先日、とあるアフリカ関係者の集まりに顔を出していると、そこに彼女がいた。アフリカビジネス界ではすでに超有名人、梅本優香里さんだ。
ンボテ「あ、梅本さん、久しぶり~!!」
梅本さん「あー、ンボテさ~ん!!」
半年ぶり?一年ぶり?
いつもお忙しくアフリカを飛び回っている梅本さんとは、なかなかご一緒ができいのだ。
ン「いつかえってきたの?」
梅「ちょうどおとといケニアとエチオピアかから帰ってきたところ。」
ン「じゃあ、これ終わったらご一緒にいかが?」
梅「OK!私、今超~おなかすいちゃって。。。」
これまでもこのブログでもご紹介してきた。梅本優香里さんとの対談シリーズが実現?!
(過去記事)
梅本優香里さんをお迎えして
第一回 アフリカと音楽とフーフーの熱い夕べ
第二回 2014年新春アフリカぶらぶらトーク
編集後記・AMP×ンボテ合同企画・トーク&ネットワーキングイベント「ラブ♥︎アフリカ」
このアフリカ関係者の集いが開かれていたのは、都内私鉄沿線の閑静すぎる住宅街。駅前にも大したお店はなかった。
ン「今日はアフリカ食よりも、和食の方がいいよね??」
梅「そりゃあもう、久々の日本食。お刺身とか食べたい!サバ!」
ン「梅本さんと和食なんて、もしかして初めて?!」
ということで、彼女にとっては3か月以上ぶりのチェーン系安居酒屋にご招待(?!)。そしてお刺身を肴に、メインディッシュはやはり、アフリカトークだ。
◆日本企業にとってのアフリカビジネス
ン
ンボテ「最近のアフリカビジネス事情はどう?」
梅本さん「<アフリカビジネス>という選択肢が、日本企業の中でも定着してきた感じがする。」
ン「確かに。3年前には、アフリカ行くか、行かないかの話、いわゆる『踏み絵』論があったけど、そういう段階はある程度終わったのかも。」
梅「TICAD Vの頃は、アフリカを勉強しなければという動きがあったけれど、昨年以降は実際に事業を開始する、始めているものをより強固にすることを前提とした引き合いが増えてます。」
ン「企業の意識にも変化が?」
梅「勉強フェーズの頃は、相談したいって言われて訪問したら『なんでアフリカ行かなくちゃいけないんだ?!』なんてなぜか私が責められる場面があったりして笑。今ではそういうこともなくなってきた感じ。」
◆「日本」はアフリカで高くは売れるか?
ン「アフリカでは日本製品ブランドが根強く支持されている一方で、最近はサムスンとかLGとか、新興国メーカーに押され気味。日本の『強み事情』はどうだろう?」
梅「そうね、日本の技術や製品を活かしたい、そういうご要望は引き続き多いかな。でも、アフリカの環境とか、マーケットに必ずしも合ってなかったりすることも。」
ン「いわゆるガラパゴス的な?」
梅「それもあるけど、日本にだけ特殊、日本だけが優位って製品自体が実はあまりなくなってきているんじゃないかと。」
ン「そうなのかもしれないね。どこの国も、特殊技術を売り込むというより、BOPや中間層下位に向けたマス市場での戦い、ラットレースが主戦場と思っているところがあるよね。」
梅「日本らしいものにこだわって答えが見つからないよりも、そういうところを目指していく方が答えは早いのかも。まずは消費者をちゃんと見ること。BOP層や中間層といった支出額の区分けで消費者を見ているうちはなかなか見えにくいかも。アフリカの消費者が何を求めているか、何を好んでいるのかをつかんで、それにあわせた供給をしていくことが大事。」
ン「何気にサプライサイドの視点でいないかって、振り返る必要があるのかも。他方で、圧倒的強みがあるものもある。砂漠の国、モーリタニアでは、奥地に行けばいくほど、ランドクルーザーしか見なくなる。オートバイはどこで止まっても直せるけど、漁船のモーターは沖で止まったら命の問題になる。だからヤマハ製品への信頼は厚いと聞くし。」
◆「アフリカ力」
ン「日本企業にも徐々にメジャー化しつつあるアフリカ市場だけど、マーケットインするのに、まだまだ障害あるのかな?」
梅「なかなか難しいのは〈早い意思決定とリスクに対する考え方〉かな。」
ン「なるほど。フランス人のビジネスマンなんかに話を聞いていると、『アフリカビジネスの鉄則は〈決断は早く、実施は遅く〉だって聞いたことがある。」
梅「ちょうど逆ね。フランスの企業は、むしろ〈やらないリスク・できなくなるリスク〉を強く認識しているからそうなるんだと思う。それから日本の企業の場合、日本の基準で物事を判断する傾向も、まだまだ強いのかなあとも思う。」
ン「アフリカの商慣習とペース。アフリカで商売するなら、アフリカのルールを理解し、アフリカのやり方を尊重して入っていかないと、なかなかマッチしないよね。」
梅「アフリカでのビジネスは、アジアとは違いますしね。日本の延長で、同じ物差しをあてはめて考えると、なかなか判断が難しい。考え方や商習慣の違いを『アフリカビジネスはやはり難しい』『これだからアフリカはダメだ』で片付けてしまってはもったいないなと思う。」
ン「なるほど。そういう意味でも梅本さんのようなアフリカコンサルタントの役割はとても大切だね。そしてこっちの『アフリカ力』も上げていかなくちゃいけないね。」
いつしかビールは日本酒に、トークにもわさびが効いてきた。続きは、また次回。
(つづく)
ンボテ「あ、梅本さん、久しぶり~!!」
梅本さん「あー、ンボテさ~ん!!」
半年ぶり?一年ぶり?
いつもお忙しくアフリカを飛び回っている梅本さんとは、なかなかご一緒ができいのだ。
ン「いつかえってきたの?」
梅「ちょうどおとといケニアとエチオピアかから帰ってきたところ。」
ン「じゃあ、これ終わったらご一緒にいかが?」
梅「OK!私、今超~おなかすいちゃって。。。」
これまでもこのブログでもご紹介してきた。梅本優香里さんとの対談シリーズが実現?!
(過去記事)
梅本優香里さんをお迎えして
第一回 アフリカと音楽とフーフーの熱い夕べ
第二回 2014年新春アフリカぶらぶらトーク
編集後記・AMP×ンボテ合同企画・トーク&ネットワーキングイベント「ラブ♥︎アフリカ」
このアフリカ関係者の集いが開かれていたのは、都内私鉄沿線の閑静すぎる住宅街。駅前にも大したお店はなかった。
ン「今日はアフリカ食よりも、和食の方がいいよね??」
梅「そりゃあもう、久々の日本食。お刺身とか食べたい!サバ!」
ン「梅本さんと和食なんて、もしかして初めて?!」
ということで、彼女にとっては3か月以上ぶりのチェーン系安居酒屋にご招待(?!)。そしてお刺身を肴に、メインディッシュはやはり、アフリカトークだ。
◆日本企業にとってのアフリカビジネス
ン
ンボテ「最近のアフリカビジネス事情はどう?」
梅本さん「<アフリカビジネス>という選択肢が、日本企業の中でも定着してきた感じがする。」
ン「確かに。3年前には、アフリカ行くか、行かないかの話、いわゆる『踏み絵』論があったけど、そういう段階はある程度終わったのかも。」
梅「TICAD Vの頃は、アフリカを勉強しなければという動きがあったけれど、昨年以降は実際に事業を開始する、始めているものをより強固にすることを前提とした引き合いが増えてます。」
ン「企業の意識にも変化が?」
梅「勉強フェーズの頃は、相談したいって言われて訪問したら『なんでアフリカ行かなくちゃいけないんだ?!』なんてなぜか私が責められる場面があったりして笑。今ではそういうこともなくなってきた感じ。」
◆「日本」はアフリカで高くは売れるか?
ン「アフリカでは日本製品ブランドが根強く支持されている一方で、最近はサムスンとかLGとか、新興国メーカーに押され気味。日本の『強み事情』はどうだろう?」
梅「そうね、日本の技術や製品を活かしたい、そういうご要望は引き続き多いかな。でも、アフリカの環境とか、マーケットに必ずしも合ってなかったりすることも。」
ン「いわゆるガラパゴス的な?」
梅「それもあるけど、日本にだけ特殊、日本だけが優位って製品自体が実はあまりなくなってきているんじゃないかと。」
ン「そうなのかもしれないね。どこの国も、特殊技術を売り込むというより、BOPや中間層下位に向けたマス市場での戦い、ラットレースが主戦場と思っているところがあるよね。」
梅「日本らしいものにこだわって答えが見つからないよりも、そういうところを目指していく方が答えは早いのかも。まずは消費者をちゃんと見ること。BOP層や中間層といった支出額の区分けで消費者を見ているうちはなかなか見えにくいかも。アフリカの消費者が何を求めているか、何を好んでいるのかをつかんで、それにあわせた供給をしていくことが大事。」
ン「何気にサプライサイドの視点でいないかって、振り返る必要があるのかも。他方で、圧倒的強みがあるものもある。砂漠の国、モーリタニアでは、奥地に行けばいくほど、ランドクルーザーしか見なくなる。オートバイはどこで止まっても直せるけど、漁船のモーターは沖で止まったら命の問題になる。だからヤマハ製品への信頼は厚いと聞くし。」
◆「アフリカ力」
ン「日本企業にも徐々にメジャー化しつつあるアフリカ市場だけど、マーケットインするのに、まだまだ障害あるのかな?」
梅「なかなか難しいのは〈早い意思決定とリスクに対する考え方〉かな。」
ン「なるほど。フランス人のビジネスマンなんかに話を聞いていると、『アフリカビジネスの鉄則は〈決断は早く、実施は遅く〉だって聞いたことがある。」
梅「ちょうど逆ね。フランスの企業は、むしろ〈やらないリスク・できなくなるリスク〉を強く認識しているからそうなるんだと思う。それから日本の企業の場合、日本の基準で物事を判断する傾向も、まだまだ強いのかなあとも思う。」
ン「アフリカの商慣習とペース。アフリカで商売するなら、アフリカのルールを理解し、アフリカのやり方を尊重して入っていかないと、なかなかマッチしないよね。」
梅「アフリカでのビジネスは、アジアとは違いますしね。日本の延長で、同じ物差しをあてはめて考えると、なかなか判断が難しい。考え方や商習慣の違いを『アフリカビジネスはやはり難しい』『これだからアフリカはダメだ』で片付けてしまってはもったいないなと思う。」
ン「なるほど。そういう意味でも梅本さんのようなアフリカコンサルタントの役割はとても大切だね。そしてこっちの『アフリカ力』も上げていかなくちゃいけないね。」
いつしかビールは日本酒に、トークにもわさびが効いてきた。続きは、また次回。
(つづく)