昨日朝は前日より2℃低くて24℃、久しぶりに涼しい朝だった。が、今朝は4時過ぎというのにすでに27℃。ウオーキングが大儀だったが、やはり元気を出してよかった。こんな涼し気な花に出合うと暑さも忘れられそう。
本来ならば、この夏は「2020年東京オリンピック・パラリンピック」で、日本は盛り上がるはずだった。が、新型コロナウイルスの影響で来年に延期となった。が、今の状況を見ていると来年の開催も危ういように思えてならない。予防ワクチン接種開始は来春ごろというし、失業、収入激減でオリンピックどころではない。そう思っている人は私だけではあるまい。
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8月2日は『マネーの博物館』㉙「五輪時で比べる物価の変化」だった。前回の東京五輪(1964年)の時と現在の「物の値段」を比べ、日本がどのように変化したか見てみようというのである。
前回の東京五輪時、私は花も恥じらう(?) 23歳。当時、テレビのある家庭は少なく、このオリンピックを機にテレビを購入した家庭も多かったようだ。我が家にはテレビはなかったので、街頭テレビで開会式を見たのを覚えている。
子どもしんぶんの記事によると、総務省統計局の2020年版には、前回のオリンピック時と現在(2018、19年)の人口や家計、物価などを比べた表が載っているとあった。今回は物価に注目。下表は東京オリンピック時(1964年)と現在(2018年)の物価を比較した表である。
この表を見ると、バナナの値段はほとんど変わっていないが、その他の物は約10倍くらい高くなっている。バナナは、かつて日本ではお見舞いなど、ごく限られたときにしか買えないくらい高価なものだったらしい。
そういえば卵も同じだ。子どものころ風邪で寝込んだときなど、おかゆに卵をおとして食べたくらいで、卵もバナナもめったに口にはできない高級品だった。が、今ではバナナをもらって喜ぶのは動物園の象や猿くらいかな?
オリンピックの開催から2年後の1966年、県北の片田舎で母と姉が喫茶店を開いた。当時、コーヒー1杯が50円、もの珍しさもあってか繁盛した。また、一つとなりに飲食店があり、中華そばも1杯50円、よく食べたなあ。
ちなみに、民間企業に勤めている人の平均賃金(年額)を比べると、1964年が41万400円で、現在は371面6500円、約9倍になっている。が、昨今は年収200万円以下という人が約28%いるとか。それなのに物価は約10倍、これでは生活が苦しいはずだ。
今回のコロナ禍の影響で経済は大きな打撃を受けた。コロナ禍後の経済はどうなるのか。デフレになるか、インフレになるか、専門家の間でも意見が分かれているらしい。
デフレとは物価が下がり、お金の価値が上がっていくことで、同じ1万円で買えるものの価値や量が増えていく。逆にインフレになると物価が上がって、お金の価値が下がることで、同じ1万円で買えるモノの量が少なくなる。デフレでメリットを受けるのは富裕層で、インフレでメリットを受けるのは、ローンを組んだり、給料をもらったりする現役世代だそうだ。
単純に考えれば、同じ1万円で買えるものの価値や量が増えていくデフレのほうがいいように思える。が、デフレ(物価下落)になると賃金も下がるから、生活が苦しくなるという。逆にインフレになると、商品やサービスの売り値が高くなるので、企業の利益が拡大し、払える人件費も増えるので、賃金も上昇するという。が、経済の仕組みは難しい。実際のところ、どっちがいいのかよく分からない。せめてコロナ禍以前の生活に戻ってくれることを願うのみである。
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