西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

鳥取県倉吉市、行政視察報告

2009-01-27 20:20:46 | Weblog
鳥取県倉吉市、行政視察報告
対応していただきました方;   倉吉市議会事務局長・西尾賢一様
                     局長補佐・大西康浩様
             産業部次長兼商工観光課長・涌嶋博文様
                   商工観光係長・内海洋介様
             教育委員会事務局文化財課長・真田廣幸様
市勢概要より
平成17年3月、合併により、人口約5.3万人、面積272平方キロメートル、
鳥取県中央部に位置し、北部は日本海沿岸の主として水田地帯、市域中央部は盆地となって市街地を形成、南西部は火山灰台地で主に畑地で名産20世紀ナシを始めとする果菜類の産地である。
歴史は古く、奈良時代は伯耆国の政治・文化の中心地、吉野朝時代は城下町として発展、明治時代は産業面で製糸工場・それに付随する機械を生産する町として栄えた。
現在は第2次・3次産業を主体とする鳥取県中部の中核都市である。

(1)、企業誘致プロジェクトについて
平成18年度を初年度とする第10次倉吉市総合計画において、倉吉市産業部商工観光課、雇用創出推進室が中心となって、「若者の定住化促進」をまちづくりにおける重点課題として位置づけ、この達成のため企業誘致による雇用創出が不可欠であり、
「キラリと光る新中核都市」を目指している。
その為に鳥取県と連携し、大阪事務所を設置し、関西圏の製造業をターゲットとした誘致活動を行っている。
企業立地促進法施行に伴い、鳥取県と19市町が作成した「鳥取県地域産業活性化基本計画」に基づき、現在「西倉吉工業団地」には22社の企業が活動している。
団地の分譲も工業用地21.6ヘクタールのうち19.2ヘクタールの分譲を完了、約1300名の従業員が勤務されており、雇用創出の面でも重要な拠点となっている。
(注釈、視察後の金融不安に端を発した、経済危機の影響については未知数であり、報告時点では相当の誤差を生じてくると予想しているところであります。)

従来、山陰への交通アクセスは大変不便なイメージがある。
しかし現在整備中の山陰自動車道と地域高規格道・北条湯原道が全面開通することで
時間短縮につながり、生活感も向上し、活性化にもつながる。
(注釈、私たち愛知県の立地条件とは相当の地域格差があることが逆に企業誘致に関してより積極的に活動・推進する力になっていると感じます。)

☆具体的な成果目標
新規企業を22年度までに4件増加させる。

☆倉吉市企業立地促進補助制度の概要
工場等の操業を開始した日から1年以内に、市が取得または造成した工業団地、その他市長が適当と認める土地に立地することを条件に、投下固定資産の3%を3年間の分割にて交付する。(投下固定資産とは地方税法第341条に規定する土地建物及び
償却資産の取得に要する費用、準ずる費用をいう)
平成19年度までに延べ18社が利用、雇用397人の増加があった。

☆企業立地促進資金・融資制度
貸付限度額:対象施設取得額又は2億円のいずれか低い額、ただし、取得額・雇用者数により最高50億円。対象経費又は3千万円のいずれか低い額。
10年以内、変動金利、年2.24%

☆ほかに県が企業立地事業補助制度を行っている。

☆企業立地促進法と鳥取県地域産業活性化基本計画、認定第1号
明治製作所(自動車部品製造業)
市の施策:地方税課税の免除
要件・土地建物取得価格が5億円以上
   固定資産税の課税を3年間、免除
工場立地の特例、緑地面積率の緩和(敷地の有効活用) 

☆今後の課題
① 新交流都市
都市間の交流・連携
インフラ整備(幹線道路の整備促進、高速情報通信網の整備促進)
② 人材の確保
企業が求める人材の確保(人口減対策)
若者向け情報サービス事業をはじめインターンシップによる、雇用の安定
子育て支援策(夫婦で働きながら子育てしている家庭に対し、両立していける支援―――延長保育・学童保育の促進、保育料は国の基準の65%程度に軽減、医療費の軽減等の実施)
③ 視察後の経済状況の悪化に伴う今後の見通しについては、非常に厳しいものがあり、それは我々の都市にも同様の課題が残されておりますが、今回は把握できておりません。
特に、製造業が極度に不振であり、したがって、失業者等、雇用の問題が大きな課題として表面化してくると思われます。


今後の経済情勢の流れについては、注意深く見守り、改めて伺う予定であります。

(2)、遥かなまち倉吉プロジェクトについて
倉吉市における中心市街地活性化及び観光推進について
☆町並み保存対策と保存地区の現状
本町通り沿いに位置する商家の主屋の内約76%が江戸時代後期から昭和の戦前までに建てられた。また、玉川沿いの土蔵も昭和戦前以前に建築されたものが約78%
継承、伝統的建造物の遺存率が高い。
平成4年から特定商業集積法に基づく取り組みを開始、県が「先駆的商店街にぎわい創出モデル事業」として市と共に助成。
平成10年に伝統的建造物「赤瓦」が活動を開始、市内を流れる玉川沿いの白壁土蔵群周辺の回遊性を創出し、観光客の誘客と商店街の活性化に積極的に取り組んでいる。
保存地区内の景観は商家を主体としたものと土蔵を主体としたものであるが、両者とも建物の屋根瓦が赤褐色を呈する共通性と土蔵の白色が微妙な色合いの違いを見せている。
特に我々が注目してみてきたものは、
① 保存地区の町屋建築
主に店舗併用住宅で構成、間口より奥行きが深い短冊型の敷地と道路に面した主屋・背後に中庭・両側に水周り・一番奥に土蔵を構える基本構造。
それは当時の資金力等、力関係で1列3間・2列3間・3列3間と云う様に仕切られ、切妻造り平入り瓦葺を原則に軒先に倉吉特有の絵様彫刻を施している。
出格子を付けているのが一般的で、近年になり鉄格子・手すりを取り付けている。
(津島の町屋建築の構造と比較検討するのも面白いのではないか)
② 比較対照できるか、津島にある旧「津島信用金庫」の建物
明治41年に建築された「国立第3銀行倉吉支店」と昭和9年に建築された「日本産業貯蓄銀行倉吉支店」で両者とも近代的な建築で周辺の町屋とは異なるが、町屋の風景と程よく調和している点であります。
前者は寄棟瓦葺2階建て土蔵建築物で登録有形文化財、現在は大店会事務所として
使用されているそうであります。
観光としては、やはり伝統的建造物群の保存地区の一つとして捉えており、他に博物館・民俗資料館・物産館等がそろって、観光客を飽きさせない工夫が随所に見られます。

☆今後の課題
空き店舗の活用・老朽化した建造物等の取扱い・起業の促進・若者視点の重視
観光駐車場整備・市民雇用を約束する企業との連携
特に「若者の定住」を実現するため、「雇用の維持と確保」の面から行動計画を
策定することを強調されました。


平成20年11月、津島市議会・新生クラブ(垣見信夫、西山良夫)

行政視察、島根県・大田市

2009-01-20 21:41:05 | Weblog
行政視察報告;新生クラブ(垣見信夫、西山良夫)
島根県大田市、行政視察報告
対応いただきました方;太田市議会事務局次長・小林公司様
                 庶務係長・小谷直美様
             太田市地域政策課・島林大吾様
平成20年度、太田市市勢概要より、
平成17年10月に合併、人口40,699人
島根県中央部に位置し、日本海に面した、面積436.11平方キロメートル
急峻な中国山地が迫り、山林原野が多く、平たん地が少ない。
当地域の中央部には2007年に世界遺産に登録された「石見銀山遺跡」、南東部は大山隠岐国立公園に属する「三瓶山」があり、古くからの歴史を伝える史跡・文化財が点在している。
産業は農林水産・鉱工業が主体、観光は年間100万人以上の入り込みがある。

1、 協働による「まちづくり」の推進について
(1)、まちづくり委員会について、取り組みと状況と今後の課題
大田市は平成17年より協働による「まちづくり」をスタート、市内を7つの
コミュニティブロックに分け、各々の地域にまちづくり委員会を設置、地縁型コミュニティの育成を行い、「協働によるまちづくり指針」を策定。
平成19年度にはテーマ型コミュニティの育成に乗り出し、公共サービスの協働推進を全市に波及させる目的で「市民提案型協働モデル事業」を実施。
地域の課題の調査・研究や地域づくりの実践活動、市政への提言、地域リーダーの育成等、地域の振興・市全体の発展に向けた活動を期待。

平成19年に世界遺産登録された「石見銀山」遺跡」を抱える都市として脚光を浴びるが、行政を取り巻く環境も激動しており、これらに対応できる地方自治や行財政基盤の確立が求められている。
(今回、時間の制約上、遺産センターの立ち寄り、見学にて終了いたしました。本来なら時間をかけてその伝統文化・歴史を学ぶべきでありますが、目的外でありましたので、資料を提供していただくことに留めました。)

(2)、まちづくり研修事業について
☆コミュニティ機能の維持・活動の活性化を図ることが可能な単位
☆協働による「まちづくり」を推進することに対する意識改革
☆地域を牽引するリーダーの育成と研修
 自主的な取り組みの定着化、情報の共有化と市民の意見を反映できるコーディネイターの存在

(3)、提案型協働モデル事業について
NPO法人設立に関する市民講座の開催
「石見銀山」行動計画(協働会議による進行管理)
☆世界遺産に登録されるに至った価値の評価
 「石見銀山」にリンクされた地域資源を活かしたまちづくり計画
 地域経済の活性化と市民の主体性における一層価値を高める工夫
☆市民活動団体などの活躍
 「石見銀山」の価値を表現するブランドイメージ(共通認識)を確立
 イメージの具現化や効果的なPR活動の展開
 「空家」活用の推進
☆登録後の課題
観光客の受け入れ体制と銀山ガイドの養成・充実
移動手段の確保(高齢者・歩行困難な方・障害者からの不満)
住民の日常生活に支障をきたしている煩雑さ


 
今後、多様な市民ニーズに対応し、安心して暮らせる豊かな社会を創造するために、
従来の行政中心の対応では答えられない。わが市でも社会情勢の変化や厳しい財政状況の下で新たな「協働」による公共サービスを提供していくシステム作りが必要であります。我々も今回行政視察させていただきました「大田市協働によるまちづくり推進指針」を参考に、先ず市民と行政が同一の目標を掲げ、ともに考え、行動する意識と姿勢の共有化が重要であると認識いたしました。
よく内容を把握し、検討を重ね、「まちづくり」に資する事業展開と市政において
この考え方を基本に、津島市の発展と福祉の向上に努めていきたいと思っております。

平成20年11月、津島市議会・新生クラブ(垣見信夫、西山良夫)

出前

2009-01-18 13:16:01 | Weblog
 議会改革を推し進めるにあたって、「議会だより」の発刊が、編集委員のご努力のかいがありまして、実現する運びとなりました。
今後、市民の皆様に「議会だより」の意味を理解していただき、広く浸透し、議会の使命・役割、議員の資質の向上に寄与することを期待するものであります。
 しかしながら、これをもって議会・議員と市民とのギャップを埋めるには至らず、未だに地方議会の評価は低く、市民の「議会・議員離れ」は加速し、
市民の側にあっても「議会まかせ」の風潮があります。
「日常の生活に、議会活動を知らなくとも支障がない」と云う市民意識の低下も危惧されているところであります。
現に、何人の人が議員の活動内容を把握し、議会の本来の役割・機能を認識して見えるでしょうか。
例えば、議員定数23名が20名になったこと、定例会の開催月・日を知っている人がどれだけ見えますか?
市民不在の議会が、市民の不信感を増幅させる所以でもあります。

新生クラブでは、常に「信なくば立たず」の精神で、
(1)今、欠けている「市民との会話」と政治無関心層をいかに取り込むか、議会活動をもっとPRして信頼を高める方策、
(2)、市民の「知る権利」に対し、何をなすべきか、我々も研究する必要性がある。このように認識しております。
それ故、議員個々人もさることながら、議会全体として、市民との対話を重ね、市民の要望・声を吸い上げる努力が重要であります。

 現在、行政の行って見える「出前講座」は、市民との共通した関心事をテーマごとに論じあえる、絶好の機会と捉え、定期的にこれを活用し、市民との懇談会・勉強会を兼ね、議員も積極的に参画してはどうか、提案させていただきます。

出前講座の活用

2009-01-16 21:55:41 | Weblog
 議会改革において未だ市民と議員とのギャップは大きく、その溝を埋めることは容易ではありません。市民は「平生何をしているのか」と云った批判・疑問の声が議員に届いておらないということであります。

そのために、私は皆さんの前で真摯に耳を傾け、直接疑問に答える、また専門家を交え、討論をする。出前講座の延長線上で、関心の持って見えるテーマを探し出すのも我々の役目であります。
とりあえずは、「防災コミュニティ」・「福祉・高齢化の問題」・「市民病院について」等、材料には事欠きません。
これから各地域では、町内においても総会が開かれますので、1度この機会に講演を行政に出前講座の形式でお願いしようかとも思っております。

この地域の雇用対策

2009-01-12 16:03:56 | Weblog
 今、私のところで就職希望者が4名ほどいます。特に障害を持った人の働く場所のないのには、閉口しております。
心当たりのあるところは、あたっておりますが、本人があきらめてしまっている状態です。新聞ではこの失業者の問題が連日のように報道されておりますが、この地域の実態はどうなっておるのでしょうか。そこを行政は把握して見えるのでしょうか。また一つ課題が増えました。

成人式

2009-01-11 18:38:19 | Weblog
昭和を知らない、経験したことのない新成人、本日、津島市内649人(閑散とした式場の雰囲気)が誕生いたしました。
今後、少子化の世代、同時に高齢化率が高くなる時代に突入し、社会を背負っていけるような若者が多く育つことを祈らずにはおられません。
そして最も重要なことは、そういった若者が育つような土壌を造ることこそが、我々の使命であります。

議会改革協議会の開催

2009-01-10 08:28:27 | Weblog
 本年2月9日に議員協議に於いて「議会改革」を一層進めるためにどういったことが必要か、そのための方策が検討されます。

まず1番目として、「議会だより」の発行、(副委員長)という形で来年度より予算化され、広報誌「市政のひろば」と共に市民全所帯に配布されます。
開かれた「議会」を目指し、我々議員が「何を考え、どう行動しているのか、市民に反映できることをお伝えできれば」と思っております。
市民の皆様に「無駄遣い」と指摘されないよう充実した紙面内容にしたいと思っております。

次に、行政が現在進めている「出前講座」なるものを、市民に幅広く認識して頂き、議員もこれを有効に活用し、勉強し、そして市民に還元できるよう検討していきたいと考えております。ーーー出前講座の活用・新生クラブ提案

そのためにももっとも重要な「議会基本条例」についても、協議がなされるわけであります。
その前に是非皆様の声をお聞かせいただきたいと存じます。

打ち上げてしまった「花火」

2009-01-09 20:08:05 | Weblog
「天王川のお祭りに花火を復活する」年頭の挨拶で披露してしまった市長。
 元々は、お祭りと花火は付きもの、我々の望むところではありますが、この時節、もうちょっと慎重に発言すべきかな、とも思う次第。
 場所や費用、特に補償の関係、目途がついてから話すべきではなかったのではなかろうか。
「まだ予定の段階で、実際には難しいのであるが」「条件付きではあるが」と付け加えるべきであったと思いますが。
地元議員として、どこまで協力できるのか、未知数であり、面食らった年初の挨拶・ひとコマであります。

津島市長、年頭の挨拶

2009-01-07 18:40:42 | Weblog
「市民病院の経営に関しては、とても先行きは明るい」、ということで安心しました。---市民の方の反応
 その根拠は医師の確保がスムーズにいっている、名大はじめ各界からの支援もあり、研修医も定着して頂ける見通しであります。

しかしながら、病院経営がすぐに立ち直るほど甘くはありません。
軽はずみに、口にするほど患者さんは増えてくるとは思えないのでありますが。
市の財政も硬直化しつつあり、そんな悠長な状況ではありません。
ましてやこの不況下、病院に掛かりたくとも先立つものがなければ、風邪の一つもひく事も出来ず、薬や注射代もねん出することが出来ないからであります。

もっとも市民病院は儲ける為にあるのではないことも事実。
いかに安心して地域医療が受けれるか、こういった福祉サービスが受けられるか、
皆で希望の持てる病院にする為に盛り上げてこそ、行政の力を発揮できる絶好のチャンスの時が、今であります。
市長を支えていくのも我々の務めであります。年頭の挨拶に感じ取った次第であります。

正月休み

2009-01-06 22:10:56 | Weblog
あけましておめでとうございます。

健康であることのありがたさ、身にしみて分かりました。

昨年末より、持病の腰痛のため、特にこの寒い時期は降参状態でありまして、
皆さんには励ましていただいたり、12月議会の登壇の際も、同情されるほど哀れな格好で、我ながら情けなくなりました。
この間、ブログの投稿に関しても、「冬休み」をいただいたと理解しております。

各方面の方にご迷惑をお掛けいたしましたが、机に向って、パソコンを打てるまで
回復をいたしましたので、今後、気持ちを切り替え、精力的に問題提起を行っていきたいと存じますのでよろしくご支援のほどお願いいたします。
 
 お詫びいたしますと共に、この1年、健康に留意されまして益々のご発展を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。