平成31年2月24日
はやぶさ2 小惑星りゅうぐうに着陸に成功
はやぶさ1号の成功が今日につながる
「はやぶさ1」と真庭市の「中和神社」
2009年11月、地球帰還を目の前にした「はやぶさ」のイオンエンジンが全機停止、まさに「絶体絶命」のピンチが訪れました。
最終的に、組み込んであった回路を使って、壊れていたイオンエンジン2機の生きている部品を組み合わせて運用するという離れ業で、このピンチを脱出するのですが、このトラブルの中で、有名なエピソードが生まれました。
川口淳一郎先生(プロジェクトマネージャー)が、イオンエンジン復活を願い、とある神社を訪れた、というものです。
その神社は、岡山県真庭市にある、「中和神社」。
イオンエンジンには、電気的に中性にして燃料のキセノンガスを噴射するための「中和器」と呼ばれる部品がありますが、
それの復活を願い、「中和」神社にお参りをした、というわけです。
なお、中和神社は正確には「ちゅうかじんじゃ」と読みます。
岡山にあるもう1つの「はやぶさ」ゆかりの場所、中和神社。
それにしても、岡山のはるか山の中の神社が、宇宙開発とつながっているというのも、たいへん不思議な縁であります。
マイクロ波放電式イオンエンジン 「大人のためのサイエンスレクチャー」