小林章夫「イギリス貴族」(講談社現代新書、1991年)読了。
目次
プロローグ 大英帝国の先頭に立つ者
第1章 貴族は稀族
第2章 貴族の豊かな生活
第3章 貴族の教育
第4章 ノブレス・オブリージュ
第5章 金と暇が生み出したもの
第6章 貴族の生き残り作戦
エピローグ されど、貴族
イギリス貴族の生活をいろんな局面で切り取ったもの。
中世というよりも、近~現代の貴族がメイン。
プレップスクール・パブリックスクールでの教育や、
スポーツと貴族とのかかわり、現代貴族の生計などが取り上げられているのも興味深い。
文章も、エッセー風の軽妙な語り口で、きわめて読みやすい。
また、専門書ほどの深みにはあえて入らないようにされているものの、資料や文献からの引用も多く、
巻末参考文献もコメントつきで、読書案内としても使えそうだ。
***
興味深い記述など。
・24頁 貴族の人数
17世紀初め 約60人
17世紀末 170人
19世紀 300人~400人
1987年 王族公爵5人、公爵26人、侯爵36人、伯爵192人、子爵126人、男爵482人、女伯爵5人、女男爵13人
→885人(「英国を知る辞典」からの引用)
・34頁 イングランドとウェールズにおける土地所有(1870年代)
400人の貴族が全所有地の17%にあたる572万8979エーカーを所有。(1エーカーは約1200坪)
3000エーカー以上の地主が1288人いて、全所有地の25%所有。
1000エーカー以上3000エーカー以下の地主が2529人いて、全所有地の約13%所有。
→全土地所有者数のうち0.44%の人間が、全所有地の約55%を所有。
・46頁 使用人の数
中世後半期において貴族や高位聖職者の世帯の人数は通常、100人から200人の間であった。
使用人の大部分が男だった。(中世のノーサンバランド伯爵家では、男女の比率が166対9)
ヨーロッパ全体の貴族社会について>>「貧乏貴族と金持貴族」読了
目次
プロローグ 大英帝国の先頭に立つ者
第1章 貴族は稀族
第2章 貴族の豊かな生活
第3章 貴族の教育
第4章 ノブレス・オブリージュ
第5章 金と暇が生み出したもの
第6章 貴族の生き残り作戦
エピローグ されど、貴族
イギリス貴族の生活をいろんな局面で切り取ったもの。
中世というよりも、近~現代の貴族がメイン。
プレップスクール・パブリックスクールでの教育や、
スポーツと貴族とのかかわり、現代貴族の生計などが取り上げられているのも興味深い。
文章も、エッセー風の軽妙な語り口で、きわめて読みやすい。
また、専門書ほどの深みにはあえて入らないようにされているものの、資料や文献からの引用も多く、
巻末参考文献もコメントつきで、読書案内としても使えそうだ。
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興味深い記述など。
・24頁 貴族の人数
17世紀初め 約60人
17世紀末 170人
19世紀 300人~400人
1987年 王族公爵5人、公爵26人、侯爵36人、伯爵192人、子爵126人、男爵482人、女伯爵5人、女男爵13人
→885人(「英国を知る辞典」からの引用)
・34頁 イングランドとウェールズにおける土地所有(1870年代)
400人の貴族が全所有地の17%にあたる572万8979エーカーを所有。(1エーカーは約1200坪)
3000エーカー以上の地主が1288人いて、全所有地の25%所有。
1000エーカー以上3000エーカー以下の地主が2529人いて、全所有地の約13%所有。
→全土地所有者数のうち0.44%の人間が、全所有地の約55%を所有。
・46頁 使用人の数
中世後半期において貴族や高位聖職者の世帯の人数は通常、100人から200人の間であった。
使用人の大部分が男だった。(中世のノーサンバランド伯爵家では、男女の比率が166対9)
ヨーロッパ全体の貴族社会について>>「貧乏貴族と金持貴族」読了
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