西山よしおからのメッセージ

愛知県津島市、市議会議員としてこの地域の将来を考え、皆さんの意見を取り入れ、還元できる方法を提言できる場にいたします。 

平成21年3月定例会、代表質問

2009-03-19 19:02:12 | Weblog
防災対策の件
 今年の冬、この地域は今のところ積雪がありません。地球の温暖化がもたらす影響でしょうか。簡単にいえば、「地球の温暖化とは我々が化石燃料を大量に使用し、炭酸ガスが増え、その温室効果により、地球の気温が上がってしまうこと」と云う風に、理解しております。過ごしやすい暖かい冬がいいのかどうか分かりませんが、このまま地球の温暖化が進みますと、経済界に限らず環境面でも100年に1度の大災害が襲ってくることを予測しなければなりません。
昨年9月定例会において、一般質問で取り上げさせていただきましたが、今回は前回の豪雨被害を教訓に、そしてこれが次にくるであろうゲリラ豪雨や地震災害等の予防策につながることを期待しまして、質問をしてまいりたいと存じます。
(1)、先ず、浸水被害の防止策と排水対策についてお聞きいたします。
防災安全面から浸水被害の防止策はどういった点で対処すべきか、方法を教えてください。
先日、津島市の地域防災計画の資料を頂き、拝見させていただきました。この防災計画の中身をどれだけの市民が理解しておるでしょうか。地震・豪雨の際、行政はこの事をどのように市民に知らせ、ハザードマップに基づき、どう対処すべきか、検討をされて見えますか。
前回の反省点を踏まえ、先ず課題となっている、今後起こりうる災害の初動体制を見直すべきではないのでしょうか。
次に土木建設部長に「天王川西部地域の排水対策に進展は見られますか。」お聞きいたします。それによってこの地域にどれ程の効果を期待できますか。

(2)、災害発生時はパニックに陥り、情報も偏ったり、動揺を引き起こし、指揮系統も混乱すると思われます。この地域でも、災害情報を早期に的確に把握、迅速に対応していただける地元の「災害情報収集協力員」の制度を発足、任期を設け委嘱したらどうか。
例えば、町内会長・嘱託はじめ他に地元消防団に所属する・又は所属した団長経験者等に災害の際の自宅周辺の道路冠水や家屋の浸水状況、河川の水位などを市の防災担当部局に通報、災害発生の危険性も予測・判断していただく。こういった市民が災害情報を提供する、ボランティアの「協力員制度」の創設を一度検討してください。

市の広報には「自主防災活動に参加しましょう。」と地域ぐるみの協力体制を呼びかけてみえます。「地域の人々と交流し、地域の行事に参加し、防災関係行事に参加しよう。」ということでありますが、いざと云う時に自主防災組織が有効に機能するか、現在、町内単位で防災組織を細分化しまして、出来うる最善の方法を模索しているところでありますが、行政でこういった活動を応援していただけるのか、考えをお示しください。

平成21年3月定例会、代表質問

2009-03-17 21:44:45 | Weblog
市の雇用対策に対する考え方
先ごろ厚労省が発表した、求職者1人に対する求人数を示す有効求人倍率も
8カ月連続で悪化し、0.67倍、愛知県の有効求人倍率も下落幅は全国で最も大きく、0.90倍と5年5か月ぶりに1倍を切っております。
製造業を中心とした企業の人員削減で昨年10月から今年3月までに職を失ったり、失う見通しの非正規労働者は全国で15万7000人強にふくらみ、特に愛知県では2万3800人と非正規労働者の失職が最大で、内定取り消しを受けた新卒の高校生・大学生も過去最悪の状態であると報じられておりました。
景気拡大局面で、企業は固定費削減・人件費の圧縮を図るため、企業側の負担の軽い、安価で解雇しやすい非正規雇用を増やし、一方、労働者側も「責任の及ばない仕事を必要な分だけ働く」と云う、自分の都合に合った働き方を選ぶ傾向にあった訳であります。
それがこの不況のあおりで、「雇用崩壊」と云いますか、これ程までに雇用システムの状況は変わってきてしまったわけであります。
非正規社員や派遣社員を増やし、人件費の削減に収益と効率化を求め、事業の拡大を続けた結果、企業の改善能力の余裕も無くし、経営者自身も自分で自分の首を絞めるところまで来てしまったわけであります。今、4人に1人は年収200万以下、生活保護水準にある若者が多く存在するわけであります。若者によっては働き口がなくて収入を得られないと云うわけでなく、一生懸命、必死に働いても200万円ほどの収入しか得られないという現実もあります。
働き盛りの若年層の失業率の悪化は一部に「フリーター」・「ニート」などを
生み、60万人以上で推移していると云われております(仕事だけでなく、家事も通学もしていない)「ニート」の存在は将来に大きな禍根を残す結果となります。
その中には親に生活費や住居費の面倒を見てもらっているパラサイトシングルがかなりおり、一見、取り立てて生活苦に直面している状況にない若者・親が健在のうちはそれでもいいのですが、そういった若者の将来が怖いわけであります。
「働けど、働けどわが暮らし楽にならざり、じっと手を見る」これはご承知のとおり、石川啄木の詩であります。
かつてはこうした貧しい暮らしは珍しくもなく、当たり前であったのであります。
これからも、こういった状態が続きますと「どんなに働いても報われない時代」が再びやって来るのではないか、啄木のように「じっと手を見ていて」も「ワーキングプアー」(働く貧困層)、そこから抜け出せない、とりわけ若年層の増加が懸念されている処でもあります。
近年、経済苦により自殺する人が急増しており、仕事のストレスが原因でうつ病などの精神疾患となり、「過労死」の労災認定も急増しており、過酷な環境の中で「能力主義・成果主義」の結果、疲弊する労働者の実態も取り上げられております。

本市におきましても、企業そのものが倒産、もしくは整理・廃業しているところもあります。製造業に従事して、収入の減った方、リストラにより解雇された方が多数見えると考えられますが、先だっての市長の施政方針にもありました通り、景気は大幅に悪化、今後、企業収益の減少、雇用情勢の悪化などから税収への影響が懸念される等、どうしても雇用問題は避けて通ることのできない問題でもあります。
いずれにしましても失業増大による社会不安を回避するためにも雇用対策の早期実施が不可欠であります。
今、製造業をはじめ多くの企業ではワークシェアリングによる雇用の維持、これも賛否両論ありますが、要するに仕事が減ってきますと機械も稼働せず、遊ばせておくくらいなら、企業側も従業員も双方痛み分けで凌いで次に備えると云った、労働システムの構築が論じられている処であります。
厳しさをます雇用情勢はこの地方でも今後も続くと思われますが、津島市における雇用の実態をどこまで把握して見えるのか。雇用対策をどのように考えて見えますか。考えて見えましたら、以下項目ごとに、その方策をお示しください。

(1)、安定雇用に向けた職業訓練の実施、定員の拡充等、ハローワークとの連携はもとより、雇用の維持を始め、雇用創出や拡大に努めているか。
また、新たな雇用対策として職業紹介や住宅情報の提供をおこなう窓口、「求職者支援センター」等の設置は考えて見えるか。

(2)、津島市独自で、緊急・臨時の雇用対策として採用を考えて見えるか。
市が今進めているアクションプランに基づいた人件費の削減・縮小と逆行すると云う意見もあるがどうか。
又、庁内に企業誘致プロジェクトチームと並行して、「雇用対策推進本部」を設置して、市の雇用情勢や求人・求職のミスマッチを最小限に抑える工夫や課題を市民にPRしていく、そう言った考えはないのか。

(3)、会社の解雇に伴い社員寮や社宅を追い出された人に、緊急避難的な措置として市営住宅を提供する考えはないのか。また県営住宅や雇用促進住宅への斡旋は行うのか。
現在、公営住宅の入居募集にあたり、一般公募されて見える方もあるわけですが、それより優先的に入居できるとなると、不公平が生じると云う問題もあります。

生活保護申請についても、不正受給の事例も報告されておりますが、今後、精査・検討されまして、当市における実態も雇用問題と併せて報告していただきたい。