アラーキー氏が1970年頃から2000年代初頭まで、雑誌や写真集に書いたエッセイのセレクト集。やはり奥さんの陽子夫人が亡くなるところは胸が熱くなる。氏の日常から想像する人間像とのギャップが大きいからだろうか。
氏はかねがね、写真はセンチメンタリズムであるべきだとおっしゃっているが、その考えに激しく同意する。
この本の後半に、土門拳の名作「筑豊のこどもたち」についての記述がある。若干色眼鏡で見れば批判ともとれる内容を書けるのは、さすがアラーキー氏という感じがするが、そこにある深い写真論が印象に残った。
- 彼は小難しいリアリズム論をやってるけど、なにも考えないで撮ってるこの気楽な世界に一番それがある。写真の魅力や力ってこういうもんだよ。
もちろん、ここに至るまでの話があるのだが、それは本書に任せることにする。さりげなくこういうことを言える、書けるアラーキー氏は、ほんとにすごい人だと思う。
¥ 1,680 日本図書センター (2010/1/30)
氏はかねがね、写真はセンチメンタリズムであるべきだとおっしゃっているが、その考えに激しく同意する。
この本の後半に、土門拳の名作「筑豊のこどもたち」についての記述がある。若干色眼鏡で見れば批判ともとれる内容を書けるのは、さすがアラーキー氏という感じがするが、そこにある深い写真論が印象に残った。
- 彼は小難しいリアリズム論をやってるけど、なにも考えないで撮ってるこの気楽な世界に一番それがある。写真の魅力や力ってこういうもんだよ。
もちろん、ここに至るまでの話があるのだが、それは本書に任せることにする。さりげなくこういうことを言える、書けるアラーキー氏は、ほんとにすごい人だと思う。
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