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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

懐かしいなあ!「黒い瞳のナタリー」

2023-09-18 | 私事ですが

 NHKのラジオ深夜便を聞きながら寝るのがクセになってしまった。先夜もひと眠りして目が覚めたら午前2時、ちょうど「ロマンチックコンサート」が始まったばかりで、フリオ・イグレシアス作品集だった。
 フリオ・イグレシアス Julio Iglesias 黒い瞳のナタリー Nathalie (1982年)
 フリオ・イグレシアスはスペイン出身の歌手、上流階級のジェントルマンだとか。1982年「黒い瞳のナタリー」が大ヒットし、彼は“世界の恋人”のキャッチフレーズで日本の女性を虜にした。私もそうだったなあ。
 ラジオから流れる「黒い瞳のナタリー」を聴いていたら、本家の従兄のことが懐かしく思い出された。本家の従兄は一卵性双生児、その顔は瓜二つ。親でさえ見分けがつかないくらいだったから、今だに私はどちらが兄か弟か分からないままだ。
 明るくて優しい人だった。小学5年の時、父親の道楽が原因で両親が別居、弟は本家へ、私と姉は母の実家へ預けられた。その時、従兄たちは明治大学3回生、私たちが不憫に思えたのだろう、帰省したときは祖父母の家まで会いに来てくれた。
 2年後、両親が復縁して、私たちは元の生活へ。従兄たちは大学を卒業後、それぞれ東京の一流企業に就職。やがて結婚して子供も生まれたと聞いた。
 次に従兄たちに会ったのは1958年。私が高校2年の修学旅行で東京へ行った時である。都内の宿に着いたその夜に2人が来てくれて、外出許可をもらって食事に出かけた。
 彼らの行きつけの寿司屋だとか。カウンターに座り、好きなものを注文するようにという。私は次々と注文し、おなか一杯食べた。あとで聞いたら、目玉が飛び出るほどの代金だったらしい。カウンターで注文して握ってもらうお寿司なんて、あとにも先にもあの1回こっきりである。
 翌日の午後は兄のお嫁さんと一緒に銀座へ。日劇で「フランク永井ショー」を観て感激! 銀ブラもしたし、あちこち連れて行ってくれた。
 最後の夜はまた2人で来てくれた。電車に乗って行った先は、なんと屋上ビアガーデン。未成年なのに…ネ。茶目っ気がある従兄たちと一緒に過ごした時間は本当に楽しかった。
 それからしばらくして、弟の方が肺ガンで入院したと聞いた。まだ30代半ばというのに、苦しい闘病の末に妻と幼い子供2人を残して逝ってしまった。今の医学だったら助かったかも…。
 そして1982年の何月だったか、本家の従兄が「いとこ会」をやろうと言い出して、2つの分家のいとこたち8人が集まった。ちょうどフリオ・イグレシアスが来日したころだ。本家の従兄は彼の大ファンだとか、「黒い瞳のナタリー」を歌って盛り上がった。従兄はスラっと背が高く、端正な顔立ちのイケメンで、どことなくフリオ・イグレシアスに雰囲気が似ているなと思った。
 私は小さい頃から2人の従兄が大好きだった。学帽に黒マント姿の2人はすごくカッコよかった。敷居に頭をぶつけないように首をすくめて玄関を入る姿が忘れられない。今思えばあれが私の初恋だったのかなあ。ウフッ!😘💕

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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オールドレディさま (suri-riba)
2023-09-19 12:18:52
ステキな思い出! そうでしたね、東京に修学旅行に行くと、親戚の人や歳の離れた兄弟たちと再会する「いきな計らい」がありましたね。
あの当時は12時間かけて行くのですから、絶好の機会、哀愁の感もありました。
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Unknown (オールドレディー)
2023-09-19 18:22:32
★suri-ribaさま
午後3時ごろ寝台列車で出発して翌朝6時に到着。長時間の旅もみんなでワイワイと楽しかったような記憶があります。
自由行動の時も許可を得てあちこちと、本当に楽しかったです。今から65年前、半世紀以上も昔の話です。すっかり変わりました。
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