1日、今日から3月。午後のリハビリでまた泣かされた。膝が曲がらなかったらどうにもならない、と分かってはいても痛いのだけはイヤだ。
でも膝が曲がらないだけで、ほとんどのことは一人でできるようになった。今までは蒸しタオルをくれていたが、明日の朝からは自分で顔を洗うように…だって。甘えるなってことだね。
2日、今日のリハビリはきつかった。いつものように膝を曲げる練習がすむと「歩きましょうか」と言って杖を出す。そんな無茶な!
廊下へ出て片手で手すりを持って、反対側の手で杖をついて歩く。右手ならできるが左手で杖をついて歩くなんてとても無理。杖を持つ手に力が入りすぎて震える。怖くてたまらないよー!
次は手すりは持たず、鬼軍曹が横で支えて並んで歩いた。それを見ていた看護師さん達が「結婚式の入場練習?」。すると彼が「はい、バージンロードを歩いてます」と言ったのでみんな大笑い。私は必死なのに…。でも、こういう和やかな雰囲気っていいなあ。
疲れたけど、杖で歩けるなんて夢みたい。「来週からはこの調子でバンバン行こう」と張り切る鬼軍曹。勘弁してよ!
3日、11時ごろ赤穂の友人が「今日は桃の節句だからばら寿司を作ったわ」と、雛あられを添えて持ってきてくれた。友人宅では毎年七段飾りのお雛を飾ると聞いていたけどばら寿司まで作るとは、老夫婦だけなのに風流なお家は違いますね。
ところが病院の昼食も、栄養士一同よりのコメント付きで、ばら寿司と雛あられの小袋付きだった。さてどうしよう? 昼食をまったく食べないわけにもゆかないので病院のを少し食べて、もらったのを半分食べてあとは夕食に食べることにした。
桃の節句なんてババには縁のないものと思っていたけど、何だか子どものころを思い出してほんわかいい気持ちになった。友人の気づかいがうれしい。
4日、10時過ぎ男性看護師長がバイタルチェックをしていると、移動販売が来たとの放送があった。「新聞を取りに行かなくちゃあ」と私。「大丈夫、走って行けば間に合うよ。ほんとは走れるのに隠しているんだろ?」とからかう。でも、ちゃんと移動販売の人に待ってくれるように言いに行ってくれた。ほんとは優しい人なんだけどね。
リハビリはまた今日も杖だけで歩く練習。そして今週中には歩行器をなしにして杖だけにする計画だという。考えるだけでも怖くなって、その夜はなかなか寝られなかった。
喉元過ぎればなんとやらですっかり抜け落ちた記憶ですが、丁度一年前のsirousagi も杖にすがって最初の1歩は恐かたっなあ!!
弥生の空の1ヶ月ゴール目指して明日も頑張ろう
歩行器では絶対に転ぶことはないから、足が曲がらなくても安心でした。でも杖で歩くのは不安定で、杖の先が滑るかもと思うと怖かったです。
歩行器を返却するにしても、自分が覚悟を決めて自主的に返却するようになればいいのですが…。