1、市民病院に関する件
(1)、電子カルテ導入に関わる諸問題について
津島市民病院では本年4月よりDPC対象病院となり、「電子カルテ」を中心に院内情報システムが本格的に稼働し、院内業務の効率化を図ると共に情報の共有化による患者IDの統一とアクセスが可能になり、より質の高いサービスの提供を目指す、と云う事であります。
そこで「電子カルテ」導入に至るまでの経緯とその後現在までの効果(成果)をお聞きします。
(Ⅰ)、導入目的・病院のメリットと患者のメリット
(Ⅱ)、導入費用対効果、実績よりも有効性の有無と電子カルテシステムの問題点
(Ⅲ)、今後のシステム運用と展望
以上の見解を求める。
(Ⅰ)、導入当時、病院内のシステム化に向けた気運が盛り上がっているのか、システムダウンやエラーが生じた時の問題、また病院内に限らず、複数の病院・施設間で情報の交換・共有やシステムの相互利用による連携機能がどこまで可能になるのか、この見極めが出来ているのか、疑問でありました。
(Ⅱ)、電子カルテシステムは総合的な医療の管理システムであり、単体はもちろん、様々な機能を持つモノとして期待されている訳ですが、それを使いこなすだけの医療従事者(医師・看護師はじめ事務スタッフ等)はどこまで熟知しなければならないのか。はたして、いつになったら、事務作業の軽減が図れるのか。
利便性向上が逆に不慣れのために時間がかかる、或いは個人情報が外に漏れる危険性も指摘されております。それ以上に利益の圧迫要因として、病院経営上、足かせになることも予想されております。
(Ⅲ)、導入・運用開始後のサポートについて、的確で迅速なきめ細かな対応が出来るのか、将来、患者の診療や健康保持・増進等、予防医療にも役立つような期待を持てるのか、見解を求めます。