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西武・松坂、白星デビュー!8回5安打2失点9K

1999年04月07日 | 日本人スポーツ選手(男性)

西武・松坂、白星デビュー!8回5安打2失点9K プロ入り初勝利を挙げた松坂

 ◆日本ハム2―5西武(1999年4月7日、東京ドーム) 西武・松坂大輔投手(18)がMAX155キロの衝撃デビューを飾った。プロ初先発となった松坂は7日、強打の日本ハム打線を6回1死までノーヒットノーランの好投。初回にはMAX155キロを記録し、ファンのド肝を抜いた。8回、小笠原に2ランを浴びて初完封、初完投も逃したが文句のないプロ初勝利。平成の怪物ぶりを発揮し、次回登板予定の14日の近鉄戦(西武ドーム)も目が離せなくなった。


  午後9時57分。新守護神・西崎が最後の打者・秦を二ゴロに仕留めた瞬間、松坂は勢いよくベンチを飛び出した。8回を132球5安打9奪三振2失点のプロ初先発勝利。敵地・東京ドームに集まった4万4000人の大歓声はすべて松坂のものだった。「きょうはいきいき投げられました。プレッシャーはなかったです。でも、これで(マスコミに)たたかれなくて済みました」コメントは怪物と18歳の素顔が交錯していた。


 午後6時30分。記念すべき第1球に井出のバットは空を切った。いきなり149キロ。「僕は高校時代から練習でだめでも、本番になれば強いんです。だから自分を信じていました」井出を空振り三振に仕留めると、圧巻は2死からの片岡との対決だ。2球目にプロ初の150キロを出すとカウント2―2からの5球目。片岡を空振りに取った球は何と155キロを記録していた。


  「きょうはこれまでで一番いいフォームで投げられました。150キロはフォームが固まれば自然と出てくると思っていたので」昨年12月28日の入団発表。新人王、200勝を公約したがもうひとつ、挑戦したいと話していたのがスピードだった。「球速にも記録はありますが、それにも挑戦したい」―。昨春のセンバツで150キロ、夏に151キロ、秋の国体で153キロの高校最速をマークした右腕のプロでの目的は、伊良部(現ヤンキース)がマークした158キロを抜くことだ。


 マウンド度胸もケタ外れだった。5回裏2死。151キロの直球が、フランクリンの顔面近くをえぐった。怒りの助っ人は18歳に歩み寄り、にらみつけた。一斉に両軍ベンチからナインがグラウンドへなだれ込んだ。乱闘寸前の中、一人笑っていたのは松坂だった。


 6回、初安打を許した小笠原に8回裏1死二塁、プロ初失点となる2ランをバックスクリーンに運ばれこの回でお役ご免。完投勝利は次回におあずけだ。本拠地デビューとなる次回登板予定の14日の近鉄戦で“完封”を約束した。


  「緊張するから試合前、一切話しかけなかった」という東尾監督も「これだけやるとは想像以上だよ」とびっくり。初勝利のウイニングボールは東京・江戸川区の実家の両親にプレゼントした。だが、実家にある東尾監督の200勝ボールの横には「まだ飾らないでほしい」とこだわりを見せる。その隣に飾るのは、名球会入りした時。松坂伝説は今、始まったばかりだ。