国民をバカにしてるのかネ・・・

　先日のわが購読紙の読者投稿記事である。（原文通り）
　会計検査院が官庁や政府出資法人などを検査した2015年度の決算検査報告によると、「税金の無駄遣い」や「不適切な会計処理」として指摘した金額は約１兆2189億円に達する。指摘金額が１兆円を超えたのは2009年度以来で、過去10年間では２番目に多いという。
　社会保障分野で、日本年金機構が死亡した人などに誤って支払った年金を遺族らに返還の催促などせず、約10.7億円が回収できていなかったという。岡山、広島、香川県では、国からの交付金で計21件、総額3.3億円が不適切と指摘された。
　一方、大借金国日本の「借金」が1062兆円と過去最大を更新したと発表された。国民１人当たり約837万円の借金を抱えている計算らしい。高齢化で増え続ける社会保障費を賄うため、借金が膨らんだ。
　安倍首相は外国の首相や大統領がくるたびに何千億円とかの経済援助を表明しているが、誰のお金か考えているのだろうか。日本の借金を少しでも減らそうと考える政治家はいないのだろうか。

　至極ごもっともなご意見で、思わずそうだそうだ、と手を叩きたくなった。公務員は「税金の無駄遣い」や「不適切な会計処理」で発生した損害に対して責任を問われることはないし、いい加減な仕事をしているからといってクビになることもない。この年金機構の問題だって、だれが責任もって回収するのか？　もともと公務員には、徹底的に問題を解決しようという気なんぞありはしないのだ。こういう無能な公務員に支払われる給与が国民の税金であることが腹立たしくてならないが、国会議員の歳費についても同様だ。
　趣味の自転車で転倒した自民党の谷垣氏。現在、有名病院の1泊６万円超の部屋でリハビリ中だらしいが、足の裏や手の指先の感覚が確かでなく、自分ひとりで車椅子に乗ることができず、囁くような話し方しかできない。握力が戻らないので、スプーンも持てないという状態らしい。
　それでも、“後継者選びはしない”と、復帰を目指して頑張っているとか。国会議員には歳費受領権があり、病気療養中で仕事ができない状況や服役中であっても歳費は支払われるという。いうなれば、歳費は労働の対価ではなく、議員という身分に対して支払われるものらしい。議員歳費は月額で129万4000円、１年で1552万8000円。各種の経費が支払われたらすごい金額になるけど…。いつまで寝ていても議員辞職しない限り歳費は支払われる。これって、おかしくない？ 

　５日の新聞によれば、政府は月内に編成する2016年度第３次補正予算案で、赤字国債を追加発行する方針だとか。今年初めからの円高が響いて2016年度の税収見積もりの引き下げ幅が１兆円を超える可能性もあり、埋め合わせる財源が足りなくなったという。それなのに、安倍首相は海外へ行くたびに大金をばらまき、どこかの国のトップがくれば経済援助というお土産を持たせる。が、安倍首相が海外へ行って、どこかの国からお土産をもらって帰ってきたなんて話は聞いたことはない。今の日本経済は最悪の状態だと思うのだが、国会周辺に「金の生る木」でもあるのだろうか。
　現在、日本の「借金」は1062兆円だとか。1000兆円を超えたのはついこの前のような気がするが、もう62兆円も増えたのか。小池都知事の発言、「１ちょう、２ちょうと豆腐屋ではあるまいに…」ではないが、年々、兆単位で更新しているようだ。これからどうなるのか、素人の私でさえ考えると怖くなるのに…。多分、政治家も官僚も、「日本の国民はおとなしいから文句を言わないだろう」と高をくくり、最終的には国民にツケを回せばいいと思っているのだろうネ。要は、バカにされてるんだよ、腹立つなあ！