埼玉県にクマガイソウを見に行った。
クマガイソウは、アメリカでテツが血眼になって追いかけていた野生ランLady’s Slippersの近縁種である。テネシーにおいて、Lady’s Slippersを見つけることは容易ではないが、全く不可能というわけではなかった(それでも、Yellow Lady’s Slipperは最後まで見つけることが出来なかった)。しかし、日本において野生のクマガイソウとアツモリソウを見つけることは、ほとんど不可能に近く、少なくとも野生種に関しては、絶滅が危惧されている。
さいたま市の農家の畑に、この貴重なクマガイソウが自生しているとの
情報 を入手し、期待に胸を躍らせながら行ってみた。この農家のクマガイソウは、例年ゴールデンウィークの初日が見頃と言われている。今回は1週間遅れ、しかも前日まで大雨が降っていたというコンディションだったが、じっくり観察することができた。
クマガイソウ。3時8分撮影。
クマガイソウは“下の畑”にそこそこの数、咲いていたのだが、全て、用水路をはさんで向こう側の竹やぶの中にあり、近くによることが出来なかった。ここで、念のために持ってきた500mmレンズが威力を発揮し、まずまずの写真を撮ることができた。
クマガイソウ。3時14分撮影。クリックで拡大可。
ちなみにこちらが、アメリカのPink Lady’s Slipper。
Pink Lady’s Slipper。2011年4月30日撮影。詳しくは
こちら 。
花の形は非常によく似ているが、葉の形状が全く異なる点に注目。
ユキモチソウ。3時16分撮影。
この後、農家の方が、門の脇にも咲いていると教えてくれたため、そちらに行ってみた。
クマガイソウ。3時39分、100mmマイクロレンズで撮影。
イカリソウ。3時50分撮影。
タイツリソウ。3時59分撮影。
たいへん素晴らしい花を見せてくれた農家の方に感謝したい。