
龍勢 黒ラベル 純米大吟醸 限定酒 1800ml (化粧箱付)
『 IWC 金賞受賞酒 』
通常価格 5,780円 (税込) 送料別
◇海外でも飲まれ始める--和食ブーム追い風に
◇「本来の日本酒」小さな蔵の挑戦
うまい日本酒は広島の誇り。酒どころ・広島から出品された銘酒が07年、世界を制した。「藤井酒造」(竹原市)の純米酒「龍勢」が、ロンドンで選考があったIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)第1回日本酒部門で最高金賞に輝き、広島産の良さを世界に知らしめたのだ。
この「龍勢」は、1907年に開催された第1回全国清酒品評会で主席に輝いた。江戸情緒を残す街並みの一角にある藤井酒造は、1863年の創業以来、この酒を造り続けて来た。「日本一になってから100年たって、今度は世界の純米大吟醸酒になったんですよ」。5代目蔵元の藤井善文さん(53)は笑う。
広島の水は軟水で米が発酵しにくい。江戸末期に安芸津町(現・東広島市)に生まれた杜氏(とうじ)、三浦千三郎が独自の軟水醸造法を開発し、広島の日本酒造りの基礎を築いたと言われる。「龍勢」はこの醸造法で日本一に輝いた。
戦後、日本酒造りで醸造アルコール添加は当たり前だった。同じ米量でより多くの日本酒を造れたからで、藤井酒造も例外ではなかった。90年代初期、藤井酒造はアルコール添加の大吟醸酒で、新酒鑑評会金賞を何度も受賞した。しかし純米酒は、満足できる香りや味が出るまで瓶に詰めて寝かさなくてはならない。「これが本当にうまい酒なのか」。賞にこだわるのをやめ、純米造りに専念しようと、89年ごろから量産用の機械を全廃し、純米造りの比率を上げていった。「醸造アルコールを添加して造る酒を飲んで、日本酒はおいしくないと言われるのは心外。やっぱり純米酒こそが本来の日本酒なんです」
藤井さんは「燗(かん)してうまい純米の日本酒こそが、究極だと思っています」と言う。理想を目指して造られている「龍勢」は、米ニューヨークを中心に海外でも飲まれ始めた。世界中で和食がはやり、日本酒が飲まれているのだ。さらに日本でも「肌に良い」と女性ファンが増えている。
「これが世界中に広がって、日本の純米酒全体の評価が上がってほしい。世界が日本の文化を評価しているこの時代はチャンスです」と藤井さんは胸を張る。小さな老舗の世界への挑戦は続く。【矢追健介】=終わり
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◇金賞に県内3蔵 07年から「SAKE」部門
IWCは、1984年から毎年、英国ロンドンで開催されている世界最大の国際ワインコンテスト。07年から始まった「SAKE」部門では、最高金賞の藤井酒造「龍勢」以外に、同じ竹原市にある中尾醸造の純米酒「まぼろし 黒箱」、北広島町にある小野酒造「清酒老亀 十年熟成酒 幻米古酒」も金賞を取った。「清酒老亀」は古酒カテゴリーの最高金賞にも選ばれている。同一県から三つも金賞が出た例はなく、広島の酒を世界に知らしめた。
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