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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

鳩山首相って、やっぱり“宇宙人”かも?・・・

2010-03-21 | うんざりしてます
 政権交代から6ヶ月経った。当初の支持率は71%、国民の高い支持を得て発足した鳩山内閣も今や半分近くにまで下がってしまった。非公開の年代別、性別の調査結果によると、特に、若い男性と年配の女性の“鳩山政権離れ”が顕著だという。かく言う私もその年配の女性の1人である。
 最初、鳩山首相に対しては穏やかで優しいイメージとソフトな話し方に好感を持った。が、その穏やかさは迫力不足、優しさは優柔不断、ソフトな話し方は単にバカ丁寧なだけで、だんだんと失望感が増し、最近ではもうあきれている。

 ぶら下がり会見などの鳩山首相の発言は、マスコミで報道される分には要点をまとめてあるのでまだいいが、首相の発言を一字一句もらさず書いてあるニュースサイトの記事を読むと、故・竹下登首相を評して言われた「言語明瞭なれど意味不明」という言葉を思い出す。竹下氏は「言語明瞭なれど意味不明」なる竹下語を駆使し、野党に言質を与えることがなかったといわれているようだが、あえて意図したものかどうかは分からない。が、鳩山首相の言葉遣いは誠に丁寧であるが、“八方美人”的発言が多く、言葉巧みであるがズンと響くような力強さがない。

 次の文章は、鳩山首相が18日夕、普天間問題について首相官邸で記者団に語った内容である。「言語明瞭なれど意味不明」とまでは言わないが、似たようなものであろうかと…。
――3月中の政府案とりまとめまで日がない。首相自身が当該自治体に入って理解を求める考えはあるか。またその場合、どのようなタイミングを考えているのか。
 『まだわたくしは日があると、そのように理解をしております。5月の末が期限であります。それまでわたくしは、朝も申し上げたように、まずはアメリカにも理解を得られるように、さらに、これは沖縄が中心になると思いますが、国民の皆さんにも理解が求められるような、そういう形の解決策を示すということであります。そのために必要であればですね、当該地域にお邪魔をすることも、それは考えていきたいと思いますが、まだその時期ではないと、そのように考えています』

――アメリカと厳しい交渉が予想される中、少なくとも普天間の機能の一部は県外に移転させたいという覚悟があるのか。また、沖縄の負担軽減という観点から、県内に新しい基地を造らないという論点もあると思うが、運用レベルを下げた上で、普天間飛行場を暫定的に使用するということも負担軽減につながると考えるか。
 『はい、その件に関していくら、私の信頼申し上げている村松記者であっても、今この時点で申し上げる段階ではないと、考えています。もとより大事なことはやはり、それは安全保障の観点からもアメリカの理解が得られなければなりませんし、一方では沖縄の県民の皆さん方の理解も得られなければならない。それを5月の末までに結論を出すということでありますから、そういった中で選択肢を今、鋭意検討しているところでありまして、その我々の思いを理解をしていただく中で皆様方が判断をしていただければと思っております。私としてはこれ以上のことを今、申し上げる段階ではありません。』

 この発言は、いかにも沖縄住民の気持ちを重視しているかのようであるが、言うことはいつも同じで、何だかはぐらかされているような気もする。それに、「まだ日がある、5月の末が期限だ」というが、政府案をまとめる3月末までにあと10日しかない。この悠長さ、楽観的態度を余裕とみるべきか、あるいは、単なる引き延ばしか…。ふわぁーとして、人を煙に巻くのがじょうずなのはやっぱり“宇宙人”だからかも… 

 そして19日夕、鳩山首相はこう発言した。「県外は難しいけれども、県外が望ましいという沖縄県民の気持ちを大事にしたい。難しいけれども頑張っているところだ」と述べ、県外移設は困難との認識を示したという。『アメリカの理解が得られなければならない』と最初から分かったいながら、なぜ、非現実的な「国外・県外移設」を掲げたのか。もう期待を持たせるのは止めて、国外も県外も無理だという理由をきちんと説明し、謝罪して、県内移設を納得してもらうしかないのではと思う。
 また、これに関連して、北沢防衛相は19日の参院外交防衛委員会で、「今の日本で『私の県が受けるから来て下さい』という所は皆無だ」と指摘。岡田外相も、民主党のマニフェストでも「県外とは言っていない」と強調し、「連立与党の3党合意にも県外、国外と書かれていない」と述べたという。“政治家の二枚舌”とはいうが、今頃になってこれは余りにもしらじらしい。

 話は変わるが、ある情報サイトに、麻生前首相と鳩山首相の人物像を比較した内容の記事があった。2人とも代々政治家という環境に育ち、財力にも人脈にも恵まれ、政治家としての力量はともかく、なるべくして総理の座に就いたともいえる幸運の人である。
 『2人に共通するのは、政治を、「弱い人、恵まれない人に対する施し」と思っているのではないかということだ。「国民の目線」とか「国民の気持」という言葉が頻繁に発せられるゆえんだろう。特に「国民の目線」という言葉は、上からの目線を持っている人からしか出てこないような気がする。(―中略―)
 麻生前首相が「悪人ぶる」のに対し、鳩山首相が「善人ぶる」という点だ。麻生前首相の言動が、ともすれば偽悪的になるのに対し、鳩山首相は偽善的な臭いがする。
 麻生前首相は、持ち前の言動の粗暴さによって墓穴を掘ってしまったが、逆に鳩山首相は「善人ぶる」ことによって不人気な決断を先送りして迷走している感がある。
 さて、一般の人たちに「悪人ぶる人」と「善人ぶる人」のどちらを信じるかという究極の選択を迫ればどうなるか。どちらかあいまいな時はともかく、それがはっきりしてくると、「善人ぶる人」のほうに強い不信感を抱くのではないか』(一部抜粋、原文どおり)
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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不信感 (おくだっち)
2010-03-23 11:59:15
確かに民主党にだいぶ不信感が生まれてきましたね。

現実のものに出来ない理想論は、痴人の夢と酷評されてもしかたないでしょう。

小沢さんや岡田さんと首相の路線は違うようですし、どんな決着をつけるのでしょうか。
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Unknown (オールドレディー)
2010-03-23 12:57:33
♠おくだっちさま
鳩山さんの言葉はうわべだけのもので、何の根拠もない、そんな風に思えます。
この普天間問題が解決しなければ当然鳩山さんの進退問題が浮上するでしょうね。
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