令和4年9月9日
2022年の台風は、例年に比べ「日本の近くで発生」したものが多いのが特徴です。
8日木曜9時に発生したばかりの台風12号は、フィリピンの東と、比較的、日本から離れた所で発生しましたが、
11日日曜~12日月曜頃にかけて、沖縄地方に接近する可能性があります。
沖縄では、2週連続して台風の影響を受けるおそれがありますので、早めの対策を心がけてください。
●今年の台風 例年より「日本の近くで発生」が多い
今年も、南の海では、台風が次々に発生しています。
今年、発生した台風を振り返りますと、4月に2個、6月に1個、7月に3個、8月に5個、そして9月に1個と、5月を除いては、毎月、台風が発生しています。
その台風の発生ですが、今年は「日本の近くで発生」したものが多いというのが、特徴です。
今年、9月7日水曜までに発生した台風は11個でしたが、そのうち「北緯20度以北」で発生した台風は6個と55%、「北緯25度以北」で発生した台風は3個と27%でした。いずれも、2013年以降、最も割合が高くなっています。
日本の近くで、台風が次々に発生した原因の一つは、海面水温が高いエリアが、日本の近くまで迫っていること。日本の近くで台風が発生すると、発生から接近までの時間が短く、急に大荒れの天気になるおそれがあるのです。
●台風12号 11日日曜~12日月曜頃 沖縄地方に接近のおそれ
そして、8日木曜9時にフィリピンの東で、発生したばかりの台風12号。今回は、北緯16度30分で発生したということで、「北緯25度以北」や「北緯20度以北」で発生した台風ではありませんでした。
ただ、台風12号は「すぐに北よりに進路を変える」というのがポイントです。そのため、発生してから、わずか数日で、日本に影響をもたらすでしょう。
台風12号は、今後、発達しながら北西へ進み、11日日曜から12日月曜頃にかけて、沖縄地方へ接近する可能性があります。
台風の接近に伴い、沖縄地方では10日土曜から次第に風が強まり、台風の進路等によっては、沖縄本島地方と先島諸島では、11日日曜から12日月曜頃にかけて、暴風となるおそれがあります。
この台風の影響は、風だけではありません。
沖縄地方の沿岸の海域では10日土曜頃から、うねりを伴い次第にしける見込みです。台風の進路等によっては、10日土曜から12日月曜頃にかけて、大しけとなるおそれがあります。また、沖縄本島地方では、11日日曜頃から、警報級の高潮となるおそれがあるため、警戒が必要です。
沖縄では、台風11号に続き、2週連続して、台風の影響を受ける可能性があります。最新の台風情報を確認するとともに、台風への備えは、早めに行ってください。