テツの部屋B

アメリカ留学中の見聞録→日本国内の山登り記録+日常の覚え書

槍ヶ岳敗退記(最終日)

2012-08-22 | 登山
8時半ごろホテルを出て、バスターミナルに向かった。






オニヤンマ(?)。8時45分撮影。






河童橋付近から眺めた穂高。9時14分撮影。クリックで拡大可。


10時10分のバスで上高地を出発。4時半ごろ家にたどり着いた。


今回膝が痛くなった理由は、ほぼ間違いなくトレーニング不足だ。山を甘く見るなと言われても仕方がない状況だった。もう一度鍛えなおして、槍にリベンジしたい。
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槍ヶ岳敗退記(4日目)

2012-08-21 | 登山
今日も素晴らしい天気だ。






朝の槍ヶ岳。5時21分撮影。






穂高。5時25分撮影。


6時に小屋を出発。膝はなんとか動く程度だった。西岳ヒュッテから水俣乗越までは、鎖場・はしごが連続する急降下である。滑落しないように、ゆっくりゆっくり下った。最初の鞍部が水俣乗越かと思っていたら、登り返しがあり、膝に少しずつダメージが蓄積していく。とにかくあせらないように、慎重に進んだ。






最後の展望台から眺めた槍ヶ岳。7時17分撮影。ここでまたお腹が痛くなった。


7時50分、ようやく水俣乗越に到着。西岳ヒュッテに同泊していた登山者たちに別れを告げ、槍沢方面に下山を開始した。長い長いジグザグ道をゆっくり下る。下山路というやつは、足が健常なときでも、長くてつらいものだが、この日のつらさはかつて経験した中でも、3本指に入るほどだった。






クルマユリ。9時20分撮影。


9時38分、とうとう槍沢大曲りに着いた。西岳ヒュッテからここまで、標準タイム2時間のところ、3時間38分かかった。しかし、ここまでくれば、滑落死の危険はほぼなくなり、精神的にはぐっと楽になった。さらに大曲りから歩き始めると、傾斜がゆるいところは、普通の速さで歩けることが判明した。






槍沢の雪渓。10時2分撮影。


10時12分、ババ平キャンプ場。
10時53分、槍沢ロッジ。






槍見河原。12時10分撮影。


12時53分、横尾。
2時ごろ、徳沢。
3時ごろ、明神。

3時57分、ようやく河童橋に到着した。くつずれができて、足の裏が焼けるように痛かった。横尾-上高地間を歩くのは2回目だが、本当に不毛だ。

この先下界に下りる体力が残っていなかったので、バスターミナルの旅館案内所でホテルを紹介してもらった。上高地温泉ホテルに宿泊した。料理が旨かった。
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槍ヶ岳敗退記(3日目)

2012-08-20 | 登山
夜明け前、4時15分ごろ、小屋を出発し、燕岳の山頂に向かった。空には雲ひとつなく、最高の天気だった。






燕岳山頂から眺めた槍ヶ岳。5時3分撮影。






日の出。5時8分撮影。






北燕岳。5時17分撮影。クリックで拡大可。






燕岳山頂(2763m)にて。5時26分撮影。






メガネ岩。5時26分、広角レンズで撮影。せっかく持ってきた広角レンズだったが、結局この岩の前しか出番がなかった。






イルカ岩。6時10分撮影。イルカ岩の周辺は立ち入り禁止のロープがはられていて、近くに寄れず、広角レンズは出番なしとなってしまった。






燕岳。6時20分撮影。クリックで拡大可。


燕山荘に戻って、朝食を済ませ、7時12分に出発した。このとき、テツには2つの選択肢があった。1つ目はこのまま下山すること。最低限目標としていた写真は撮れていたので、このまま山を下りても、それなりに満足であった。しかし、テツは2つ目の選択肢、槍ヶ岳に向かって前進することを選んだ。これが大きな過ちであった。

7時34分、蛙岩を通過。






表銀座縦走路。7時38分撮影。


7時54分、大下りの頭に到着。この時点で、左膝に違和感を感じていた。ここで引き返せばまだ間に合ったが、先に進んでしまった。この天気で、この景色。引き返すことは難しかった。






リンドウ。9時6分撮影。






大天井岳。9時14分撮影。


9時28分、切通岩に到着。膝はかなり痛くなっていた。ここから大天荘まで、急登が続く。標高が2800mを越えているため、少し登るだけで息が切れた。死ぬような思いをして、10時7分に大天荘に到着した。

小屋前に荷物を降ろし、空身で大天井岳山頂へ向かう。空身でも、膝は相当痛かった。10時22分、山頂に到着した。






大天井岳山頂(2922m)にて。10時25分撮影。


大天荘に戻り、小屋で山菜うどんを食べた。食事中に腹が痛くなり、急遽トイレに行った。

11時17分、大天荘を出発。ここで、常念岳方面に進む選択もあったが、下調べをしてこなかったので、予定通り、槍方面に進んだ。大天井岳の南側斜面を急降下し、大天荘ヒュッテに向かう。この下りがとてつもなくきつく、左膝が完全に動かなくなってしまった。11時58分に大天荘ヒュッテに到着した。大天荘から大天荘ヒュッテまで、標準所要時間30分のところが、41分かかった。

腹具合もまた悪くなり、精神的にもかなり弱ってきていたので、大天荘ヒュッテに宿泊することも視野に入れつつ、大休息をとった。小屋の常連の男性(?)と長話をしたおかげで、少し気が晴れ、“西岳までは楽勝”との言葉を信じて先に進むことにした。実際、時間はたっぷり残されていた。腹具合は、“トメダイン コーワ フィルム”を服用することで克服できた。


12時半ごろ、大天荘ヒュッテを出発。12時59分、ビックリ平に到着。ここから赤岩岳までの間の縦走路では、右手に天井沢を挟んで槍ヶ岳が聳え立つ。足の痛みがなければ、爽快そのものだ。






槍ヶ岳と天井沢。1時12分撮影。


2時11分、赤岩岳山頂近くの標識に到着。膝の痛みは限界を通り越し、曲げた状態で体重をかけることが全く出来なくなっていた。普段ならなんでもない岩場を通り過ぎるのに倍時間がかかり、さらに恐怖心も相まって、精神力がどんどん削られていく。

西岳手前の見晴台で、とうとう力尽きてへたりこんでしまった。ここで、後ろから来ていた小学生の子供三人を連れたファミリーに抜かれた。

大休止の後、最後の力を振り絞って、西岳ヒュッテに向かい、3時34分、ようやく到着した。






常念岳。5時56分撮影。


相部屋になった大阪から来たというおじさんが、親切な人で、痛み止め、湿布薬、テーピング用バンドを惜しげもなく使わせてくれた。夜中を過ぎるまでは、膝を曲げるたびに激痛が走り、全く眠れなかった。また、こんな状態で下山できるのだろうかと心配でならなかった。夜中を過ぎた頃から、膝の状態はすこしずつよくなり、寝返りを打てるようになった。
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槍ヶ岳敗退記(2日目)

2012-08-19 | 登山
5時5分、穂高駅前発のバスで中房温泉へ。運賃1,700円。中房温泉は相当な山奥で、大雨でも降ったらあっという間に孤立してしまいそうな辺鄙な場所だった。

6時10分登山開始。天気はまずまずだった。
6時39分、第一ベンチ。
7時6分、第二ベンチ。
7時38分、第三ベンチ。
8時16分、富士見ベンチ。とにかくきついの一言。
8時51分、合戦小屋に到着した。周囲はガスに覆われていて何も見えない。腹具合が心配だったが、名物のスイカ(1/8切れ=800円)を食べた。喉の渇きがおさまり、水分で腹も膨れた。
9時25分、合戦の頭。






ミヤマトリカブト。10時7分撮影。


10時18分、燕山荘前の稜線に到着。相当ばてていた。この時点では、まだ山頂部はガスに覆われきっていなかったため、少しだけ写真を撮り、10時26分に燕山荘にチェックインした。

一刻も早く横になりたかったが、掃除中とのことで中に入れない。仕方なく、小屋の周りでジュースを飲みながらぐったりしていた。天気はどんどん悪くなり、やがて雨が降り出したので、小屋の中に避難する。依然として部屋に入れないため、レストランで山菜うどんを食べながらゆっくりした。

12時ごろ?ようやく部屋に入れた。横になって一眠りし、起きると大雨が降っていた。標高差1240mを一気に登ったため、頭が痛い。軽い高山病の症状だ。

3時半ごろ、雨が止んだので、外に出てみた。ガスで展望は全くなし。






コマクサ。3時40分撮影。


写真を撮っていると、またすぐに雨が降り始めた。夕食後、雨が止んでいたので散歩に出ると、雷鳥の群れを発見した。計5羽いた。






雷鳥(オス)。5時57分撮影。






雷鳥。5時57分撮影。


7時ごろ就寝。といっても、横になるだけで、寝付けない。これまで山小屋で寝れたことは一度もなく、この夜も一睡も出来なかった。他人のいびきが大きな原因であることは疑いようもないが、それが唯一の原因かどうかは分からない。次回からは耳栓を持参したほうがよいかもしれない。
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槍ヶ岳敗退記(初日)

2012-08-18 | 登山
昼過ぎに家を出た。横浜線で八王子に出て、あずさに乗り松本へ。大糸線に乗り換えて6時半ごろ穂高に到着した。曇天で、山は雲に隠れていた。駅前のホテルにチェックインしたあと、近くの蕎麦屋に入った。鍋焼きうどんをすすりながらニュースを見ていると、目的地である槍ヶ岳で落雷があり、2人死亡したとのこと。いや~な気分のまま就寝した。
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コクワガタ

2012-08-11 | 昆虫(カブ・クワ)
部屋の前にクワガタ(オス)がいた。






コクワガタのオス。9時44分撮影。


誰に齧られたのか、右の後足が半分しかなかった。
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