昨日の朝方の寒かったこと、外に出た瞬間、まるで冬に逆戻りしたような風の冷たさに身震いした。その前日の13日は気温が20度近くまで上がり初夏の陽気だったのに、一夜明ければこの有様である。わが家のベランダでは、クチナシの蕾が開こうかどうしようかと迷っているのか、何日も半開きのままである。もしかしたら、このまま開かず萎んでしまうのだろうかと気がかりである。
花の命は短いというが、今年は冷え込んだ春の影響でどの花も命を永らえ、おかげでいつまでも楽しむことができるのはうれしい。家々の庭先には色とりどりの花が目も鮮やかに咲き乱れている。この時季はフラフラと自転車に乗って走りたくなるのだが、この寒さにまだコタツから離れられないでいる。
世の中には、花を愛でて心が癒されるという人ばかりではないと百も承知だが、花をちぎったり折ったりする人の気持ちはどうにもわからない。
13日、兵庫県川西市の猪名川右岸河川敷で、NPO法人「環境にやさしい街づくり推進会」の会員さんが丹精込めて育てたチューリップ約4000本のうち約500本が折られていたという。花をちぎるというのではなく、花の下あたりを棒のようなもので折られているというから、おそらくなぎ倒すように棒を振り回していったのであろうか。同じ場所では昨年4月に150本、一昨年の同月には30本のチューリップが同様の被害に遭っており、同署は関連を調べているという。
チューリップ受難の話はあちこちでよく聞くが、30日にも、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地で、国際庭園の花壇に植えられているチューリップ約900本の花や葉が折られたり、切られたりしていたという。ここでも28日、同じ庭園で約700本が同様の被害にあったばかりだという。庭園は高さ約2メートルのさくで囲まれており、夜間は施錠されているというから、これは計画的な犯行であろう。

これは川西市の被害写真だが、たくさんの花殻が哀れである。花を傷つけて平気でいられる人って、一体どういう人だろうか。花好きが高じて、よそ様の花鉢を黙って持って帰る「花盗人」、これだって許しがたい行為ではあるが、花を大切に愛でる心があるならまだマシだという気もする。どんなに美しい花でも、さもしい根性、荒んだ心の人には何の癒しにもならないのであろうか。
余談だが、私は桜の時期になると思い出すことがある。もう7年くらい前になろうか、あるケアハウス在住の高齢者ばかり十数人で近くの庭園に桜花を愛でに行ったことがある。普段、出かけることの少ない人たちは、美しく咲く桜花に近寄り、匂いを嗅いだり、花に触れたりして楽しんでいた。その中の一人、70歳半ばのYさんは俳句を嗜む風流人だが、ちょっと気難しいところがあってあまり人との会話もない。おまけに車椅子なので花に触れることもできないで、離れたところから眺めているだけだった。何だか気の毒に思え、花に触れさせてあげたいと10cmほど枝を折ってYさんに差し上げた。が、喜んでくれるどころか、いきなり「花を折るとはなんということを…」と大きな声で叱責され受け取ってくれなかった。ビックリした私はすぐに謝ったのだが、その後もずっと不機嫌なYさん。確かに花を手折ることは悪いことだが、喜ばせてあげたいという私の気持ちが通じなかったことはちょっと残念であった。そのYさんもすでに鬼籍に入られたと聞く。やはり、どんな理由があっても花を手折ることはいけないことだという、桜の時季のちょっとほろ苦い教訓である。
花の命は短いというが、今年は冷え込んだ春の影響でどの花も命を永らえ、おかげでいつまでも楽しむことができるのはうれしい。家々の庭先には色とりどりの花が目も鮮やかに咲き乱れている。この時季はフラフラと自転車に乗って走りたくなるのだが、この寒さにまだコタツから離れられないでいる。
世の中には、花を愛でて心が癒されるという人ばかりではないと百も承知だが、花をちぎったり折ったりする人の気持ちはどうにもわからない。
13日、兵庫県川西市の猪名川右岸河川敷で、NPO法人「環境にやさしい街づくり推進会」の会員さんが丹精込めて育てたチューリップ約4000本のうち約500本が折られていたという。花をちぎるというのではなく、花の下あたりを棒のようなもので折られているというから、おそらくなぎ倒すように棒を振り回していったのであろうか。同じ場所では昨年4月に150本、一昨年の同月には30本のチューリップが同様の被害に遭っており、同署は関連を調べているという。
チューリップ受難の話はあちこちでよく聞くが、30日にも、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地で、国際庭園の花壇に植えられているチューリップ約900本の花や葉が折られたり、切られたりしていたという。ここでも28日、同じ庭園で約700本が同様の被害にあったばかりだという。庭園は高さ約2メートルのさくで囲まれており、夜間は施錠されているというから、これは計画的な犯行であろう。

これは川西市の被害写真だが、たくさんの花殻が哀れである。花を傷つけて平気でいられる人って、一体どういう人だろうか。花好きが高じて、よそ様の花鉢を黙って持って帰る「花盗人」、これだって許しがたい行為ではあるが、花を大切に愛でる心があるならまだマシだという気もする。どんなに美しい花でも、さもしい根性、荒んだ心の人には何の癒しにもならないのであろうか。
余談だが、私は桜の時期になると思い出すことがある。もう7年くらい前になろうか、あるケアハウス在住の高齢者ばかり十数人で近くの庭園に桜花を愛でに行ったことがある。普段、出かけることの少ない人たちは、美しく咲く桜花に近寄り、匂いを嗅いだり、花に触れたりして楽しんでいた。その中の一人、70歳半ばのYさんは俳句を嗜む風流人だが、ちょっと気難しいところがあってあまり人との会話もない。おまけに車椅子なので花に触れることもできないで、離れたところから眺めているだけだった。何だか気の毒に思え、花に触れさせてあげたいと10cmほど枝を折ってYさんに差し上げた。が、喜んでくれるどころか、いきなり「花を折るとはなんということを…」と大きな声で叱責され受け取ってくれなかった。ビックリした私はすぐに謝ったのだが、その後もずっと不機嫌なYさん。確かに花を手折ることは悪いことだが、喜ばせてあげたいという私の気持ちが通じなかったことはちょっと残念であった。そのYさんもすでに鬼籍に入られたと聞く。やはり、どんな理由があっても花を手折ることはいけないことだという、桜の時季のちょっとほろ苦い教訓である。

一生懸命育てた人の気持ちや花に対する思いがまるで分からない。
誰が何を言っても犯人はもう何も理解できない人間になっているかもですね。
はやく犯人が捕まる事をお祈りします。
花が嫌いという人はいないと思うのですが、こうしたことでストレスを発散させているのかもしれませんね。心の貧しい人です。
犯人は若い男性という気がするのですが、ひとりでしょうか? 何にしても腹立たしいです。
前のコメントとも関連しますが、人は形のあるなしに関わらず美しいものに心惹かれ、心ときめかせ、また癒されるはず。
それを怒りや憎しみ、鬱憤晴らしの対象にするのは、精神的に病んでいるとしか思えません。
この手の事件で犯人が逮捕されたと言うのはあまり聞きません。こういった恥ずべき行為をする人って、多分同じ人ではないでしょうかね。
見つからなければ何をしてもかまわないという道徳心のかけらもない人がいるって、情けないですね。ぜったい捕まえて欲しいです。
ずいぶん前のブログまで読んでくれたんだね。ありがとう。