サッカーの史上初ベスト8進出は夢と終わった。それでもこれだけ多くの人を魅了し、日本中が熱く燃えたのは久しぶりだろう。最近のメディアはサッカーと相撲界のことばかり、参院選のニュースはほんの付け足し程度に報道されるだけである。まあ、突っ込まれて困る話題を抱えている与党にとってはその方がよかったかも…。
しかし、相撲界の話題はまだまだ当分続きそうである。名古屋場所の開催は決まったが、とにかく名古屋場所開催を前提に事の収拾をはかっているようにみえる。
昨日のスポーツ紙の記事。『今回、野球賭博に関与した者のうち、大嶽親方と大関琴光喜は「解雇」以上の懲戒処分となる。だが「待てよ」とも思う。賭博問題ですっかり忘れられた「暴力団観戦問題」では、一般販売されていない維持員席を暴力団に手配したとして木瀬親方が部屋の“取りつぶし”と2階級降格の処分を受けた。
野球賭博は違法であり2人は当初「やってない」とウソはついたが、暴力団との直接のかかわりについて調査委は否定している。一方の木瀬親方は「暴力団と2、3年前まで付き合いがあった」と理事会で認めた。それ自体違法ではないが、数年にわたり入場券を手配した便宜供与は紛れもない事実だ。
それでいて賭博組は、まるで場所開催のための“スケープゴート”のように「死刑」に等しい厳罰となり、暴力団と関係した親方は「執行猶予」付きで残った。著しくバランスを欠いた処分。世間との感覚もズレたままの強行開催が裏目に出たら、それは自業自得というものだろう』とあった。なるほど、そう言われてみればそうで、テレビでこの疑問を口にした弁護士やコメンテーターもいる。
また私が思うに、特別調査委員会は、「野球賭博に関与したが、それが暴力団の資金源だったという認識はなかった」と言っていたが、本当にそうだろうか。競馬・競輪でも公営の売り場以外に私設売り場のノミ屋(のみや)がある。また、高校野球でもノミ屋を通して賭博行為が行われるのもよく聞く話で、ノミ屋の存在は誰でも知っているだろう。今回、これだけ多くの力士が関わった賭博に暴力団組織が関与しているとは思わなかったなんて、そんな馬鹿げた話が信じられるか。
また、これだけ多くの力士が手を染めていたのに、親方衆が気付かないということはあるまい。見て見ぬふりか、暗黙の了解済みか、力士たちは注意されないのをいいことに、ごく当たり前の日常的な遊びとしてやっていたのだろう。相撲界に限らず、独特な世界にいると世間との感覚がずれてくるのかもしれないが、それを正す親方衆がいないだけでなく、親方までが深みにはまっていたというのだからとんでもないことである。
時代劇にもよく出てくるが、昔は、芸能界、相撲界に限らず、興行するには土地の顔役の協力が必要で、逆らうと興行ができないので言いなりになり、良からぬ癒着も生まれただろう。戦後、テレビのない時代には、歌手は地方巡業で稼ぐことが多く、その土地の興行主に頼らざるを得なかった。興行主は暴力団が多く、長年の関わりが公然と話題になった大物歌手も何人かいたが、今だったら大変なことになっただろう。先日テレビで、元横綱の「まわし」にそれらしい代紋が刺繍されている写真が報道されたが、差しさわりがあるのかそれ切り話題にはならなかった。
野球界でも、古くは、1969年から1971年にかけて起きた「黒い霧事件」では6人の選手が永久追放処分になるなど、暴力団がらみの事件はたくさんある。また、1987年には元西武監督・東尾修が暴力団絡みの麻雀賭博容疑で逮捕、書類送検されたという事件もあった。
表に出ないだけで裏でどんなつながりがあるか、どんな業界でも叩けばほこりが出るはずだ。今回の野球賭博事件は、週刊誌で報道されなければ明るみにでることはなかったかもしれない。これを機に政界同様、相撲界も“クリーン”であらねばならないと肝に銘じてもらいたい。
しかし、相撲界の話題はまだまだ当分続きそうである。名古屋場所の開催は決まったが、とにかく名古屋場所開催を前提に事の収拾をはかっているようにみえる。
昨日のスポーツ紙の記事。『今回、野球賭博に関与した者のうち、大嶽親方と大関琴光喜は「解雇」以上の懲戒処分となる。だが「待てよ」とも思う。賭博問題ですっかり忘れられた「暴力団観戦問題」では、一般販売されていない維持員席を暴力団に手配したとして木瀬親方が部屋の“取りつぶし”と2階級降格の処分を受けた。
野球賭博は違法であり2人は当初「やってない」とウソはついたが、暴力団との直接のかかわりについて調査委は否定している。一方の木瀬親方は「暴力団と2、3年前まで付き合いがあった」と理事会で認めた。それ自体違法ではないが、数年にわたり入場券を手配した便宜供与は紛れもない事実だ。
それでいて賭博組は、まるで場所開催のための“スケープゴート”のように「死刑」に等しい厳罰となり、暴力団と関係した親方は「執行猶予」付きで残った。著しくバランスを欠いた処分。世間との感覚もズレたままの強行開催が裏目に出たら、それは自業自得というものだろう』とあった。なるほど、そう言われてみればそうで、テレビでこの疑問を口にした弁護士やコメンテーターもいる。
また私が思うに、特別調査委員会は、「野球賭博に関与したが、それが暴力団の資金源だったという認識はなかった」と言っていたが、本当にそうだろうか。競馬・競輪でも公営の売り場以外に私設売り場のノミ屋(のみや)がある。また、高校野球でもノミ屋を通して賭博行為が行われるのもよく聞く話で、ノミ屋の存在は誰でも知っているだろう。今回、これだけ多くの力士が関わった賭博に暴力団組織が関与しているとは思わなかったなんて、そんな馬鹿げた話が信じられるか。
また、これだけ多くの力士が手を染めていたのに、親方衆が気付かないということはあるまい。見て見ぬふりか、暗黙の了解済みか、力士たちは注意されないのをいいことに、ごく当たり前の日常的な遊びとしてやっていたのだろう。相撲界に限らず、独特な世界にいると世間との感覚がずれてくるのかもしれないが、それを正す親方衆がいないだけでなく、親方までが深みにはまっていたというのだからとんでもないことである。
時代劇にもよく出てくるが、昔は、芸能界、相撲界に限らず、興行するには土地の顔役の協力が必要で、逆らうと興行ができないので言いなりになり、良からぬ癒着も生まれただろう。戦後、テレビのない時代には、歌手は地方巡業で稼ぐことが多く、その土地の興行主に頼らざるを得なかった。興行主は暴力団が多く、長年の関わりが公然と話題になった大物歌手も何人かいたが、今だったら大変なことになっただろう。先日テレビで、元横綱の「まわし」にそれらしい代紋が刺繍されている写真が報道されたが、差しさわりがあるのかそれ切り話題にはならなかった。
野球界でも、古くは、1969年から1971年にかけて起きた「黒い霧事件」では6人の選手が永久追放処分になるなど、暴力団がらみの事件はたくさんある。また、1987年には元西武監督・東尾修が暴力団絡みの麻雀賭博容疑で逮捕、書類送検されたという事件もあった。
表に出ないだけで裏でどんなつながりがあるか、どんな業界でも叩けばほこりが出るはずだ。今回の野球賭博事件は、週刊誌で報道されなければ明るみにでることはなかったかもしれない。これを機に政界同様、相撲界も“クリーン”であらねばならないと肝に銘じてもらいたい。
いつも内容が興味深いです。
僕は九州なので、魁皇が大大大好きです!
もちろん、力士はみんな好きでした。
だけにショックがあります。
サッカー選手は日本の誇り、日本人の素晴らしさを見せてくれた気がします。
今は国技は相撲ではなく、サッカーであって欲しいと感じてます。
いつも僕のブログに優しいコメントありがとうございます。
私は柳川に言った時、琴奨菊ののぼりがたくさん立てられているのを見て、それ以来その名前に注目しています。今回彼も関与していたようで、郷土の期待を裏切るようなことは許されませんよね。
サッカーの試合はあまりみませんが、それでもニュースを見ると、過去にこれほど日本中を沸かせたスポーツがあっただろうかと思います。
昔は「巨人、大鵬、卵焼き」と言われた時代もありましたが、今のファンは中高年くらいでしょうか。それだけに襟を正して伝統を守ってもらいたいですね。
ヤミ賭博の方が簡単にできるので手を出すのでしょうね。
でも、公営だったらいいというのはおかしな話ですね。
ばれないと思っていたのか、ばれたらどうしようとは思わないのか。そういう感覚が理解できませんね。
誰でも一度や二度や賭けごとをしたことはあるでしょうが、常習となると身の破滅ですね。
儲けても「悪銭身に付かず」なのに…。