば、14年間も続いたこの問題がそう簡単に解決できるはずもないことは、誰でも予測できたことである。それを、何の代替案もないまま、選挙に勝ちたいがために声高に掲げた、非現実的な「国外・県外移設」が、今となっては足かせとなっているのである。いっそのこと、早い段階で、努力したが「国外・県外移設」は無理なので県内移設でご理解いただきたいと、沖縄県民の前で土下座でもして謝罪すればよかったのに、もう今となってはどんな謝罪も通用しないだろう。
14日9時放送のNHK「日曜討論」に出席した学識者たちも、一様に、「5月末決着は不可能だろう」と述べている。が、鳩山総理は13日、奈良県の民主党の会合で、「国民との対話の中で、あるいは日米との対話の中で結論を見い出し、国民に理解をしてもらえるときが来ると信じている」と述べたという。どうやら楽観的なのは鳩山総理1人だけのようである。
しかし、政府案がどこに決まろうと、沖縄か米国か、どちらの了承を先に取り付ければ話が進むのか、これまた頭の痛いことであろう。米政府は12日、「新たな移設先を提案するなら、地元の理解を取り付けるのが先決だ」と日本政府に伝えたという記事があった。政府内には「新たな移設案で米国の合意を取り付ければ、地元は最後に説得できる」との見方があることに米国がクギをさした形だというが、地元が了解したからと言って米国が了承してくれるわけでもなかろうに…。
すでに3月も半ば、タイムリミットは迫りつつある中、鳩山総理はあっと驚くようなサプライズでも考えているのだろうか? だが、5月末までの決着に向けて「覚悟して臨む」とはいうものの、退陣の可能性は否定した鳩山さん、やはり総理大臣の椅子はすわり心地がよろしいようで…。
そして昨日、記者団の「半年後、民主党政権にして良かったと国民に思われるか」との質問に、「必ずそうなりますよ。それだけは皆さん方に申し上げておきます。(自信は)十分ある」と語気を強めたという。さすが“宇宙人”、並の神経ではないようである。
余談だが、おもしろい話を一つ。陸上自衛隊第44普通科連隊長の中沢剛1等陸佐は、2月に行われた日米共同訓練開始式で、「同盟は外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものでもない」と訓示したため、23日付で異動させられたという。勇気ある発言なのに、まさか鳩山総理が「飛ばせ!」と言ったのだろうか? お気の毒に!
この会談がセットされたのは2月末だが、岡田氏には事前に知らされていない。当初、米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)への統合案を主張しながら、難しいと分かると現行計画に急旋回した岡田氏の関与は、新たな代替案で決着させたい平野氏らにとって「障害」となるためだ。
もっとも、平野氏は米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)沖合いの埋め立て案を推し、北沢氏はキャンプ・シュワブ(名護市など)陸上にヘリパッドか、1500m超の滑走路建設が有力との立場。「岡田外し」を画策した2人の間でも、政府案は一本化されていないのが実態だ。
「関係各省と連携を取りながら、日米交渉ルートを決める」。11日の衆院安全保障委員会で、松野頼久官房副長官がこう語ると、後ろにいた岡田氏が松野氏を遮り発言した。「対米交渉は外務省で責任を持つ」。「外された」岡田氏の精いっぱいの抵抗だった。(原文通り)
もちろん、鳩山総理をはじめ、平野官房長官、岡田外相らは、それぞれこの記事について強く否定している。まるで小説かドラマになりそうな内容ではあるが、日時を追った詳細な経緯にはリアル感があり、まんざら根拠のない話でもなさそうに思うのだが…。
もし、これが事実とすれば、「国外・県外移設」は政権交代後すぐに雲散霧消し、単なる時間の引き延ばしの方便に過ぎなかったことになる。しかし、冷静に考えてみれば、14年間も続いたこの問題がそう簡単に解決できるはずもないことは、誰でも予測できたことである。それを、何の代替案もないまま、選挙に勝ちたいがために声高に掲げた、非現実的な「国外・県外移設」が、今となっては足かせとなっているのである。いっそのこと、早い段階で、努力したが「国外・県外移設」は無理なので県内移設でご理解いただきたいと、沖縄県民の前で土下座でもして謝罪すればよかったのに、もう今となってはどんな謝罪も通用しないだろう。
14日9時放送のNHK「日曜討論」に出席した学識者たちも、一様に、「5月末決着は不可能だろう」と述べている。が、鳩山総理は13日、奈良県の民主党の会合で、「国民との対話の中で、あるいは日米との対話の中で結論を見い出し、国民に理解をしてもらえるときが来ると信じている」と述べたという。どうやら楽観的なのは鳩山総理1人だけのようである。
しかし、政府案がどこに決まろうと、沖縄か米国か、どちらの了承を先に取り付ければ話が進むのか、これまた頭の痛いことであろう。米政府は12日、「新たな移設先を提案するなら、地元の理解を取り付けるのが先決だ」と日本政府に伝えたという記事があった。政府内には「新たな移設案で米国の合意を取り付ければ、地元は最後に説得できる」との見方があることに米国がクギをさした形だというが、地元が了解したからと言って米国が了承してくれるわけでもなかろうに…。
すでに3月も半ば、タイムリミットは迫りつつある中、鳩山総理はあっと驚くようなサプライズでも考えているのだろうか? だが、5月末までの決着に向けて「覚悟して臨む」とはいうものの、退陣の可能性は否定した鳩山さん、やはり総理大臣の椅子はすわり心地がよろしいようで…。

そして昨日、記者団の「半年後、民主党政権にして良かったと国民に思われるか」との質問に、「必ずそうなりますよ。それだけは皆さん方に申し上げておきます。(自信は)十分ある」と語気を強めたという。さすが“宇宙人”、並の神経ではないようである。
余談だが、おもしろい話を一つ。陸上自衛隊第44普通科連隊長の中沢剛1等陸佐は、2月に行われた日米共同訓練開始式で、「同盟は外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく、ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものでもない」と訓示したため、23日付で異動させられたという。勇気ある発言なのに、まさか鳩山総理が「飛ばせ!」と言ったのだろうか? お気の毒に!

政権交代前は解決できると思ってましたが、実際に首相になって問題に直面するとかいけつできませんでした。認識か甘かったです。っと謝罪すればいいのに。。。。。、
頭を下げられない?認識が本当にない?どちらなのでしょう。。。。?
3月中に決めるといいますが、もうあと10日あまり、どういう結論になるのでしょうか。
今さら「国外・県外移設」など不可能で、県内移設も簡単ではない。そうするともう現行案しかないでしょうに、どう言い訳をするのか。
この問題の責任はうやむやにはできませんね。
排出事業者から収集運搬業者、処分業者へと廃棄物が間違いなく受け渡され適正に処理されることを管理するためもので、まさにマニフェストの所以です。
政治家の公約は、はじめから不適正処理しかできない懸案を無理に前へ転がそうというものですから、産廃なら不法処理されることを知っていて処理に出したのと同じ。
産廃の法律違反だったら、業の取り消しは当然で、懲役も含めたとても厳しい処分を受けます。
できないものは、できないのですから自民党のツケであっても、批判を受けてもしかたなしと誠意ある対処をし、国民の審判を受けるべきでしょう。