二代目猫は初め、人の顔の何たるかも知らず目元に鼻っ面を突っ込み、鼻と口を顎で塞ぎ、首の上に横たわり、おでこに覆いかぶさり、とにかく顔にくっついて寝ていた。
呼吸困難になるのは嫌なので、どかしていたら布団の中に潜るようになった。
人の腕を枕にして、上腕の内側にある止血点にピンポイントで寝ていたので、指先が痺れた。
朝起きると、私は枕から落ち、布団からはみ出し風邪をひきそうだった。猫は枕の真ん中で寝ていた。
わきの下で寝ていた時に、寝ぼけて飛び出した事がある。
私の上腕を後ろ足で思い切り蹴って行ったので、5本位傷が出来た。
暖かくなると、布団ではなく人の胸の上で寝るようになった。
たまにお尻をこちらに向けて、人の顔を尻尾で撫でたり叩いたりしていた。
毎日乗られるので、いつか疲労骨折をするのではと不安だった。
次の冬から、顎の下にビッタシ頭を突っ込んで、私の首に手を回して寝るようになった。
鋭い爪を持った前足が、私の頸動脈に当たっている。
頼むから寝ぼけないでくれ。
そして私は、猫の安眠のため寝返りを打たない。
固まったまま寝ていて、エコノミー症候群にならないかと心配だった。
いやぁ~、私の16年、結構危なかったわよねぇ。
猫バカは、猫が原因で命を落としたりするのかも…。
でも、実際はそんな事はなく幸せな幸せな16年でした~!