西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

行政視察、委員長報告案

2011-08-24 21:09:10 | Weblog
厚生病院委員会、行政調査視察・委員長報告
厚生病院委員会が行政調査視察を行いましたので、その視察結果及び経過についてご報告を申し上げます。
厚生病院委員会は、去る7月13日より14日の2日間にわたり、香川県坂出市及び善通寺市へ行政調査視察を行いました。調査項目、調査事項につきましては、坂出市が総合病院・坂出市立病院の病院事業の取り組みと善通寺市が子ども保育事業の内、病児・病後児保育についてであります。
初めに、坂出市立病院の病院事業の取り組みについて、その主な内容の要点をご報告いたします。
応対していただきましたのは、すべて現市民病院・院長の答弁であり、事業計画が事務局はもちろんのこと、医療職の方が参画して見え、その熱意のほどを垣間見ることが出来ました。
坂出市民病院は1947年(昭和22年)設立以来216床で稼働してまいりましたが、1979年より医業収支が赤字に陥り、1991年(平成3年度)末の累積不良債務が25億円まで膨らみ、この危機的状況を脱するために病院改革に着手されました。
先ず、これまでの経営改善への取り組み内容について説明がありました。
改革前は「明確で具体的かつ達成可能な目標提示や業務・経営管理とその評価も出来ておらず、そのことから基本理念の策定から病院改革を進め、結果、平成4年度以降7年連続の黒字を達成した」と云う事であります。
その後、DPCの対象病院になり、無駄な医療の削減、急性期病院の安定的経営の確保、医療サービスが標準化する結果「医療費抑制」を実現し、病院理念の実現に向けてチーム全体で価値意識を共有できるよう働きかけ、常に「患者のため」と考え、「組織全体をどう良くするか」、これらを横断部会で考える作業の繰り返しが組織を変えていく、と説明がありました。
次に、電子カルテの導入については、「私のカルテ」と称して開示する事によって、迅速・正確な情報伝達が可能になり、共有化する事によって患者と医師のコミュニケーションの緊密化が図れ、この事によって「医師の立つ位置」が明確になり意識改革を促す。診療情報管理士の配置についても、電子カルテの導入に伴いカルテ開示の法制化等により、今後、診療報酬に加算されるので導入する病院も増え、その重要性が高まってくる、結局、病院全体、地域全体が何とかいい状況を維持し、どう云う戦略を立てていくかが大事であると説明がありました。その他、病院の予算編成、医療連携、委託業務、ジェネリックの使用、救急の受け入れ、産科の休止、研修医等、調査項目が多岐にわたりましたが、それぞれ懇切丁寧にお答えいただきました。
次に、善通寺市の「病児・病後児保育について」ご報告いたします。
全国的に少子化が進む中、善通寺市も出生率低下・子どもを産み育てることに市民の意識も変化し、国も病児・病後児等の特別保育を重視、社会全体で子育てを支援していくかが課題であり、エンゼルプランのアンケート調査でも特別保育施設の要望があり、平成13年に公立で運用開始、14年に民営化に切り替え実施している。当初、200人を超える利用者があったが、平成19年以後伸び悩み、問題点について検討を重ねた結果、「職員の配置や手配等の対応や経営面で難しい」と云う点と「実施主体に温度差があること」など、提供する施設側の問題と「登録制であるので、予約が必要で緊急時には利用しにくい」点や「子どもも慣れず、経済的に負担も大きい」と云った保護者たる利用者側の問題もあった、と云う事です。
以上の事から、利用しやすく改善を重ね、施設の安全面の確保やスタッフ間の連携を密にした結果、利用者・登録者とも増加し、今後も安定した利用者数の確保と委託料の負担が課題であると説明がありました。
当津島市におきましても、この事業がスタートしておりますが、なお一層の施策について充分検討される事を期待いたします。

今回の津島市厚生病院委員会の行政調査視察にあたり、お世話になりました香川県坂出市及び善通寺市の関係各位に、この場を借りまして御礼申し上げましてご報告とさせていただきます。ありがとうございました。

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